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空中都市マチュ・ピチュ遺跡を探索する秋冬のペルー・クスコの楽しみ方

ナスカの地上絵、リマ歴史地区などユネスコ世界遺産を語る際に必ず話題に上る、ペルー共和国。中でも特に人気を博しているのが、“空中都市”“などと称されることの多い、マチュ・ピチュ遺跡です。マチュ・ピチュは、15世紀、エクアドル、ペルー、ボリビアを中心に繁栄を極めたインカ帝国の遺跡で、アンデス山麓の奥深く、標高2,000m級の山の尾根に位置し、今でもいったい何のためにつくられたのかわからない謎と神秘に包まれた遺跡として、世界中の関心を集めています。

今回は、そんなマチュ・ピチュ遺跡のおひざもと、クスコに移住して5年、インカ帝国時代の公用語であったケチュア語を勉強中の「地球の歩き方」クスコWeb特派員 藤本さんに、マチュ・ピチュ遺跡の旅の現地お役立ち情報を提供してもらいました。ペルーの食材を使ったグルメに、一度は泊まってみたいホテル、現地でのアクティビティなど、盛りだくさんでお届けします!

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■ホクホクの鱒(マス)をフルーティなソースで味わう、「インディオ・フェリス」

ペルー料理は最近、現地の恵まれた自然が育む豊富な食材のおかげで、世界的に注目を集め始めています。独自の伝統料理はもちろんですが、ペルーの食材を他の国の料理と組み合わせた、創作というよりも“フュージョン”とも言うべき料理が、世界中のグルメな舌を持つ方々に認められてきています。

マチュ・ピチュ村にある名店「インディオ・フェリス」も、そうしたフュージョン料理を提供するレストランの一つ。このレストランは、フレンチをベースとした多国籍料理がメインですが、ペルーの食材がふんだんに使用されています。

入口はメキシカンのバルを彷彿とさせる、カラフルでお菓子の包装紙みたいな遊び心のある看板。

店内には所狭しと壁に貼られた、各国のお客さんが残していったメッセージの数々。人気のほどがうかがえます。実際夕食時にはいつも観光客で賑わっているので、余裕があれば事前に予約していくことをおすすめします。

人気のメニューは、画像の「トゥルチャ」と呼ばれるアンデス地方でよく食されている鱒の料理です。「トゥルチャ」が鱒を指し、塩で味付けして焼いたシンプルな料理。かけるソースは、こだわりの“鱒のキヤバンバ産マンゴーソース”。マチュ・ピチュ遺跡のすぐ近くのジャングル地域であるキヤバンバ産で採れたマンゴーを大胆に使ったトロピカルな一品です。ソースの程よい甘さと酸味がホクホクした身によく合います。

付け合わせの自家製ポテトチップスと野菜のソテーもヘルシーかつボリュームたっぷり。マチュ・ピチュ遺跡散策後に疲れた身体にぴったり。疲れも癒してくれる、おすすめレストランです。

・DATA Indio Feliz Restaurant Bistro Bar Creperie in MachuPicchu Calle Lloque Yupanqui No 103 (Aguas Calientes) – Machu Picchu Pueblo Urubamba, Cusco, Peru. Tel. 51 84 211090 / 211320 http://www.indiofeliz.com/

■ラグジュアリーだけではない、自然との融合を追及したインカテラホテル

マチュ・ピチュ村には観光客向けのホテルはたくさんありますが、その中でもオンリーワンかつナンバーワンのホテルが「インカテラ マチュ・ピチュ プエブロホテル」(Inkaterra Machu Pichu Pueblo Hotel)です。一般的にクスコやこの界隈でのホテルというと、一棟の大きな建物に宿泊用の部屋が分かれているものを指す印象ですが、このホテルは異なったコンセプトで、コテージのように独立したたくさんの別棟が一つの集落を形成するかのような構造をしています。

宿泊客はアパートのような部屋ではなく開放感ある一軒家のような部屋に宿泊することができます。ホテルの敷地も広く、迷わないようにチェックイン時にマップが渡されるほどです。庭園のような施設内の庭は現地のジャングルの植物が自然のまま残されており、日本では見ることができない野鳥もたくさん訪れ、楽園のようです。ペルーの国鳥アンデスイワドリの姿も毎日のように見かけます。

各部屋はシックな色合いで統一された落ち着いた雰囲気で、ペルー独特の織物があしらってあります。スイートにはバスタブがあり、屋外には露天の温泉まであります。アメニティグッズにはホテルオリジナルで作られているハーブオイルと石鹸、オホタと呼ばれるアンデスの人々が愛用するサンダルも用意されています。

ホテル内にはハーブ畑や茶畑もあり、それらを使用した自家製オーガニックティーやボディクリームなどが宿泊客に提供されています。このようにラグジュアリーさを追求するのではなく、自然と融合・調和したサービスを提供しているのは、藤本さんの知る限りではマチュ・ピチュ村ではこのホテルだけだそう。

・DATA インカテラ・マチュ・ピチュ・プエブロホテル(Inkaterra Machu Picchu Pueblo Hotel) Railroad Km 110, Aguas Calientes, Peru http://www.inkaterra.com/inkaterra/inkaterra-machu-picchu-pueblo-hotel/the-experience/

また、マチュ・ピチュ村でもっとリーズナブルなホテルをお探しなら、「ホテル テラサデルナ マチュ・ピチュ」(Hotel Terraza de Luna Machupicchu) をおすすめします。

2015年11月にオープンしたばかりのホテルで、部屋やベッドは新しく清潔感もあります。特筆すべきはどの部屋にもバスタブがあること。これはシャワーのみが多いペルーのホテル事情としては珍しいこと。理由は、ホテルのオーナーであるフェリペさんが日本に5年間の在住経験があるから。滞在中に日本人の入浴の習慣を知ったことで、バスタブを導入したというものです。まだ知名度は低いですが、フェリペさんは日本語も話せるので、日本人客には安心のホテル。

・DATA ホテル・テラザ・デ・ルナ・マチュピチュ(Hotel Terraza de Luna Machupicchu) Calle Wiracocha 204, Machupicchu Pueblo Tel +51 84-211110

■マチュ・ピチュ観光 秋冬の見どころ

ペルーは南半球に位置している為、日本が秋冬に向かうこの季節は、マチュ・ピチュでは春から夏を迎えます。この時期、マチュ・ピチュや付近の山では高山植物や熱帯植物が芽吹き、特徴のある花が咲き始めます。どの季節でも緑があり美しい景色を楽しめますが、とりわけこの時期は新緑と花々が見どころです。

また、アンデス地域では10月から3月にかけては雨季となります。山の天気は日本と同じく変わりやすく急に雨が降ることもよくあり、マチュ・ピチュ観光には少し煩わしい季節でもありますが、代わりにこの時期だけのスペシャルな瞬間があります。

それは、虹。こちらの写真の真ん中あたりにうっすらとかかっている虹がわかりますでしょうか。運が良ければマチュ・ピチュ遺跡にかかる大きな虹を見ることができます。インカの文化において虹は大きな意味を持ち、インカ帝国の首都であったクスコのシンボルもまた虹です。

また、11月半ばから3月いっぱいまで(年末年始を除く)マチュ・ピチュ観光は閑散期となります。観光客も減るので、ゆっくり遺跡を見学したいなら、この時期がチャンスです。

■“聖なる谷“をジップラインで滑空! あらたなクスコのアクティビティとカカオ収穫ツアー

マチュ・ピチュを観光するためには、空港のあるクスコ市街からマチュ・ピチュ村まで移動する必要があります。その移動ルート一帯にも遺跡がたくさんあり、「聖なる谷」と呼ばれています。今までは移動中にこの聖なる谷の遺跡群をついでに見学しながら向かうのが一般的なコースでした。

しかし、最近では他にもアクティビティが楽しめるようになり、聖なる谷での過ごし方に変化が見られるようになりました。中でもおすすめは、ジップライン(キャノピー)です。

現在、聖なる谷の4か所でジップラインの施設があります。サンタ・テレサ(Santa Teresa)という場所にある「ヴァーティカル・ジップライン」(Vertikal Zipline)では、最長1kmもの4本のジップラインを異なるポーズで滑ることができる注目のアクティビティ。深い谷の上を滑空する爽快感、ぜひ味わってください。

もう一つの注目は、カカオ畑体験ツアーです。近年、ペルー産のカカオが日本でも使われ始めています。カカオと聞くとアフリカ産の印象が強いと思いますが、実際にはカカオの原産地は中南米です。そして、マチュ・ピチュの近くではペルーの固有種であるカカオ・チュンチョ(Cacao Chuncho)の栽培が盛んです。カカオ・チュンチョは品種改良されたカカオとは異なり、果実は小ぶりですが香りが強く独特です。かつてはインカ帝国の皇帝も味わったであろうカカオ豆の収穫から焙煎、チョコレート加工までを体験してみてはいかがでしょうか。

マチュ・ピチュ遺跡に近いジャングルの村マラヌラ(Maranura)にある、マラヌラ・ツアーズでは実際にカカオ畑でカカオ・チュンチョを収穫することができる体験ツアーがあります。昔ながらの器材を使用して、高い枝からカカオ豆を切り落とし、焙煎したのちに、すり砕いてカカオ・ペーストにするまでを自分でおこなうことができます。もちろん、つくったカカオ・ペーストは持ち帰ることができます。自分で加工した味わいは別格、ぜひ体験してみてください。

・DATA マラヌラ・ツアーズ(Maranura Tours) ツアー・デル・カカオ(TOUR DEL "CACAO") http://www.maranuratours.com/agroturismo-tour-del-cacao-maranura-tours.html

クスコへのアクセス:クスコ国際空港(アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港)へは、アメリカの各都市及びリマなどを経由して最短で25時間。

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