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英語教材プロデューサー・有子山博美さんのイギリス

プロフェッショナルの感性を刺激する旅先と、その思い出をお聞きするインタビューコンテンツ。第29回目の今回は、英語教材プロデューサー・有子山博美さんに、お仕事に対する思いやイギリス旅行の思い出について伺います。

1万5千人の登録会員に向けて発行されているメルマガに登場する、明るく気さくなキャラクター“ROMY”として親しまれている英語教材プロデューサーの有子山博美さん。自らが企画した数々の英語教材を、インターネットや書籍を通じて発信しています。

「私自身、あまりにも英語が好きすぎて、だから、好きでもないのにやらなければいけないと思っている人たちを救いたいなって。これまでの学校授業がつまらなかっただけであって英語そのものはこんなに面白いのだから嫌いにならないでって、好きになってもらいたいという気持ちで、メルマガを発行しています」

英語好きの原点は子どもの頃、育った環境にあるといいます。ご両親の趣味でご自宅にハリウッド映画のビデオがずらっと揃っていたのだとか。

「まるでビデオレンタルショップのようでした(笑)。『インディ・ジョーンズ』シリーズとか、スピルバーグの作品などを家族全員で鑑賞するのが週末の日課でした。映画を通じて、“アメリカの文化って格好いい”、“英語ができたら楽しそう”って、そんな意識が育まれていきました」

アメリカ旅行で英語を習得!

中学生になって授業が始まってからは、いつも英語の成績はトップクラス。テストでも90点を下ったことはなかったといいます。大学は外語大に進み、就職先に選んだのは英語教材を制作する会社。社会人になってからチャレンジしたTOEICでは900点を取ったにも関わらず、マニアと化していた有子山さんは、満点を取れるまで試験を受け続けていたのだとか。とにかく大好きな英語に囲まれた生活を送っていました。

「ところが同僚のアメリカ人と楽しく雑談ができない、洋画も字幕なしではセリフを全く理解できない、ということに気がつきます。あれだけ単語を知っていて文法も完璧で、TOEICで満点とっていても、ですよ。“週末、何してた?”って聞かれて、“飲みに行っていた”とか“合コンだった”って答えることができない。すっごく悔しかったんですよね」

“どうして、しゃべれないのか?”、“どうして聞き取れないのか?”すなわち、“どうして会話を楽しむことができないのか?”。その理由を分析しようと考えたのが、会話の宝庫ともいえる映画をテーマとして英語教材の企画でした。

「“洋画100本斬り!”と題して、毎日2本ずつ映画を見て、そのセリフをすべて抽出してまとめました。2時間の映画を分析するのに4~5時間もかかりましたね。でも10本ほど見た時点で、定番のフレーズが見えてきました。すっごく楽しかったし、この楽しさをもっと多くの人に伝えたいと思いました」

どうしても企業発信の教材ではTOEICやビジネス英会話など、“必要だからやる英語”が中心になってしまう。

「TOEICもいいけれども、テスト以上に字幕なしで映画を見られるようになったり、ネイティブとコミュニケーションを図ることができるようになったりしたほうが楽しいということに気づいてしまったのです。だから、会社を辞めてフリーランスになろうと。英語が好きっていう気持ちを大切にしながら、その思いを多くの人に伝えていきたいって思ったのです」

現在、有子山さんは、まったく新しい考え方に基づいた英語教材の企画に取り組んでいるといいます。

「一言でいえば、小手先のテスト対策ではなく、“話せるようになること”を念頭に置いた“英文法”プログラムです。いきなり会話のレッスンから入るよりも、文法を理解していないとしゃべれない、たくさんの道具をもっていなければちょっと複雑なことが説明できないのです。しかも、英語と日本語の違いを徹底的にわかっている人が、両方の言葉を比較しながら説明していった方が早いし、単にフレーズを丸暗記するのではないから、応用が利くようになります。“和訳”ではなく“オリジナルの英文をとっさに作れるようになる”ことが重要。日本人ならではの学び方を提案していきたいと思っています」

その教材はメールによってテキストが毎日手元に届き、掲示板を使って課題提出を実施。週末にはスカイプで会話をしながら進めていくというプログラムになっている。

「私のように、英文法を丸暗記してTOEICで満点とって、それから映画を見て話す練習をするというのでは遠回り。そうではなくって、近道を提示したいと思っています」

英語発祥の地・イギリスで感じた幸せ

そんな有子山さんにとって思い出深い旅先となったのは、会社員時代に休暇を取得して訪れたイギリス。同僚とふたりで各地を回ったのだといいます。

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「勤務していた会社には、成果物をリリースした直後に休暇が取得できる制度があったので、プログラミングを担当した女性の先輩社員と二人で、2週間のイギリス旅行に3回も出かけました。もちろん、大好きな英語発祥の地でしたし、ピーター・ラビットやクマのプーさんが生まれた場所としても以前から興味を抱いていました。そして何よりも、例の“洋画100本斬り!”に取り組んでいた時にイギリス映画に触れ、その魅力に取りつかれていたのも大きいです」

映画や小説など、様々な作品の背景となっていた聖地はもちろん、文学者や詩人が生まれ育った場所や作品を生むために逗留した地にも訪れたといいます。

「基本、おタクなんですよ(笑)、好きなものはとことん追求したい。だからその原点を見たいと思うし、その地で時を過ごした作家からインスピレーションを分けてもらえるような気がするんですよね。やはりクリエイターとしての意識は忘れちゃいけないって、そう思っていました」

もっとも惹かれたスポットはコッツウォルズ地方。ロンドンからほど近い場所に詩人ウィリアム・モリスが賞賛した“英国で最も美しい村”に感銘を受けたといいます。

「イギリスでの宿泊先にはホテルではなくB&Bを選び、オーナーとの会話を楽しみました。旅行者としてではなく、なるべくローカルに溶け込みたいと思っていたのですね。パブで地元の人とたわいもない話をしたり、ストライキで電車がとまったトラブルさえも楽しく感じました。本当にイギリスが好きだったから表面的じゃなく、そのすべてを楽しみたいと思ったのです」

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ローカル線に乗って移動して、窓の外を流れる風景を眺めているだけで幸せな気持ちになれたといいます。

「目の前を通り過ぎていくのは、この先一生、接点がないであろう人々が生活しているような光景。彼らとすれ違う瞬間を眺めているのが楽しいし、色々と想像をめぐらすんですよね。どんな生活しているのかな?とか。日本で新幹線に乗っているときには、確かに接点はないけれど、目の前を通り過ぎる街の中に、もしかしたら自分のメルマガの読者がいるかもって考えちゃう」

今後はSNSを通じて、日本のメルマガ読者と世界中の人々をつないでみたい。そんな夢もあるといいます。

「インターネットさえあれば、イギリスの車窓の向こうにいる人ともつながれる可能性があるんですよね。やる気さえあればいつでもどこでも英語をマスターできる、そんな環境を作りたいと思うのです」

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そんな有子山さんが、今、気になっている旅行先はフィリピンなのだとか。

「今、日本で注目を集めているオンライン英会話教室はフィリピンの方との対話が主流になっていますが、皆さん、本当に英語がペラペラで感銘をうけています。だから、どういう国か知りたいんですよね、教育環境や文化も含め、すべて知りたい」

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有子山さんにとって旅とは?という質問に対して、迷いもせずにこう答えてくれる、旅とは“充電する機会”なのだと。

「教材をリリースするとすべてを出し切ってスカスカになってしまうんです。だからまたフル充電しないと、ですね。電車に乗って窓の外を眺めながら何もしないのも贅沢な時間。そこでぼーっとしていても充電できる」

そして何より、“大好きな英語をしゃべっていればさらに愛着がわく”という有子山さんが旅先でフルに充電されることで、私たち日本人にとって本当に有効な英語教材が生まれるかもしれません。

有子山博美さん https://www.facebook.com/profile.php?id=699398985 http://www.romyscafe.com/

インタビュアー:伊藤秋廣(エーアイプロダクション

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