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海外旅行中の食中毒の予防と対処法

東京医科大学病院渡航者医療センター(※1参照)よると、日本人が約1ヶ月の途上国滞在で旅行者下痢症(俗にいう「食あたり」を発症したこと)になる確率は20~60%とされています。日本人旅行者に関しては、タイのバンコクに2週間滞在した旅行者のうち、26%が旅行者下痢症を発病したという報告もあるそうです。また、「ドクター徳田安春の最新健康医学」(※2)によると、旅行者の下痢は現地に入った最初の1週間、頻度のピークは現地到着後2日目から3日目に起こるのだそうです。今日は旅行中におこってしまう、食中毒の防ぎ方とその対処法をご紹介します。

食中毒の原因は?

そもそも食あたりと食中毒は同じ意味。一般的な言い方か、医学用語かの違いで、有害な物質やウィルスを飲食物と一緒に口にしたことで起こる中毒のことを言います。食中毒は、病原体(細菌、ウイルス、寄生虫)により発症します。その他、自然毒、化学物質、食用油の違いや香辛料、飲料水の硬度の違いなど食事の変化や時差、ストレスなどでも、下痢を起こすこともあります。

食中毒の一番多い症状は下痢

同じものを食べたのに症状が出る人と出ない人がいる?!

同じものを食べたけれど、友達は症状が出ないのに自分は食中毒に苦しんだ、という話を聞いたことがあります。食中毒は他の病気と同様、睡眠不足やストレスなどで、一時的に免疫が落ちている人はなりやすいと言われます。

また、食中毒の種類によっては、胃酸が薄まった状態のとき、発症しやすいこともあります。例えば飲み物をたくさん飲んだときなどは胃酸が薄まってしまい、殺菌力が弱まるため、胃酸で殺菌されるはずの食中毒の菌が、いつもより多く腸に達してしまうこともあります。暑いからと言って、水をガブガブ飲みすぎるのは避けた方がよさそうですね。

寝不足も食中毒の敵!

とにかく、食べた部分によって菌の量は違いますし、体調、体質、腸の状態など、多くの要因が絡んでいるため、具体的な対策はありません。結局は食事に気を付けることが一番大切だと言えそうです。

食中毒にならないために気を付けることは?

日本では、水道水を何の心配もなく飲むことができます。逆を返すと、汚れている水に対して抵抗力がほとんどない、ということです。現地の人が飲むことができる水も、私たち日本人が飲むと食中毒になってしまうことも。ペットボトル入りのミネラルウォーターを飲むから大丈夫!と言っても下記の水を口にしてしまったがために、食中毒になってしまうことも。

・レストランやバー屋台で出される氷 ・サラダなど生野菜を洗う水 ・歯磨や洗顔、シャワーの水

もっとも多いケースが、ジュースやカクテルに入っていた氷が原因で食中毒になるパターン。瓶入りのコーラを、氷が入ったコップに注いで飲んだら食中毒になった、というのをよく耳にします。

サラダも注意

サラダも食べたくなることがありますが、生野菜を洗った水で食中毒になることがあるので、野菜を食べたくなったら生野菜ではなく、必ず火が通った野菜を食べるようにしましょう。

「うがい」や「歯磨き」に使う水も要注意。少量の水では大丈夫なことが多いですが、ちょっと危ないかも、と思った時は、歯磨きする時もミネラルウォーターの水を使った方が無難です。

フタが開いていないかをチェック

他にも、ペットボトル入りのミネラルウォーターは、未開封かどうかを必ずチェックしてみてください。もし開封している場合は、水道水を入れている可能性があるのでご注意を。旅慣れた友人は、「ガス入りがあれば、必ずガス入りのミネラルウォーターを注文することにしている」と言っていました。ガス入りのミネラルウォーターに水道水を入れるのは難しいですし、フタを開けたときに開封済みかどうかが瞬時に分かる、というのが理由なのだそうです。

食べ物には下記のことに注意してください。

・料理は十分に火を通したもの(半ナマもダメです!半熟タマゴのオムレツを食べて食中毒になった友人もいます) ・果物は皮をむいてから食べること ・テーブル上の調味料の使用を避けること (先進国以外は、テーブルに備え付けのからしやケチャップには、細菌が繁殖している可能性があるので注意を)

ただ、火が通っていれば大丈夫、と思っていても、調理に使う油が古かったり、食材自体が傷んでいたりという可能性もあるので、気を付けてください。客の回転が速い店などは、食材も傷む前に調理されることが多いので、人気の店で食べるのも食中毒を防ぐ対策の一つと言えそうです。

客の回転が速い店を選ぶのもポイント

そしてもう一つ重要なのが、石鹸による手洗いにつとめること、なのだそう。石鹸による手洗いを徹底的に行うと、食中毒のリスクが3分の2以下に下げることができると言われています。ノロウィルスのが流行した際にも良く言われる手洗い。やはり海外旅行中でも徹底したほうがよさそうです。

食中毒になってしまったら?

食品を食べて症状が出るまでの潜伏期間は、原因となる細菌や、どのくらいの量を食べたかによって異なりますが、0.5時間~8日までと言われています。

食中毒の症状は、だいたい嘔吐と下痢。体が中毒症状を起こしている原因のものを、一生懸命排泄しようとする生体防御反応なので、下痢止めなどで止めてしまうとその細菌などを体にとどめておくことになり、得策とは言えません。辛いですし、ずっとトイレにいる状況になってしまうかもしれませんが、その症状が治まるまで出し続けることです。その際に水分を補給することを忘れないでください。「首相官邸の海外での感染症対策のウェブサイト」(※3)でも「まずは水分補給!」と言っています。水分と一緒に排泄するので、脱水症状を起こし、更につらい思いをすることになります。このウェブサイトでは、水に砂糖と塩の配分が書かれていますし、体に水分を吸収しやすい「経口補水液(ORS)」(スポーツドリンクなどでも代用できます)がおススメです。発展途上国に行く際は、粉末状のパックを持って行くと安全です。ペットボトルの水に溶かせば、スポーツドリンクになり、わざわざそれを探しに街をさまよう必要もないからです。

症状は通常2~3日で治まることがありますが、あまりにひどいようであれば、病院に行くことをおススメしています。抗生物質が有効と言われていますが、抗生物質ごとに微妙な違いがあるため、自己判断での服用は効かない上に、副作用が起きる可能性があるので、必ず医師が処方する薬の服用をしてくださいね。

自己判断の服薬はNG!

また食中毒になったために、帰りの飛行機に乗れなかった、という話を良く聞きます。その場合、変更可能な航空券であればいいのですが、変更できない場合は再度航空券を購入しなおすことに。そこでやっぱり便利なのがスカイスキャナーのアプリ。帰国できるようになった日の格安航空券を即座に探すことが出来ます!なので、海外に行く前には、スカイスキャナーのアプリのダウンロードは必須ですね。

<この記事に参考にしたウェブサイト>

東京医科大学病院渡航者医療センター http://www.tra-dis.org/diarrhea/summary.html

メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』 http://www.mag2.com/p/news/214165

首相官邸『海外での感染症対策』http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/kaigai.html

筆者ご紹介

ライター Hiroko

イベントやテレビの制作をした後、ライターに。アート、ファッション、ライフスタイルと、幅広く執筆。毎日同じことを繰り返すのが嫌いで、同じ場所にも留まっておくことができず、2~3ヶ月に一度は旅に出る日々。現在はパリと東京を行ったり来たりと、さらに旅を満喫中です。

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