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明治維新から150年!いま薩摩の国「鹿児島」が熱い!【前編】

鹿児島市は九州南部に位置し、温暖な気候と自然豊かな環境が特徴で、海あり、山あり、温泉あり、美食ありの魅力あふれる場所です。鹿児島市の市街地エリアには、明治維新の功績を残した偉人たちの史跡がたくさんあります。今回は、2018年NHK大河ドラマ『西郷どん』にちなみ、地球の歩き方鹿児島Web特派員のララさんに西郷隆盛ゆかりの地を、前編・後編に分けて紹介いただきます。

 

 

明治維新の功労者「西郷どん」

 

鹿児島のシンボル「桜島」

西郷隆盛が生まれた場所は、九州新幹線の最南端、JR鹿児島中央駅から歩いて15分ほどのところにある加治屋町です。近くを流れる甲突川(こうつきがわ)沿いには、薩摩の偉人達に関するスポットが並ぶ「甲突川歴史ロード 維新ふるさとの道」や、明治維新に関するモニュメントが展示されている「維新ドラマの道」が整備され、歴史に想いを馳せながらこの地まで来ることができます。

西郷隆盛生誕の地「加治屋町」

1828年、ここで鹿児島と日本の歴史を変えた英雄が生まれました。西郷隆盛は西郷吉兵衛の長男として生まれ、郷中教育(ごじゅうきょういく)の中で文武に励み、禅学も修めました。兄弟は多く、11人もの大家族でした。

当時の薩摩藩は武士の割合が日本一多い藩で、西郷隆盛の実家も自分で畑を耕さないと生活できませんでした。そんな大変な生活を、西郷隆盛は長男としてしっかりと支えていました。西郷隆盛の石碑の横に、弟・従道の石碑も寄り添うように立っています。

西郷隆盛の石碑の寄り添う弟・従道の石碑

甲突川沿いには西郷隆盛の生きた時代の史跡が、たくさん並んでいます。明治の熱い時代に思いを馳せながら散策するのも楽しいです。また、夜間は甲突川がライトアップされているので、とても素敵です。ぜひ散策してみてください。

【スポット情報】
西郷隆盛生誕の地
住所:鹿児島県鹿児島市加治屋町
料金:無料
アクセス:JR鹿児島中央駅から徒歩約10分。カゴシマシティビューまち巡りバス「維新ふるさと館前」で下車後、徒歩約1分。
駐車場:無し。近くにコインパーキングあり。

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西郷隆盛最期の地「城山」

5.25メートル(5.7頭身)もある西郷隆盛像

鹿児島観光のパンフレットの表紙を飾ることの多い鹿児島県の英雄、西郷隆盛の銅像です。本体の大きさは5.76メートルあり、太い眉と大きな目がハンサムで、軍服を着ている姿は迫力があります。

明治維新の功労者である「西郷どん」は、今の時代でも鹿児島県民にこよなく愛されています。銅像の後ろの山は「城山(しろやま)」です。西南戦争(1877年)の最後の激戦地であり、西郷隆盛が最期を迎えた場所です。

西郷隆盛が最期を迎えた「城山(しろやま)」

銅像から車道を挟んで向かい側に「西郷隆盛銅像広場」があり、記念撮影に最適です。銅像へ行くには、観光スポットを周回している「カゴシマシティビューまち巡りバス」のほか、レンタル自転車「かごりん」の利用をおすすめします。また、西郷隆盛銅像のすぐ横には「鹿児島まち歩き観光ステーション」があり、旅の情報を集めるのに便利です。

旅の情報が集まる「鹿児島まち歩き観光ステーション」

【スポット情報】
西郷隆盛銅像
住所:鹿児島県鹿児島市城山4−36
料金:無料
アクセス:JR鹿児島中央駅からカゴシマシティビューまち巡りバス(城山磯コース、あるいはウォーターフロントコース)に乗車、「西郷隆盛銅像前」で下車します(所要時間約10分)。運賃は大人190円、子供100円です。
駐車場:周辺にいくつかコインパーキングがあります。中央公園の地下駐車場が最も近いです。

【スポット情報】
鹿児島まち歩き観光ステーション
住所:鹿児島県鹿児島市城山町2-30
営業時間:
9月1日~3月19日 9:00~17:30
3月20日~8月31日 9:00~19:00
定休日:無休
電話番号:099-208-4701

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「東洋のナポリ」を一望する「城山公園展望台」

「城山公園展望台」から眺める桜島と鹿児島市街地の景色は、一見の価値があります。城山は標高107メートルあり、そこから見える風景がよく似ていることから「東洋のナポリ」と称される鹿児島市街地を一望できます。

「城山公園展望台」からの眺め

天気がよければ、北には霧島連山、南には開聞岳が見えます。駐車場から5分ほど歩くと展望所に到着します。最後に桜島の絶景が待っていますので、がんばって歩いてください。

城山の麓に鶴丸城(鹿児島城)があります。城山は鶴丸城が攻撃された際に籠(こも)る「後詰めの城」で、西南戦争では、西郷隆盛の率いる薩軍は城山を利用し、新政府軍に最後の戦いを挑みました。

【スポット情報】
城山公園展望台
住所:鹿児島県鹿児島市城山町
料金:無料
アクセス:JR鹿児島中央駅から車で約10分。カゴシマシティビューまち巡りバスの場合、「城山公園展望台」で下車。
駐車場:あり(無料)

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城山公園展望台の駐車場から階段を上ると、西南戦争で薩軍本営地が置かれた「城山ドン広場」という場所に出ます。昔、鹿児島市役所の職員が、この広場で正午ちょうどに時報代わりの空砲を撃っていました。紙で作られた砲弾を詰めて大砲を放つと、紙吹雪が舞いました。この広場は大砲を放つ「ドン!」という音にちなんで名づけられました。太平洋戦争が終わると、空砲の代わりにサイレンの音が鳴っていました。ところが、サイレンの音で空襲を思い出す人がたくさんいたため、「空砲を復活して欲しい」という声が多かったようです。

城山公園展望台の駐車場から階段を上ったところにある「城山ドン広場」

さらに公園の奥に向かって歩いていくと、雑木林へと続く舗装されていない小道があります。その小道を進むと西郷隆盛たち薩軍の本営地があった場所があります。雨の日は足元が滑りやすいので、ご注意ください。

西郷隆盛率いる薩軍は新政府軍に敗北を続け、1877年9月1日に故郷の鹿児島に帰ってきました。鶴丸城の「後詰めの城(攻撃を受けた際に逃込む城)」であった城山の地形を利用し、この場所に立て籠ることにしました。

西郷隆盛たち薩軍の本営地があった場所

9月24日に西郷隆盛が自決して戦争が終結するまで、ここに薩軍の本営が置かれていました。西郷隆盛は、本営が建てられてしばらくは近くの民家で寝泊まりしていたそうです(最期の5日間は「西郷洞窟」で過ごしました)。城山を包囲する官軍は7万人、それに対して薩軍はわずか372人。絶望的な戦況のなか、ここで、西郷隆盛たちはどのような想いで過ごしていたのでしょうか。

【スポット情報】
城山ドン広場と薩軍本営地
住所:鹿児島県鹿児島市城山町21-6
料金:無料
アクセス:カゴシマシティビューまち巡りバス「城山公園展望台」下車、城山展望台の駐車場から徒歩約5分。

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最期の5日間を過ごした「西郷洞窟」と終焉の地

西郷隆盛たちは、城山の戦いの最期の5日間をこの洞窟で過ごしました。この洞窟で西郷隆盛は何を想い、決戦に臨んだのでしょうか。洞窟自体は奥行きのない浅い穴です。大人が4~5人入るのがやっとの大きさです。

奥行きのない浅い穴

実際は、洞窟の穴は11ヵ所あったと記録されています。現在の洞窟の奥行きは2メートル程度ですが、西南戦争時は4メートルほどあったようです。西郷隆盛や上位の幹部は個室としてひとつずつ洞窟を使用し、下位の者は複数人でシェアしていました。

新政府軍による城山総攻撃の前夜。このときだけは、それまで響いていた大砲の音は静まり返っていたといいます。薩軍は残った食料や酒をすべて食べて、ささやかな宴を開きました。

【スポット情報】
西郷洞窟
住所:鹿児島県鹿児島市城山町19
料金:無料
アクセス:カゴシマシティビューまち巡りバス「西郷洞窟」で下車。
駐車場:あり(無料)

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1877年9月24日、朝4時。数発の大砲を合図に、城山を何重にも取り囲んだ新政府軍が、城山に一斉に銃弾の雨を降らせました。10ヵ所ほどあった城山の薩軍陣地はすぐに陥落してしまいます。

西郷隆盛、桐野利秋、別府晋介をはじめとする薩軍の兵士たちは、城山を降り始めました。最後の突撃です。西郷隆盛は、洞窟を出て300メートルほど下った場所で、2発の銃弾に腰と太ももを打ち抜かれてしまいました。

「晋どん、晋どん、もうここらでよか」。西郷隆盛は別府晋介にそう告げると、明治天皇の住む皇居を向いて拝みました。「御免なったもし(お許しください)」。別府晋介はそう言って、西郷隆盛の首を切り落としたといいます。2月15日の熊本への進撃開始に始まり、約7ヵ月続いた「西南の役」が終結した瞬間でした。

「西郷隆盛終焉の地」の石碑

西郷隆盛は、「西郷洞窟」から300メートルほど坂を下ったところで自決したと記録されています。城山からJRの線路沿いに下ったところに石碑が立っています。

【スポット情報】
西郷隆盛終焉の地
住所:鹿児島県鹿児島市城山町
料金:無料
アクセス:西郷洞窟から坂を下り、徒歩約10分。または、カゴシマシティビューまち巡りバス「薩摩義士碑前」で下車、徒歩約10分。
駐車場:無し(付近には専用駐車場がないのでご注意ください)

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西郷隆盛を祭る「南洲神社」

西郷隆盛を祭る「南洲神社」

「西郷隆盛終焉の地」から車で5分ほどの所にある「南洲(なんしゅう)神社」では、西郷隆盛が祭られています。南州とは西郷の雅号(ニックネーム)です。「南洲神社」の隣には南洲墓地があり、西郷隆盛をはじめ、西南戦争で亡くなった薩軍側の志士たち2,026人が眠っています。同じ戦争で亡くなった人たちが同じ場所で埋葬されているのは、全国的にもかなり珍しいことです。南州墓地の真ん中には、西郷隆盛の墓があります。今でもその周囲を守るように、桐野利明や別府晋介、村田新八の墓もあります。

【スポット情報】
南洲神社 南洲墓地
住所:鹿児島県鹿児島市上竜尾町2-1
入場料:無料
営業時間:年中無休(社務所は17:00まで)
アクセス:JR鹿児島中央駅から車で約17分(無料駐車場あり)。カゴシマシティビューまち巡りバスの場合、「西郷南洲公園入口」で下車後、徒歩約6分。
※車で行く場合は、途中の道が狭いので注意。桜島を眺める絶景スポットにあります。

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なお、南洲墓地の隣には南洲顕彰館があり、西郷隆盛が着ていた軍服などさまざまな資料とともに西郷隆盛の生涯を追うことができます。

西郷隆盛の軍服などが収められた南洲顕彰館

 

西郷隆盛は、江戸無血開城を果たしたことでも有名です。そのことにちなんで、顕彰館は「城壁を開く」というテーマで設計されました。ぜひ西郷隆盛にまつわる歴史の知識を深めに、足を運んでみてください。

【スポット情報】
西郷隆盛顕彰館
住所:鹿児島県鹿児島市上竜尾町2-1
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日
入館料:大人200円、子供100円
アクセス:南洲神社のすぐとなり

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前編では、西郷隆盛ゆかりの地の数々をご紹介しました。後編では、あわせて訪れたい、鹿児島のおすすめグルメスポットやホテル、アクセス情報についてご紹介します。

▷後編記事はコチラ
明治維新から150年!いま薩摩の国「鹿児島」が熱い!【後編】

 

筆者ご紹介

 

地球の歩き方鹿児島Web特派員 ララ

 

鹿児島市在住の専業主婦です。生まれも育ちも鹿児島で、桜島と海を見ないと落ち着かない生粋の薩摩おごじょです(でも降灰は嫌いです)。趣味は写真を撮ることと寺社巡りで、休日には家族でドライブがてら鹿児島のさまざまな表情やおいしい店、神社、イベントなどをリサーチして、旬な情報を地球の歩き方 鹿児島2Web特派員ブログからお届けしています。最近は、国内だけでなく海外の方からの問い合わせも増え、ブログの楽しみをより一層感じています!

 

 

 

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