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LCCでタイ直行!“第3の選択肢”ノックスクート 成田=バンコク線 搭乗レポート

2018年6月1日、成田=バンコク直行便が新規就航したタイのLCC「ノックスクート」。今回は、LCCジャーナリスト・五十嵐貴文さんの搭乗レポートをお届けします。手荷物規定、座席、機内食、コスパ良好のビジネスクラス「スクートビズ」など、写真入りでしっかりチェックできますよ。
 

成田=バンコク線の運航スケジュールは?

2018年6月1日、成田=バンコク(ドンムアン)線を開設したノックスクート。一体どんな航空会社なのでしょうか?

ノックスクート 成田=バンコク線就航セレモニー
写真提供:ノックスクート

ノックスクートは、2014年6月にシンガポールのLCC「スクート」とタイのLCC「ノックエア」が合弁で設立したLCCです。バンコクのドンムアン国際空港を拠点に、2018年6月8日時点で南京、台北、青島、天津をはじめ、今回の成田など中長距離の都市を結ぶ国際線9路線を運航しています。

ノックスクートはこれまで成田空港・関西空港には「定期チャーター便」として運航した実績がありますが、今回ついに「定期便」としての就航が実現しました。成田=バンコク線の運航スケジュール(2018年6月時点)は以下のとおりです。

XW101便 成田13:55発 バンコク(ドンムアン)18:25着  
XW102便    バンコク(ドンムアン)02:20発 成田10:25着  ※すべて現地時刻

成田→バンコク便 搭乗レポート

それではここからは、実際にXW101便のフライトの様子を紹介していきます。ノックスクートが成田空港で使用しているのは、第2ターミナル。3階のDカウンターにチェックインカウンターがあります。

成田空港第2ターミナル ノックスクートのチェックインカウンター
成田空港第2ターミナルにあるノックスクートのチェックインカウンター。

ノックスクートのチェックイン開始は、フライト時刻の3時間前から。XW101便の場合は10:55からです。チェックインの締め切りはフライト時刻の1時間前まで。XW101便の場合は12:55までです。時間に余裕をもって空港に来るようにしましょう。

機内持ち込み手荷物の制限は?

LCCのノックスクートでは、預け荷物は基本的に有料です。機内に無料で持ち込める手荷物にも制限があり、エコノミークラスの場合、荷物の三辺の合計が115cm以内・合計7kgまで。ノートPCを持ち込む場合は、プラス3kgまで制限が緩和されます。

事前に荷物が多いことがわかっている場合は、預け荷物の費用を含んだセット運賃(「フライバッグ」「フライバッグイート」、受託手荷物20kgまで)を事前に購入することをおすすめします。

LCCでは珍しい大型機を使用!

ノックスクートのボーイング777-200型機
ノックスクートのボーイング777-200型機

多くのLCCがB737やA320といったコンパクトな飛行機を使用しているのに対して、ノックスクートは中長距離の路線を飛ぶために航続距離の長い大型機を採用。「トリプルセブン」の愛称で親しまれるボーイング社の777-200型機を使用しています。

機体に描かれているのは社名の一部となっている「ノック」。タイ語で「鳥」を意味しています。一目見たら忘れられないユニークでかわいらしいデザインです。ちなみに尾翼に描かれたロゴのキャラクターの愛称は”Big Bird”。大型機のトリプルセブンを使った、まさに“空飛ぶ巨大な鳥”そのものといえますね。

大型機ならではの広い機内

機内に入ると、その広大な空間に驚かされます。2つの通路に挟まれて整然と並ぶ座席は、合計415席(スクートビズ24席・エコノミー391席)。これだけの人数をいっぺんに運ぶ需要があるのも、人気のタイ路線ならでは。

ノックスクートの機内

タイまでの約6時間半という長時間のフライトで重要なのが、座席の快適さです。ノックスクートではエコノミークラスの中に3つの座席種類を設けていて、それぞれ足元の広さが異なります。

標準座席は「スタンダード・シート」。座席の前後間隔は公称78.7cmです。少しでも空間に余裕が欲しいという方は、前後間隔が公称約90cmの「スーパー・シート」がおすすめ。身長175cmの筆者が座った場合、足元に握りこぶし2.5個分の空間がありました。余裕をもって足が組めるほどです。

ノックスクートの「スタンダード・シート」と「スーパー・シート」
左から、「スタンダード・シート」と「スーパー・シート」。

そのほか、各ブロックの最前列などには「ストレッチ・シート」と呼ばれるさらに足元の広い座席も。公称スペースは91.4cm以上と、足が伸ばせるほどの広い空間があります。

ノックスクートの「ストレッチ・シート」
写真提供:ノックスクート

できるだけ静かな環境で移動したい、という方にはエコノミークラスの一番前の区画「スクート・イン・サイレンス キャビン」がおすすめです(11歳以下は利用不可)。

コスパ良好!ビジネスクラス「スクートビズ」

そして、ノックスクートにはLCCでは珍しいビジネスクラス相当の座席もあります。機体前方に24席設けられているのが、「スクートビズ」のシート。革張りの座席は幅55.1cm、足元の空間は96.5cm、リクライニングは20.3cmも倒れるゆったり仕様です。

ノックスクートの上級シート「スクートビズ」
ノックスクートの上級シート「スクートビズ」

エコノミークラスの運賃に約1〜2万円追加するだけで利用でき、予約変更可能(2日前まで・手数料要)、受託手荷物20kgまで無料、機内持ち込み手荷物 2個15kgまで可、機内食1食無料といった付加サービスも付いてきます。

預け荷物や座席指定、機内食を個別にオプションでつけるよりも、すべてがあらかじめ含まれ、ゆとりのある座席で移動できる「スクートビズ」。コストパフォーマンスに優れた座席といえるでしょう。

搭乗当日、空席があれば「スクートビズ」にアップグレードもできます。ノックスクートの成田=バンコク線の場合、機内でのアップグレードは2500バーツ(約8600円)です。

ノックスクートXW101便、成田を離陸

さて、搭乗した2018年6月2日、ノックスクートXW101便は午後2時20分に成田空港を離陸。その10分後には安定飛行となり、シートベルトサインが消灯。タイへの入国カードが配布されました。

個性が光る機内食

ノックスクートでの機内食提供

成田空港を離陸してから約40分後、事前予約した人から機内食の提供が始まります。ノックスクートの機内には日本語が話せる乗務員が1名おり、日本語での機内アナウンスも行われます。常に笑顔を浮かべて接客する姿が印象的です。

ノックスクートとしての個性は機内食でも表現されています。フライトの48時間前までに予約できる事前予約制の機内食には、タイ風グリーンカレーなどのタイ料理のラインナップも。

値段はドリンク付きで230バーツ(約790円)と手ごろ。タイで製造・搭載しているだけあって、ピリ辛の本格的なタイの味付けです。

ノックスクートの機内食 グリーンカレー

このほか、予約が要らない食事も150バーツ(約510円)から、ドリンクも70バーツ(約240円)からと手ごろな価格設定なのがうれしいポイントです。2018年6月の時点で、機内食の当日購入は現金(日本円・タイバーツ)のみの対応で、おつりはタイバーツで戻ってきます。

冷房対策に羽織るものを

ノックスクートの機内で注意してほしいのが、機内の冷房がかなり強いこと。長時間のフライトでは身体も見えてしまうので、必ず羽織るものを持参するようにしてください。

機内には下の写真のようなブランケットの用意がありますが、有料販売(22米ドル)です。鳥の顔がフードに付いた可愛いらしいアイテムになっているので、搭乗の記念に買うのも面白いかもしれませんね。

ノックスクートのブランケット

このほか機内ではコスメなどの免税品、モデルプレーンなどのグッズも販売しています。購入には、クレジットカードの使用が可能です。

バンコクに到着するノックスクートXW101便

こうして成田を出発して約6時間後、現地時刻18:18。ノックスクートXW101便は、バンコク・ドンムアン国際空港に着陸しました。気象条件に恵まれたこともありましたが、大きな揺れもなく安定した快適なフライトでした。

タイへ片道9800円〜!圧倒的なコスパ

こうして初めてノックスクートに搭乗してみると、既に中長距離専門としてLCCスクートが培ってきた無駄をそぎ落とす「スマート」さと、笑顔を絶やさないタイ人クルーの「おもてなしの心」がうまくバランスよく合わさった、今までにない新しいLCCで、利用客にとってメリットの大きい選択肢だと感じました。

ノックスクートのクルー

LCCということで気になるのが、このフライトの「価格」ですが、ノックスクートの成田=バンコク(ドンムアン)線の運賃は片道 9,800 円(税抜)〜。空席に連動して料金は変動しますが、新幹線で大阪に行くよりも安くバンコクに行けるチャンスがあるというのは、圧倒的なコストパフォーマンスです。

この夏、首都圏からバンコク行きのお得な航空券を探す際には、新しく就航した“第3の選択肢”LCCノックスクートも選択肢に入れてみてくださいね。

成田=バンコクの航空券をチェック!

筆者プロフィール

LCCジャーナリスト・メディアディレクター 五十嵐貴文

1981年東京・品川生まれ。TVディレクターとして培った行動力を活かし、「コスパ時代のお得」を共通テーマにLCCやデジタル機器の最新情報を各地を飛び回り取材。LCC専門サイト「LCC STYLE」の立ち上げや大手航空会社の動画ニュース監修など、メディアに関するディレクション業務を数多く手掛ける。NHKラジオ「すっぴん!」のコメンテーターなど、マスメディアでも広く情報発信を続けている。オフィシャルブログ「いがモバ」も更新中。 

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