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ココが違う!パエリアの発祥地・バレンシアで楽しむホンモノの味

突然ですがスペイン料理の代表格で世界中の人々に愛されるパエリアは、バレンシア地方の郷土料理であることをご存知ですか。バレンシアの人々にとってパエリアは日曜日に家族で集まって食べるほど愛されるソウルフードで、その分こだわりもひとしお。今回はバレンシア在住16年目で、バレンシアっ子同様にパエリアにはうるさくなったという、地球の歩き方 バレンシアWeb特派員の田川 敬子さんにホンモノのパエリアをご紹介いただきます。

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本場で食べるバレンシア風パエリア

パエリア発祥の地、バレンシア

パエリアはスペインではパエーヤやパエージャのように発音します。パエリアが生まれたのは、バレンシア市内から少し南に下った所にあるアルブフェラ湖周辺だといわれています。この辺りではその昔稲作が盛んに行われ、農作業に精を出す人々が地べたで火をおこし、お米と身近な食材を入れて炊いて食べたことが発祥です。今でも家族や親しい仲ではお皿は使わず、直接パエリア鍋にスプーンを入れて食べるのですが、なるほど、これなら田畑の傍らで鍋とスプーンだけで足りますね。

稲作が盛んなアルブフェラ湖周辺

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伝統的な本場のパエリアはココがポイント

日本でパエリアと言えば海の幸を入れるイメージがありますが、バレンシアでは山の幸がメインです。食材は、ウサギ肉、鶏肉、ガロフォンと呼ばれるモロッコインゲンに似た平豆、インゲン豆が基本です。

山の幸が基本の本場のパエリア

バレンシアでは具材にもこだわりがあり、基本の食材にオプションとして認められるのは、カタツムリとアーティチョーク、ローズマリー、そしてギリギリセーフで赤ピーマンくらいでしょうか。グリーンピースなんて入っていようものなら、バレンシアっ子に「これはパエリアではない!」と怒られてしまうかも。このバレンシア風パエリアはシーフードパエリアと違い出汁を使う必要がないものの、滋味に富んだ味わいが特長です。

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日曜日は家族でパエリア!がお約束

バレンシアでは休日に家族で集まり、パエリアを囲んでのんびりした時間を楽しみます。庭や広いテラスにはパエリアを炊くスペースが確保されている所もあり、不動産広告に“パエリア窯付き”などと書かれているのはバレンシアならでは。一般家庭のキッチンでは大きなパエリア鍋は使えないので、ガスを使うパエリア用コンロもかなり普及しています。

店頭に並ぶパエリア鍋

家ではお母さんが作ることが多くても、野外でのパエリア作りはビールを片手にお父さんが大活躍で、大きなパエリア鍋で豪快に混ぜ合わせます。おいしいパエリアをつくる男性が多いことには感心します。

野外でのパエリア作りで活躍するお父さん

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見た目はシンプル、味で勝負のシーフードパエリア

バレンシアでは、もちろんシーフードのパエリアも食べます。海沿いの町では、昔から身近な食材であった海の幸を使って炊いていたのでしょう。ただ、日本で良く見られるパエリアのように具材が山のように盛られ、SNS映えするような見た目ではありません。味が勝負のごくシンプルなものです。以前、日本から来た知人が「期待していたのと違う」と言って、レストランでパエリアの写真を撮るのを止めた時は、苦笑いするしかありませんでした。

味で勝負のシンプルなシーフードパエリア

ある食通のバレンシア人に、「海老がたくさん食べたいなら、別に海老を頼めばいい。野菜が食べたいなら、別に頼めばいい。パエリアにのせるよりも絶対にそっちの方がおいしいから」と言われたことがあります。パエリア本来の味を重視する本場のスタイルを、ぜひ試してみてください。

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アルブフェラ湖畔にあるパエリア村エル・パルマル

バレンシア市内でもおいしいパエリアが食べられるレストランはありますが、せっかくならパエリア発祥の地で食べてみたいと思いませんか?アルブフェラ湖畔にあるエル・パルマル(El Palmar)という村は、「パエリア村」として有名で、人口700人程度の規模の村なのに、なんと30軒近いパエリアレストランがあります。

バレンシアからは25番の市バスが運行されており、所要時間およそ30分。1日8往復程度の運行なので、事前にツーリストインフォメーションで時刻表とバス停の位置を確認しておくことを強くおすすめします。タクシーだと片道25ユーロ程度の距離です。

夕日がきれいなアルブフェラ湖

小さな果樹園や水田に囲まれたのどかな湖畔の村エル・パルマルは、夕日の美しさでも知られています。アルブフェラ湖はボートで遊覧できるので、エル・パルマルまで足を延ばすのであればぜひ体験してみてください。

この村にある「エル・グラネール(El Graner)」というレストランでは、昔ながらの薪で炊くパエリアを味わうことができます。また、この地方はパエリア以外にウナギ料理も名物。ぶつ切りにしたウナギをジャガイモと煮込む、パプリカ風味の「アリペブレ」という郷土料理もあります。こちらもぜひお試しください。

昔ながらの薪で炊くパエリア

パプリカ風味の郷土料理、アリペブレ

【スポット情報】 エル・グラネール(El Graner) 住所:Carrer de Vicent Baldoví, 14, 46012 El Palmar, Valencia 電話:+34 961 62 02 75 営業時間:10:00~18:00(月曜定休)

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閑静なエリアにある、おすすめのデザインホテル

バレンシアまできたら滞在先としておすすめなのが、グラン・ビア・デル・マルケズ・デル・トゥリア通り(Gran Via del Marqués del Túria)沿いにある4つ星のデザインホテル、「ホテル ディマル(Hotel Dimar)」です。カノバス(Cánovas)というバルやレストランが集まる地区にあり、エル・パルマル行きのバス停までは徒歩2分となんとも便利な距離。おしゃれな複合施設コロン(Colón)市場や市民の憩いの場トゥリア(Túria)公園のすぐ近くです。観光スポットが集まる旧市街まで歩いて15分と便利なうえ、中心地に比べて落ち着いた雰囲気の一画にあります。

このホテルをチェックする

【ホテル情報】 ホテル ディマル(Hotel Dimar) 住所:Gran Via del Marqués del Turia, 80, 46005 Valencia 電話:+34 963 951 030

スペインでも地方によって違うパエリア

作り方、材料共に、日本のものとは味も見た目も異なる本場バレンシアのパエリア。実はスペインのほかの地方のパエリアとも違うのですよ。たかがパエリアと思わずに、ぜひとも本場の味を試しにお越しください。おいしいパエリアに巡り合えますように!

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筆者ご紹介

地球の歩き方バレンシアWeb特派員 田川 敬子

初めてスペインを訪れた時にピピピときて、ここに住むぞ!と決意。6年後の2002年に念願かなってバレンシアの日系企業に就職する。その後地元企業勤務を経て現在は通訳やコーディネイト、ガイドブック等の仕事をちょこちょこと。最近はオリーブオイルソムリエとしても活動中。バレンシアの旬な情報を地球の歩き方バレンシアWeb特派員ブログからお届けしています。


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