スカイスキャナー ニュース 旅のインスピレーション プロフェッショナルの感性を刺激する旅Vol.2~イメージコンサルタント・澁谷有里さんのロンドン

すべての記事

プロフェッショナルの感性を刺激する旅Vol.2~イメージコンサルタント・澁谷有里さんのロンドン

プロフェッショナルの感性を刺激する旅先と、その思い出をお聞きするインタビューコンテンツ。今回は、イメージコンサルタントとして活躍する澁谷有里さんのキャリアと旅についてお話を伺います。

ファッションショーのモデルとして、20年間のキャリアを積んできた澁谷有里さん。現在は、その経験を活かし、イメージコンサルタント、ウォーキングデザイナーとして活躍しています。

「モデル事務所の後輩からの要望で、彼女たちにウォーキングの指導をはじめたのがきっかけとなり、自分ができることを伝えていく面白さを知りました。30歳になったとき、“studio shibuya”というウォーキングスタジオを設立。モデル業と並行して、大手プロダクションの専属トレーナーとして、多くのモデルたちの指導に当たってきました」

評判を聞きつけた企業からオファーがあり、2005年には、愛知県で開催された「愛・地球博」のトヨタ館のスタッフに、立ち居振る舞いや歩き方を指導するコーチとして抜擢されます。それを機に、一般企業の接遇研修の講師として、各方面からの依頼が殺到するようになったのだといいます。

「ただ単に、立ち居振る舞いを指導するだけでなく、なぜそれが必要なのか、根本的な考え方や心構えからお話をするようにしています。もちろん、接遇スタイルを画一化するつもりはありません。その人の個性や思いが大切です。基本的な方法論や技術を踏まえたうえで“自分らしく”あるべきと伝えています」

澁谷さんの半生は大きく、2つの時代に分けられていると言います。ひとつはモデルとして、無言での表現を行っていた時代、そしてもうひとつは指導者として、言葉を駆使して表現する時代。

「モデルの表現には自分の個性を抑えて、デザイナーやブランド、演出家の意図や世界観を忠実に再現することが求められていました。仕事は楽しかったけれども、常に何かが足りないという飢餓感があったのは確か。人に指導するようになって、言葉を駆使した表現に重きを置くようになり、自分の適性を見つけたような気がしました」

もちろん、モデル経験は指導の中に活かされています。なぜなら、無言の表現を追求してきたからこそ、その上に言葉をのせることで、身体表現と言葉の両方を補完しあうことが可能になったのだというのです。

「その両方の手段を得たことで、モデルの仕事にも、指導の仕事にも“深み”が生まれるようになったのです」

アクシデントまで楽しむのが澁谷流

モデル時代から出張も多く、プライベートでも“旅好き”を自認する澁谷さん。イタリアロンドン香港に住む友人宅を訪ねては、現地で暮らすような旅を楽しんできたと言います。

日本には、“形あるものはいつかなくなっていくものだ”という文化がありますが、ヨーロッパの街並みは堅牢な石造りの建物で構成されていて、何百年も朽ちずに残されています。ロンドンのアパートって、古ければ古いほど家賃が高いって知っていますか?しかも、お化けがでるともっと高くなる(笑)。そういう話を聞くたびに、当たり前のことだけれど、世界って広いなっていつも思うのです。自分はいろいろなことを知っているつもりでも、実は井の中の蛙だって思い知らされることもある意味、旅の良さですよね」

さらに旅先で発生するアクシデントまで楽しんでしまうのが澁谷流。たまたま乗っていた飛行機が“ロンドンの空港に着陸できなくなるかもしれない”とのアナウンスが機内に流れた時も、慌てることはなかったといいます。

「友人が迎えに来てくれることになっていたのですが、彼女は引っ越したばかりで電話番号も住所もしらない。なんとかヒースロー空港に到着したものの、空港も大混乱で相手と連絡がつかない状況でした。でも、私はスタンドでビールを買って飲みながら、このまま朝までどうやって過ごそうかな?なんて考えながら、少しワクワクしているんですよね���

自分が現在置かれている環境で、いかに楽しむか。それはモデル時代の経験の中で培われてきたのだといいます。

「モデルは臨機応変な対応が求められる仕事です。いきなり靴が壊れたり、ドレスのファスナーが上がらなかったり、音楽が止まったり…。ショーの本番では何が起こるかわかりません。どんな状況であってもベストパフォーマンスを発揮する姿勢が身についたのですね」

トラブルが起こっても騒ぎ立てたり、何かのせいにしたり、誰かを非難しても仕方がありません。

「ロンドンの空港に降りられないかもしれない、友人に会えないかもしれない、このまま旅が終わってしまうかもしれない。でも、そんな状況でも、どうすれば自分が楽しむことができるか、納得できるのかといった方向に気持ちを変えていったほうが、人生は間違いなく豊かになるし、楽しめます。そして、トラブルや回り道が人を大きく成長させるって信じていますから」

ロンドン行き航空券をチェック

東南アジアでビジネスを展開したい

常に前を見て進んでいく。そんな澁谷さんが現在、惹かれているのはタイベトナムマレーシアといった東南アジアの国々。

「人が優しく、観光ポテンシャルもある。本当に素敵な国だと思いますが、さらに接遇マナーやおもてなしの心が加味されれば、もっともっと魅力的な観光国家としての評価も高まるでしょうし、その過程の中で微力ながら、私がお手伝いできることがあると確信しています。もっと彼らの文化を理解して、現地でビジネスを展開したいと思っています」

東南アジア行き航空券をチェック

ポジティブに人生を生き抜いていく澁谷さんにとって、旅は自らを高める機会になっているようです。

澁谷有里さん http://www.studio-shibuya.com/ https://www.facebook.com/yuri.shibuya.94

インタビュアー:伊藤秋廣(エーアイプロダクション