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白い町並みが花でいっぱいに!コルドバのパティオ祭り

スペイン南部にあるコルドバの旧市街では、迷路のような細い道に白壁の家々が並び、花や観葉植物で美しく飾られたパティオ(中庭)が有名です。毎年5月に開催されるパティオ祭りでは、普段は見ることができない個人宅も含め何十ものパティオが一般公開され、観光客でにぎわいます。今回はアンダルシアLOVEの地球の歩き方 バレンシアWeb特派員の田川 敬子さんに、このコルドバのパティオ祭りを紹介いただきます。

 

 

2つの文化が混ざり合うコルドバ

まずは、コルドバの町について簡単に紹介しましょう。大聖堂「メスキータ」や旧ユダヤ人街、ローマ橋などが世界遺産に登録されているコルドバは、スペインの人気観光地です。特にメスキータは必見です。メスキータとは、スペイン語でモスクを意味します。イスラム時代の8世紀につくられたモスクを一部改築して、キリスト教の大聖堂として使用している2つの異なる文化が融合した類まれな建築物です。後ウマイヤ朝の首都だったこの町は、10世紀に文化の中心地として全盛期を迎え、現在よりはるかに多い人口を抱えていました。それ以前、古代ローマ時代には属州の首都だったこともあるなど、とても歴史のある町なのです。

 

幻想的なメスキータの内部

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細い路地に並ぶ白壁の家と鮮やかな花々

メスキータは、三方を旧ユダヤ人街に囲まれています(残る一方はグアダルキビル川)。迷路のような細い道が入り組むこの地区は、白壁で低層の家々が建ち並び、美しい景観が広がります。

白壁で低層の家々が建ち並ぶ

外壁や窓の外に色鮮やかな花が飾られているので、とてもフォトジェニックです。外からは分かりませんが、実は多くの家にパティオ(中庭)があるのです。パティオは古代ローマ人が好んだとされ、その頃からコルドバに存在していたそうです。パティオ文化はその後、イスラムの人々にも引き継がれ現在に至ります。

多くの家にパティオ(中庭)があります

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ユネスコの無形文化遺産に登録されたパティオ祭り

コルドバの人々はパティオを美しく飾ることが大好き。花や観葉植物だけではなく、噴水を置いたり、絵皿を飾ったりと趣向を凝らしてオリジナルのパティオをつくりあげます。1921年にパティオの美しさを競うコンクールが始まり、それに合わせて毎年5月にパティオ祭りが開催されるようになりました。パティオ祭りは、2012年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。

2012年に世界無形文化遺産に登録されたパティオ祭り

個人宅のパティオにおジャマするまたとない機会

パティオ祭りの開催期間中は、コンクールに参加したパティオを中心に一般公開がなされます。昨年は、オフィシャルに公開されたパティオだけで60を数えました。パティオの場所が記された地図を片手に、コルドバの町を散策しながらパティオめぐりをするのがお祭りの醍醐味です。

普段は目にすることができない個人宅のパティオ

また、普段は目にすることができない個人宅のパティオを見学できることも楽しみのひとつ。私が行ったときは、バイオリン奏者が演奏しているパティオもありました。美しいパティオを見て、「こんな家に住みたいな」と思うものの、手入れが大変そうですね。

気に入ったパティオがあったらチップを

 

見学はどこも無料ながら、パティオのどこかにチップを置くお皿などがありますので、気に入ったパティオがあったら少々の小銭をチップとして置いてあげましょう。また、コンサートやフラメンコショーなどのイベントも毎日のように開催されますので、プログラムのチェックをお忘れなく。地図やイベント情報は、ツーリストオフィスで入手できます。

【スポット情報】
コルドバのパティオ祭り 2018
開催期間:2018年5月1日(火)~5月13日(日)

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メスキータの向かいにあるおすすめホテル

コルドバは人気観光地だけあり、宿泊施設がたくさんあります。古い町並みの旧市街には大きなホテルはほとんどなく、個人経営の小さなホテルやオスタル(民宿、ペンションのような宿泊施設)が主流です。その中でもおすすめなのが、4つ星を誇るユーロスターズグループのホテル「コンキスタドール(Eurostars Conquistador)」です。世界遺産のメスキータが目の前というすばらしい立地で、小さなパティオもあります。まわりには土産物店やバル、レストランが多数あるほか、ローマ橋もすぐ近く、中世に建てられた城で人気の観光スポットでもあるアルカサルまでも徒歩で5~6分と、とても便利です。

 

ホテル「コンキスタドール」のパティオ

ホテルの目の前はエキゾチックなメスキータの外壁

【ホテル情報】
コンキスタドール(Eurostars Conquistador)
住所: Magistral Gonzalez Frances 15-17, Córdoba 14003 Spain
電話: +34-95-748-1102

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地元っ子に人気の店でコルドバ料理を味わう

コルドバにはホテル同様、レストランやバルも多数あります。地元客に人気のカジュアルなレストラン「タベルナ・サン・ミゲル “カサ・エル・ピスト”(Taberna San Miguel “Casa el Pisto”))」では、コルドバの郷土料理の牛テール煮込み、フラメンキン(生ハムの入ったロールカツ)、サルモレホ(トマトとパンを使ったクリーム状のスープ)などに舌鼓を打つことができます。

 

トマトベースのサルモレホはコルドバの郷土料理

入口付近は立ち飲みのバルになっているので、軽くすませたいなら生ハムやチーズをつまみながら一杯楽しむこともできます。バルには、コルドバ出身で闘牛中に命を落とした伝説の名闘牛士、マノレテの写真がびっしり飾られていて、アンダルシアな雰囲気を醸し出しています。旧ユダヤ人街はパティオを利用したレストランが何軒もあるので、そちらもおすすめです。

地元客に人気の「タベルナ・サン・ミゲル“カサ・エル・ピスト”)」

【レストラン情報】
タベルナ・サン・ミゲル “カサ・エル・ピスト”(Taberna San Miguel “Casa el Pisto”)
住所: Plaza de San Miguel 1, Córdoba 14001 Spain
電話: +34-95-747-0166
営業時間:12:00~16:00、20:00~24:00
定休日:日曜日

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コルドバへのアクセスはAVEがおすすめ

コルドバへのアクセスですが、空港はあるもののコルドバ発着のフライトはごくわずかで、空港も町から離れているので、コルドバまでの飛行機利用は不便です。スペイン版新幹線AVEの駅があり、AVEを利用した場合、セビリアからは1時間弱、マドリードからは約2時間、バルセロナからは約5時間の距離なので、コルドバへの移動にはAVEをおすすめします。また、各地から長距離バスも走っています。

コルドバへのアクセスはAVEがおすすめ

 

2018年のパティオ祭りは5月1日から13日の予定です。5月は気候もよく、町には花があふれ、コルドバがもっとも輝く季節です。スペイン旅行を予定されている方は、ぜひコルドバにもお立ち寄りください。

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筆者ご紹介

 

地球の歩き方バレンシアWeb特派員 田川 敬子

初めてスペインを訪れた時にピピピときて、ここに住むぞ!と決意。6年後の2002年に念願かなってバレンシアの日系企業に就職する。その後地元企業勤務を経て現在は通訳やコーディネイト、ガイドブック等の仕事をちょこちょこと。最近はオリーブオイルソムリエとしても活動中。バレンシアの旬な情報を地球の歩き方バレンシアWeb特派員ブログよりお届けしています。

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