熱帯の楽園パナマの、細やかな砂を踏みしめて
パナマ運河もおすすめですが、パナマシティのビーチの美しさは、観光スポットの水の景観と肩を並べています。
市内に砂浜はありませんが、近郊には、暖かく、涼しく、のんびりとできる素晴らしいビーチが点在しています。黒色に輝く砂浜、多様な海洋生物など、にぎやかな都心から離れて体験できることがあふれています。
時を超えて解放される場所、パナマ
めまぐるしい時の移り変わり
この大都市は、じっと立ち止まるということがない文化で知られています。海賊の財宝であれ、超高速に成長する金融であれ、パナマシティは自ら、数えきれないほどの変遷を経てきました。一方、パナマシティのビーチは変わらずその美しさを保ってきました。ビーチの多くはパリータ湾に向かって南東に位置していますが、フェリーで渡る島々に点在するものもあります。ビーチへ向かうには、多くの場合、パナマシティからレンタカーを利用する必要があります。レンタカーを使えば、ベラクルス、プエルト・カイミート、チャメ地区などのコミュニティを通り、一休みしながらさまざまなビーチに到達できることでしょう

希少な野生生物のように「渡る」旅
パナマシティとその海岸には、興味深い関係があります。芸術、商業、ディアスポラの影響のるつぼとなった多くの貿易を何世紀にもわたって引き寄せたのが、他でもないパナマシティの海岸でした。パナマシティの市内に滞在するうちに、ナイトライフやレストランの喧騒から一時的に離れたいと思うかもしれません。安らぎと解放を求める旅。旅行計画や日焼け予防を万全に準備してまでビーチを目指す価値が、そこにあります
素晴らしいサーフィンを堪能できるサン・カルロス・ビーチ、安らぎのプラヤ・ブランカ・ビーチ、夢のように美しいタボガ島は特筆に値します。パナマシティの気温は、摂氏27度以上になることも少なくありませんが、カリブ海側であるので当然かもしれません。それでも1月から5月までは乾季になるので、砂浜で長期にわたって過ごすことができるのです。
海の野生生物についても紹介しましょう。南北アメリカだけでなく、太平洋と大西洋間の架け橋であるパナマは、毎年外来の生物を受け入れています。ウミガメやザトウクジラなどの生物が定期的に移動してくる様子が見られ、パナマの200を超えるビーチでは、ウミガメの営巣地を保護しています。ボートツアー、地元のガイドツアー、パッケージツアーなどでこのような野生生物を見ることができるかもしれません。

パナマシティのおすすめビーチ8選
では、パナマシティのおすすめビーチを紹介します。すべてが素晴らしく、魅力的です。ちょっと立ち寄ったり、カップルや家族で休暇を過ごしたりするために、スカイスキャナーのビーチ案内を参考にして旅の計画を立てましょう。
ベラクルス・ビーチ
地元市民がリラックス
手始めに体験だけしてみようと思うなら、市のはずれにあるベラクルス・ビーチをチェックしてみてください。週末には、手頃な食事と飲み物を求めて若いパナマ市民が大勢集まります。平日は、日光浴やパドルボードを楽しみたい人々の、安息の場所になります。数ドルで食べられるシーフード料理は特に感動的です。ゲストハウスやコンドミニアムで料理する食材を仕入れるための魚市場もあります。
タボガ島
楽園のような1日
真っ赤な夕焼け。ココナツのカクテル。フェリーを降りると必ず目にする島名の看板。タボガ島は昔ながらの絵はがきやジュースのCMで見たことがあるような場所ですが、本当に存在する島です。タボガビーチは、ハイキングを楽しむ人にとって、息を呑むような絶景が広がる隠れ家のような入り江です。上質なレストランやバーで過ごすこともできます。フェリーの往復チケットは大人1人あたり、およそ24ドルです。
コロナド・ビーチ
別世界のリゾート地
パナマで開発がもっとも進んだ沿岸地域に隣接するコロナド・ビーチは、富裕層に人気のリゾート地です。海を望む豪邸が立ち並び、高級な水上バイクやヨットが波間に浮かんでいます。それでもこのような雰囲気とは裏腹に、誰でも気楽に日光浴し、ビールを買い、ウォータースポーツを楽しめる素晴らしいビーチでもあります。なんと言っても、他のビーチリゾートよりずっと過ごしやすい場所です。ショッピングモールだけでなく、近くにはロデオもあります。
ゴルゴナ・ビーチ
黒く光り輝く砂浜
コロナドのやや東に位置するヌエバ・ゴルゴナは、パナマ運河建設のために古い集落からパナマ人が移住してきた小さな街です。火山性の砂によって黒く染まったビーチが特徴で、独特の景観を楽しめます。早朝は波がやや荒いものの、すぐに穏やかになります。
プンタ・チャメ
人里離れた隠れ家のようなビーチ
プンタ・チャメまでは数時間を要しますが、訪れる価値は十分にあります。白い砂浜に囲まれた細長い半島は、喧騒から遠く離れ、誰からもじゃまされずに過ごすことができます。カイトサーフィンのレッスンを予約したり、ゆっくりと泳いだり、デッキチェアでオトケ・オリエンテ島を眺めたりと、ゆったりとした時間を満喫できます。遊んだ後は、地元のビーチレストランで、アサイーボウルやタコ料理など新鮮な海の幸に舌鼓を打ってみては。
プラヤ・ブランカ
壮大なスケール。混み過ぎない
混雑することがほとんどなく、柔らかい砂が特徴です。観光客や、寒さから逃れ南を旅する人々に愛されるビーチ。コクレ地域の森林や山の足元に位置しています。カヤッキング、スポーツフィッシング、水上バイクなどは一般的によく見られますが、ハイカー向けには、車で1時間ほどの距離にあるアントン・バレーをおすすめします。ビーチ付近で宿泊するならば、ゴルフや乗馬もおすすめです。
コンタドラ島
熱帯気分に浸る
ヤシの葉が静かに揺れる、穏やかなコンタドラ島は、パール諸島探検の足がかりとして多くの人々を魅了しています。テレビ撮影によっても人気となりました。かつてはスペインからの征服者の拠点であり、現在は移住者やパナマからの旅行客を受け入れています。希少な鳥のさえずりを聞き、繁殖期のザトウクジラを観察することができますが、何よりも感動するのは、これ以上ない美しいビーチです。
サン・カルロス・ビーチ
アドベンチャースポーツの楽園
主要なビーチが二つあり、加えて数キロメートル離れた南北にもビーチが点在しています。街には、週を通じて開放されている歴史的な灯台があります。海岸線では、シュノーケリングや観光船ツアーを満喫でき、地元のバーでは新鮮なイカ料理を味わうこともできます。エクストリームスポーツ初心者なら、パナマサーフスクールが提供するサーフィンレッスンをおすすめします。
毎日が刺激的な熱帯でのアドベンチャー。パナマの明るい砂浜が待っています。さあ、今年の夏はショートパンツを忘れずにパナマへ旅立ちましょう。