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プロフェッショナルの感性を刺激する旅Vol.32~整理収納アドバイザー・大法まみさんのチェンマイ

プロフェッショナルの感性を刺激する旅先と、その思い出をお聞きするインタビューコンテンツ。今回は、整理収納アドバイザー・大法まみさん、お仕事に対する思いやタイ・チェンマイ旅行の思い出について伺います。

整理収納アドバイザーとして講演や執筆、イベントなど幅広いフィールドで活躍する大法まみさん。整理収納をすると、大きな三つの効果が得られるのだと言います。

「ひとつは経済的効果ですね。無駄買いや二度買いによる無駄な出費がなくなります。もうひとつは時間的効果。探し物をしている時間が短縮できますよね。もっとも大きいのは精神的効果です。きれいな家で過ごすことで家族関係も良好になるでしょうし、友人が家に遊びに来る人生とそうでない人生では、大きな差があると思います」

もちろん、片づけが苦手な人を否定するつもりもなく、すばらしい人もたくさんいます。でも…と大法さんは続けます。

「片づけることができたほうが、よりよい生活が送れるのは間違いありません。気持ちのよい生活を送ることで、モチベーションもあがります、とお伝えしています」

受講者は圧倒的に女性が多いのだとか。特にお仕事を持っている主婦の中には、“散らかっているのは嫌だけれど、どうにもできない”そんな人が多いのだといいます。

「実は、ちらかってしまう原理というものがあって、それを取り除けばいいのですが、そもそも片づけ方の理論なんて、これまで誰からも教わってきたことがありませんから、できなくても仕方がないのです。私の役目は、まずスイッチを入れてあげること。ノウハウを伝えるのはその次の段階です」

方法論だけであれば、多くの書籍に書いてありますが、それを読んだからと言って、すぐに片づけができるようになるわけではありません。

「人それぞれに要因や課題が違っている。本ではなく人から人に直接伝えることが重要です。講演であれば、聴衆にあった事例であったり、相手の視点に立ったお話しができますからね。言い換えるなら、人を変えられるのはやっぱり人、なのです」

元々、大法さん本人も、整理整頓が苦手な人だったといいます。

「自分の人生において、他にはほぼ不満がなかったのですが、この整理整頓ができないという点だけがどうやっても改善できず、ストレスの源になっていました」

大学を卒業して広告プランナーの仕事に従事。やがて結婚して出産し、子育てと仕事を両立を図ろうと頑張っていると、さらに手が回らなくなってきたといいます。

「そこで、自宅に片づけに来てもらうサービスを利用しようとネットで検索していたら、収納アドバイザーという資格の存在を知りました。これなんだろう?と興味を持つようになり、勉強してみたら、目から鱗。あまりにも面白くてのめり込んでいきました」

ちょうどその頃、広告の仕事をしている大法さんの元に、“何かセミナーでもやってみませんか”といったオファーがあったといいます。

「これまで培ってきた広告の知識を話すというのが普通なんでしょうけれども、それでは話している私自身が面白くない。それよりも整理整頓について話した方が面白いと思ったのです。結局、新しいことを学ぶと感動して、人に言いふらしたくなりますよね。それがパッションになるタイプなんですよ」

セミナーを開催すると、自分と同じような悩みを抱えている人が多くいることにも気づかされたといいます。

「そういった方々と関わって、成果が表れてくると大きなやりがいを感じるようになります。それが楽しくて、また私も学びを追求していく。そういったサイクルが永遠に繰り返されていく感覚です」

チェンマイの山岳地帯で考えたこと

そんな大法さんにとって忘れられない旅先はタイチェンマイから出発した山岳地帯。大学生の頃に在籍していた古美術鑑賞会というサークルに所属する友人とともにトレッキングツアーに参加したのだといいます。

「私たち女子大生5人と欧米人のカップルや単独の旅行者など10人くらいでパーティを組んで、ツアーガイドと共に1日8時間くらい山道を歩くような過酷なツアーでした。そしてアカ族とリス族が住む住宅に宿泊するのですが…とにかく80年代のバブル期の東京で過ごしてきた私たちにとっては衝撃的な暮らしでしたよ」

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バナナの葉で屋根をふいた高床式住宅で寝泊まりすると、朝方はあまりにも寒くて目が覚めて皆で寄り添いあったり、穴を掘っただけのトイレで用を足したりもしたといいます。

「とてもシンプルな生活だったにも関わらず、みんな幸せそうに暮らしているのですよ。モノがなくても人は元気に生きていける…。片や日本はと言えばモノに溢れているような時代でしたから、その落差を知って、逆に日本みたいなところが異質なんじゃないかと。何でもかんでも便利にするのって文明として良いのか悪いのか、よくわからないなと感じていました」

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やがて大学を卒業して就職。忙しい日々に飲み込まれていって、そんな思いもどこかに紛れてしまったけれども、こうして整理収納アドバイザーとしての仕事に従事するようになり、再び、あの時の感覚が蘇ってくるのだといいます。

「モノがなくても人は暮らせる。これまでは、どんどん新しいものを買って生活を便利にしてくださいって刷り込まれてきたけれど、今はその揺り戻しが来ていると思うのです。だからミニマリストが登場したり、断捨離という概念がクローズアップされたり。モノからキモチの時代に移り変わってきているのですね。その原体験がタイの山岳地帯にあったのです」

シンプルな生活を送れば、モノのために時間を使わなくなると大法さんは言います。

「片づけにわずらわされなくなるし、そもそもモノがあるから時間を無駄につかってしまう…スマートフォンとかが良い例ですよね。そういったモノに縛られる時間がなくなれば、読書をしたりマインドフルネスに充てたり、あるいは大切な人と会話を楽しんだりと、もっと心が豊かになる生活が送れるようになります。それがシンプルに暮らすことの最大のメリットだと思います」

ドイツの楽器工房を訪ねたい

最近は、整理収納アドバイザーだけでは飽き足らず、音楽療法士の勉強も始めているという大法さん。元々、ピアノを弾いていたというのですが、新しいチャレンジとして、ライアーという小さな竪琴やピアノに合わせて一緒に歌ったり、皆で楽器を奏でたりすることによって、多くの人たちをちょっと勇気づけるような、そんな活動をしたいのだそうです。

「そう遠くない未来にドイツの楽器工房を訪ね、オリジナルのライアーを購入したいと思っています。その楽器と一緒に日本全国を周り、音楽療法を取り入れた心の整理のお話をして、頑張っている若いお母さんたちやシニアの皆さんを応援したい。それが今の私の夢であり目標でもあります」

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新しいチャレンジはどこかで自分のキャリアにバチンと繋がる。音楽療法と整理収納アドバイザー、そして広告プランナーとしての経験がバランスよくミックスされて、今の、そしてこれからの大法さんの活動の幅が広がっていく。

「私にとっての旅とはそんな新しいものを探すための行為。自分にとって大切なことだけに直感が働いて惹かれて、それを追求していくと、どこかで必ず繋がっていくのです」

旅を重ねるたびのパワーアップする大法さんのチャレンジは周囲の人たちにも勇気と力を与えてくれるのでしょう。

大法 まみさん http://www.oonorimami.net/

インタビュアー:伊藤秋廣(エーアイプロダクション

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