世界一周旅行をする場合の飛行機を一括で予約する方法があるのをご存知ですか?場合によっては別々に予約するよりもお得な場合があります。
世界一周航空券とは?
世界一周航空券とは、一般的には出発地点から太平洋と大西洋を1回ずつ渡り、再び出発地点に戻ってくる航空券のことを指します。東西いずれかの一方向に進行することが原則的に定められており、途中から逆戻りすることはできません。また区間によって異なる航空会社の飛行機に搭乗します。
以前は航空券が束になったものが発行されましたが、現在はeチケットの普及によって、普段の飛行機を利用するときと同じようにA4サイズの旅程表のような用紙になりました。

世界一周の定義
航空会社の「世界一周」の定義は、太平洋と大西洋、それぞれを1回渡って出発地点の空港に戻ってくることを指します。そのため、多くの人々がイメージとしてもっているような、アメリカ大陸、ユーラシア大陸、アフリカ大陸などそれぞれの大陸を制覇して移動するなど、何十か国も周遊するものではないことがポイントです。例えば、アメリカとフランスを一度の旅行で訪問する場合でも、方向が同じであれば世界一周航空券とみなされるケースもあります。

通常の航空券と世界一周航空券の違い
世界一周航空券と通常の航空券との違いは、航空アライアンス(世界各地の航空会社の提携グループ)がサービスを展開しているため、エリアによって異なる航空会社の飛行機に乗りながら旅をする点です。ここで世界の3つの代表的な航空アライアンスが提供する世界一周航空券をご紹介します。

代表的な航空アライアンスの世界一周航空券
1. ワンワールド(ONE WORLD)世界一周航空券
加盟航空会社15社からなるワンワールドでは大陸制を採択しており、3~6大陸と訪問する大陸の数に応じて4段階運賃を採用しています。北南米発以外の場合最低旅行日数はありませんが、最長では1年となっています。
ワンワールドの加盟航空会社
アジア:5社 | 日本航空(日本)・キャセイパシフィック(香港)・マレーシア航空(マレーシア)・スリランカ航空(スリランカ)、フィジー・エアウェイズ(フィジー) |
ヨーロッパ:4社 | ブリティッシュエアウェイズ(イギリス) ・フィンランド航空(フィンランド)・イベリア航空(スペイン)・S7航空(ロシア、加盟資格停止中) |
北米:2社 | アメリカン航空(アメリカ)、アラスカ航空(アメリカ) |
中南米:1社 | LATAM(チリ・アルゼンチン・ブラジル・コロンビア・エクアドル・ペルー・パラグアイ) |
オセアニア:1社 | カンタス航空(オーストラリア) |
中東:4社 | カタール航空(カタール)・ロイヤルヨルダン航空(ヨルダン)、オマーン航空(オマーン)、ロイヤル・エア・モロッコ(モロッコ) |
2. スターアライアンス(STAR ALLIANCE)世界一周航空券
スターアライアンスは、世界3大アライアンスのなかでも、最も規模が大きく、世界25社の航空会社が加盟しています。マイル制を採用しており、29,000マイル、34,000マイル、39,000マイル以内の3段階運賃があります。最低旅行日数は10日、有効期限は1年間です。
スターアライアンスの加盟航空会社
アジア:8社 | ANA(日本)・シンガポール航空(シンガポール)・タイ国際航空(タイ)・アシアナ航空(韓国)・中国国際航空(中国)・深圳航空(中国)・エバー航空(台湾)・エアインディア(インド) |
ヨーロッパ:9社 | ルフトハンザ航空(ドイツ)・オーストリア航空(オーストリア)・スイスインターナショナルエアラインズ(スイス)・ブリュッセル航空(ベルギー)・エーゲ航空(ギリシャ)・LOTポーランド航空(ポーランド)・ クロアチア航空(クロアチア)・TAPポルトガル航空(ポルトガル) |
北米:2社 | ユナイテッド航空(アメリカ)・エアカナダ(カナダ) |
中南米:2社 | アビアンカブラジル(エルサルバドル)・コパ航空(パナマ) |
オセアニア:1社 | ニュージーランド航空(ニュージーランド) |
中東:1社 | ターキッシュエアラインズ(トルコ) |
アフリカ:3社 | エジプト航空(エジプト)・エチオピア航空(エチオピア)・南アフリカ航空(南アフリカ) |
世界一周航空券のメリット
メリット① 料金がお得なことも
世界一周航空券のメリットは、チケットの料金が年間で変動しません。日本の場合、ゴールデンウィークや年末年始、お盆期間中など一般的な長期休暇の期間になると、飛行機の価格が高くなりますが、世界一周航空券の場合、この影響を受けません。
また、ビジネスクラス、ファーストクラスも通常よりリーズナブルという特徴もあります。
メリット② 有効期限が1年間
上記以外に有効期限が1年間というメリットもあります。そのため、例えば就航している1都市に長期滞在したり留学で利用した後に、帰路に周遊することも可能となります。
また到着空港と出発する空港が異なる、いわゆる“オープンジョー”にも対応していることも特徴です。例えばパリに飛行機で到着後、ロンドンまで鉄道で移動して、そこから飛行機に乗る、などの組み合わせも可能です。この場合、鉄道移動分については別途購入する必要があります。

世界一周航空券のデメリット
デメリット① 滞在都市数に制限あり
一方で、デメリットとしては滞在都市数に制限がある点が挙げられます。主要3アライアンスの場合、以下の通りです。
ワンワールド:最低滞在回数:2回/最高滞在回数:15回/同一都市滞在回数:制限なし
スターアライアンス:最低滞在回数:3回/最高滞在回数:15回/同一都市滞在回数:1回
また、ワンワールドの場合、同一地域内の区間(フライト)制限が別途適用となりますので、実質、滞在可能都市数も制限されることになります。
アジア:4区間/ヨーロッパ:4区間/アフリカ:4区間/北米:6区間/南米:4区間/オセアニア:4区間
また、経由する場合も1区間としてカウントされます。そのため、例えば、東京(羽田)から香港経由でクアラルンプール(マレーシア)などの場合は、2区間となります。
滞在時間が24時間以内の場合、経由という扱いになります。最低滞在回数の条件もあるので、計画的な旅程を組まなければいけないことになります。
デメリット② 就航便のある地域に限られる
アライアンスの就航便のある地域にしかいくことができない点もデメリットの一つと言えるでしょう。つまり、自由にどこにでも行けるというわけではありません。
デメリット③ その他にも条件や制限がある
ルートは1方向
東回りか西回り、どちらかの一方向のルートでなければいけない規定があります。例えば、成田からバンコク(タイ)へ行き、バンコクからパリ(フランス)に飛んだ場合、再びアジア方面に戻ることは認められません。事前にすべてのルートと日付を決定する
世界一周航空券を利用する場合、戻ってくるまでのすべてのルートと日程を決めておく必要があります。そのため、メリットに挙げた“オープンジョー”を利用する場合、飛行機以外の交通の利用日程も予め確定しておく必要があります。

購入はオンラインまたは店頭窓口で
世界一周航空券は、オンラインまたはJTBやHISなど、大手旅行代理店の店頭窓口で購入の相談が可能です。オンラインの場合、各国のアライアンスでのサービスとなりますので、国際線の案内ページからの問い合わせが必要となります。
ワンワールド世界一周航空券の場合
ワンワールドの公式サイトから購入・予約が可能です。
「ワンワールド・エクスプローラー・世界一周運賃」の予約は、JALのサイトではおこなっていません。第一区間がJL便名(出発時の航空券がJAL便)の場合、「JAL国際線ご予約・ご購入・ご案内」ページから問い合わせフォームへの相談となります。
スターアライアンス世界一周航空券の場合
スターアライアンスの世界一周運賃ページより検索可能です。オンラインツールで旅程をセットして、計画をたてることができます。
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