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国内最大級、現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2016」

国内最大級の国際的な現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2016」が、愛知県内各所で10月23日まで開催中です。現代美術に加えて、ダンス・音楽・オペラなど舞台芸術にまつわるイベントも同時に開催されます。県内の各地に作品が展示され、街全体がちょっとしたお祭り気分に。現代芸術を堪能する愛知の夏はまだまだ続きます。

今年のテーマは「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」。国内外の100組のアーティストが出品し、最先端の現代美術を観ることができます。「キャラヴァンサライ」とはペルシャ語で、隊商(キャラヴァン)のための取引や宿泊施設のこと。現代美術や舞台美術のアーティストが愛知で創造の「旅」を繰り広げます。

例えば、アメリカのアーティスト、ジェリー・グレッツィンガーの『Jerry’s Map』。色彩豊かに描かれた作品は、一瞬何かの意志を持った地図のように見えますが、3,200以上の六つ切りサイズのパネル上に、落書きとして書かれた想像上の都市のマップを組み合わせて出来ており、複雑なルールとでたらめなルールの相互作用の産物と言えるでしょう。

ジェリー・グレッツィンガー《Jerry’s Map》 2016 Courtesy of the artist

2011年のヴェネツィア・ビエンナーレでは、アメリカ代表となった、アローラ&カルサディーラ。プエルトリコを拠点として活躍している彼らは、軍事・政治的な衝突や緊張を創造的に表現する作品で知られています。

アローラ & カルサディーラ《The Great Silence》 2014 Courtesy of the artist

このトリエンナーレの最大の特徴は、美術だけでなく、映像、音楽、パフォーマンス、そしてオペラまで、現代行われている芸術活動を出来る限り「複合的」に扱っているところです。一方、1991年に始まり今では現代アートには欠かせないイベントになった「リヨン・ビエンナーレ」。奇数年に美術、偶数年にはダンスの祭典が開催されていて、美術とダンスを一緒にしていません。にもかかわらずこのイベントには毎回10万人以上の人が訪れるというのですから人々のパフォーミングアーツへの関心の高さが伺えます。そういったパフォーミングアーツと美術を一緒にとらえた「あいちトリエンナーレ」はなかなか稀有なイベントなのです。

カンパニーDCA/フィリップ・ドゥクフレ『CONTACT』 2014 photo: Laurent Philippe

プロデュースオペラでは、ダンサーとして演出家として、また美術・照明・衣裳など自ら手掛ける美術家として世界的に高く評価されている勅使川原三郎氏が新たなオペラの姿を具現化します。演目は、モーツァルトが最後に作曲したオペラ『魔笛』。2013年にオーストリア・リンツで、シーズンオープニングを飾った、宮本亜門氏演出による『魔笛』は全くあたらしい演出で、モーツァルトの地元、オーストリアの人々に絶賛されました。1791年に作曲された『魔笛』は現在まで様々な演出をされてきましたが、今回はどんな『魔笛』が登場するのか、楽しみですね。

勅使川原三郎 ©Norifumi Inagaki

芸術監督の港千尋氏は、「土地、歴史、生活に学びつつ、誰もが参加してよかったと思えるような、創造的な旅をみなさんとつくっていきたい」と語っています。このトリエンナーレが旅の疲れをいやしつつも、次なる未知への旅への英知を養う「キャラヴァンサライ」となれば、新しい世界が開けてくるかもしれません。

愛知県美術館を含む愛知芸術センターを中心に、名古屋、豊橋、岡崎市内で広く展開されるこのトリエンナーレ。他にも、「モバイル・トリエンナーレ」と名付けられた展示は、8月から9月の週末には、愛知県内各地を移動するのだそう。一日ではまわり切れず、これこそキャラヴァンになってしまいそうです。

「あいちトリエンナーレ2016」の詳細はこちらからチェックしてみてください。

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上記に紹介した「リヨン・ダンス・ビエンナーレ」。今年は9月14日~30日まで開催されます。世界中から注目をあつめるこのイベントもパフォーマンス好きなら、一度は行ってみたいですよね。今年の「リヨン・ダンス・ビエンナーレ」の詳細はこちら(英語とフランス語)。

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