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1. 観光税はいくら徴収される?
“神々の住む島”と称される、世界屈指のリゾート地「バリ島」。コロナ禍で一時は観光客が激減したものの、世界的に入国規制が緩和されてからは、観光客の人数は再び増加の一途をたどっています。玄関口はデンパサール国際空港(正式名:ングラ・ライ国際空港)です。

そんななか、いよいよ始まるのがバリ島の観光税。徴収がスタートするのは2024年2月からのようです。詳細が決まっていない点も多々あるようですが、1人15万ルピア(日本円で約1,434円)となる見込みで、対象となるのはバリ島に入島する外国人旅行者。年齢を問わず、全ての旅行者に課せられるそうです。

2. 観光税導入の目的
もともと4年ほど前から議論が繰り返されていたという、観光税導入の問題。地域住民から、観光客が捨てるゴミの問題などに対する意見があがり、バリ州政府がインドネシア政府に要請したことが発端になったといいます。観光客の増加によって交通問題が悪化することと、ごみ処理が追いつかないことなど、地域環境への影響が要因になっているそう。

そのことから、観光税の主な使い道としては、環境整備や保全、交通網の整備のほか、芸術や生活文化の保全・維持などにも充てる予定となっているそうです。
3. バリ島の近隣の島について
観光税は、1回の旅行につき1度徴収される予定。周辺に点在する小さな島々を周遊する場合、例えばバリ県に属していない離島(ギリ3島やロンボク島など)に訪れてバリ島に戻って来た時に、再度徴収されるかどうかは、詳細はまだわかっていません。運用については、引き続き注視しておく必要がありそうです。

それではここからは、バリ島の見どころをチェックしていきましょう。
バリ島の見どころ1:のんびりビーチを散歩|スミニャック
多くの観光客が集うバリ島南部のクタ・レギャンビーチから海沿いを北上した場所にある「スミニャック」は、比較的新しいリゾート。バリ島に移住してきた外国人が多く住んでいる土地柄、外国人が経営するブティックや雑貨店、レストランが多いのが特徴です。
クタ・レギャンやヌサドゥアのようなにぎわいとは異なり、比較的ゆっくりと自由に過ごせるビーチとして知られていますよ。西側に面しているので、サンセットの美しさも評判です。

バリ島の見どころ2:昔ながらのバリを見るなら|ウブド
バリ島の文化的な面に触れるなら、「ウブド」地区がおすすめです。芸術の中心地として知られており、伝統舞踊のショーを鑑賞できるほか、芸能を習ったり祭礼に参加するなど体験プランも人気です。街にはさまざまなジャンルの芸術作品を展示したギャラリーや美術館も多く、ショップやレストランも軒を連ねます。

少し奥に入ると、バリ島本来の文化が感じられる昔ながらの風景を見ることができるのも「ウブド」の魅力。緑豊かな丘陵地帯に、ライス・テラスが広がる絶景は、この地を訪れる人を魅了しています。のどかな雰囲気が漂うこの地区は、リピーターや長期滞在の人が多いのも特徴です。
バリ島の見どころ3:黒い砂浜のビーチが有名|ロビナ
バリ島北部のビーチリゾート「ロビナ」は、約8kmも続く黒砂のビーチが有名。海岸線沿いに、ホテルやレストランが建ち並んでいます。波は穏やかで、水の透明度が高く、ダイビングやシュノーケリングに最適。観光客が集中する南部のビーチのようなにぎやかさはなく、静かにゆっくりと過ごせるのが魅力です。

ロビナで特に人気のアクティビティは、イルカウォッチング。早朝にボートで沖まで向かい、ポイントに到着するとイルカの群れが泳いでいるのを見ることができるそう。
バリ島の見どころ4:湖上に浮かび上がる多重塔|ウルン・ダヌ・ブラタン寺院
バリ島北部の山間部に、避暑地としても知られる高原リゾートがあります。ブドゥグルの「ブラタン湖」は、自然体験型のエコツーリズムの目的地としての人気も高く、湖にはウォータースポーツができる施設も。

このプラタン湖にあるのが、水の女神デヴィ・ダヌが祀られている「ウルン・ダヌ・ブラタン寺院」。湖上に浮かび上がるように多重塔がそびえる幻想的な風景は、さまざまなメディアでも取り上げられ、注目を集めています。
おまけ:鹿が生息する国立公園|ムンジャンガン島
バリ島北西部にある「ムンジャンガン島」は、バリ島唯一の国立公園として保護されている島。“ムンジャンガン”というのは“鹿”という意味で、多くの鹿が生息しています。島の周辺は美しいサンゴ礁が広がり、ダイビングやシュノーケリングスポットとして大人気。

波が穏やかなので、初心者でも楽しみやすいそうですよ。白い砂浜が広がるビーチもあるので、喧騒から離れてゆっくりと過ごせそうです。