国内の全LCC(格安航空会社)の特徴・サービスを徹底比較!おすすめとANAやJALとの違いを解説

LCCを利用すると、多くの場合通常よりも格安で航空券が手に入れることができますが、その代わり制限が厳しかったり、場合によってはJALやANAなど大手航空会社の方がお得な場合があります。

LCC(格安航空会社)とは?

LCCとは、効率的な運営により通常より低価格の運賃で運航サービスを提供する航空会社を指します。専用ターミナルからの発着、機内食などのサービスを有料や廃止にすることでコスト削減を図り、格安運賃でのサービスを実現しています。

LCC(格安航空会社)のメリット・デメリット

メリットとはなんといっても、格安と呼べる航空券の料金です。ただ、LCCは料金を安く提供している分、購入者側が考慮すべきポイントがあるのも事実です。例としては、機内食やドリンクが有償である、機内エンターテインメントとしての座席モニターがない、預け荷物が有料、早朝・深夜の出発、到着となる場合がある、などが挙げられます。

国内の代表的なLCCやその他の航空会社

1. ピーチ

全日空(ANA)の子会社で、日本で登場した最初のLCCです。ピンク色の機体が特徴で、関西を拠点として、札幌、福岡、長崎、鹿児島、那覇、仙台、成田など国内の主要空港に就航しています。

関西空港から国内の主要都市への就航路線に強く、関西からの航空券を購入する際、ピーチを選択するとリーズナブルに購入できる場合があります。

また、ソウル(韓国)、香港、台北(桃園)、高雄(台湾)、バンコクなど東南アジア方面の都市へも就航しています。預け荷物や座席指定を別料金形式とすることで、低価格での航空券販売を実現しています。

【機内サービス】 機内食とドリンクは有料(要事前予約)です。 詳細はこちらをご覧ください

以前は自分の端末で機内エンタメを楽しむサービスを提供していましたが、すでに終了しています。また、座席に座席に個人モニターはありません。

【離発着空港】

国内:大阪(関西)・女満別(期間限定)・釧路・札幌(新千歳)・仙台・新潟・東京(成田・羽田)・名古屋(中部)・福岡・大分・長崎・宮崎・鹿児島・奄美・沖縄(那覇)・石垣

海外:ソウル(仁川)・台北(桃園)・高雄・香港・上海(浦東)・バンコク(スワンナプーム)

2. ジェットスター

オーストラリアの航空会社カンタスグループと日本航空(JAL)、三菱商事が出資した航空会社です。ピーチと並ぶ、国内では主要と数えられるLCCで、成田~札幌、福岡、那覇、関西、大分、松山など日本全国に路線を拡大しています。ジェットスターは、アジア太平洋地域において急成長している航空会社ブランドのひとつで、同地域で最大級の路線ネットワークを展開し、週5,000便以上を運航、国内においては1日90便以上を運航しています。また、国内線料金においては、他社より10%安い最低価格保証を掲げています。(2025年9月現在) 詳細はこちらをご覧ください

【機内サービス】

機内食とドリンクは有料(要事前予約)です。オプションセット付き運賃を予約した場合、食事または機内バウチャー/インフライト・ ミールディールが含まれます。渡航先や飛行時間、機材などによってメニューが異なります。 詳細はこちらをご覧ください

前の座席背部に備え付けのスクリーンによる機内エンターテインメントサービスは、ボーイング787型機で運行する国際線を利用の場合に使用可能となり、国内線では利用できません。また、ビジネスクラスの場合は無料提供、エコノミークラスの場合、有料サービスとなります。詳細はこちらをご覧ください

ジェットスター就航都市一覧↓

国内:東京(成田)・大阪(関西)・名古屋(中部)・札幌(新千歳)・福岡・沖縄(那覇)・大分・鹿児島・熊本・宮崎・長崎・宮古(下地島)・松山・高松・高知

海外

オーストラリア:アデレード・バリナ バイロン・ブリスベン・バッセルトン・ケアンズ・ダーウィン・ゴールドコースト・ハービーベイ・ホバート・ローンセストン・マッカイ・メルボルン(※タラマリン・アバロン)・ニューキャッスル・パース・サンシャインコースト・シドニー・タウンズビル・エアーズロック・ウィットセンデーコースト・キャンベラ・ハミルトンアイランド)

カンボジア:プノンペン・シェムリアップ

中国/香港/マカオ/台湾:海口・合肥・香港・広州・貴陽・汕頭(掲陽)・台北・マカオ・三亜・上海(浦東)・徐州・高雄

フィジー:ナンディ

インドネシア:デンパサール・ジャカルタ・メダン・スラバヤ

マレーシア:クアラルンプール・ペナン

ミャンマー:ヤンゴン

ニュージーランド:オークランド・クライストチャーチ・ダニーデン・クイーンズタウン・ウェリントン

フィリピン:クラーク・マニラ・カリボ・プエルトプリンセサ

シンガポール:シンガポール

韓国:ソウル(仁川)

スリランカ:コロンボ

タイ:バンコク・プーケット

アメリカ合衆国:ホノルル

ベトナム:ダナン・ホーチミン

クック諸島:ラロトンガ

ジェットスターはオーストラリアが本拠地のため、オーストラリア方面への就航路線は特に充実しています。東南アジア方面の路線も行先の種類が豊富で、観光、ビジネスどちらでも利用しやすいLCCです。また、ホノルル(ハワイ)行きの路線もあるため、旅行にもよく利用されます。

3. SPRING JAPAN

中国の春秋航空と日本航空が共同で設立したLCCで、現在は日本航空の傘下にあります。成田を拠点として、広島、佐賀など国内の地方も含めた路線のほか、中国のハルビン、南京、上海、天津、寧波、大連へも就航しています

春秋航空は、成田と中国を結ぶ路線としては最適です。他LCCと異なる特徴は、国内において全席無料で座席の指定ができます。

【機内サービス】

国際線では、航空券の予約時に桜弁当(2,300円)と小春弁当(2,300円)の2種類の機内食を予約することが可能で、これ以外にも機内で注文できる機内食もあります。機内エンターテインメントサービスや個人用座席モニターはありません。

【離発着空港】

国内:札幌、成田、広島 海外:ハルビン・南京・上海・天津・北京・大連・寧波

4. エア・ドゥ

エア・ドゥはANAグループの子会社で、北海道を拠点とした航空会社です。北海道経済の安定的な発展や活性化を目的に設立されました。札幌から東京・仙台・神戸、羽田から札幌・旭川・函館・とかち・帯広・釧路・女満別などに就航しています。エア・ドゥは正確にはLCCではなく、ANAとの共同運航便となっているため、搭乗や機内サービス、空港内ラウンジの利用などもANAと同様に利用することが可能です。

エア・ドゥは、北海道内の就航路線が充実しているため、北海道旅行や道民の利用に最適な航空会社です。また、航空券の早期購入割引の種類が多く、運航本数が多いことや、座席指定を行えることが特徴です。

【機内サービス】

ドリンク無料(ブレンドコーヒー・オニオンスープ・緑茶・アップルドリンク・ミネラルウォーター)※アルコール有料

機内オーディオによる、北海道出身アーティストやタレントによる音楽プログラムや観光情報などを無料で提供しています。

【離発着空港】

国内:北海道6都市(札幌・旭川・函館・女満別・帯広・釧路)・東京(羽田)・仙台・名古屋(中部)・神戸

5. ソラシド・エア

ソラシド・エアは宮崎県に本社を置き、ANAグループとコードシェア便を運航しており、九州方面の就航路線が充実しています。正確にはLCCではなく、ANAとの共同運航便であるため、搭乗や機内サービス、空港内ラウンジの利用などもANAと同様に利用できることがメリットです。

ソラシド・エアは、成田ではなく羽田空港から九州方面への路線が充実している点が特徴です。事前座席指定が可能となり、マイレージサービスにも対応しています。また、那覇空港から石垣島への路線があるため、沖縄周遊などにも向いています。

【機内サービス】

ドリンク無料ですが、アルコールは有料です。機内エンターテインメントサービスはありません。

【離発着空港】

東京(羽田)・熊本・鹿児島・福岡・宮崎・長崎・大分・名古屋(中部)・神戸・沖縄(那覇・石垣)

国内LCCの機内持ち込み手荷物制限一覧

LCC航空会社

重量・個数

サイズ

ピーチ・アビエーション

身の回り品+手荷物の合計2個まで

総重量が7kg以内

3辺の合計が115cm以内

ジェットスター

身の回り品+手荷物の合計2個まで

総重量が7kg以内 ※一部運賃は総重量14kg(荷物1個あたりは10kg以内)

キャリーケースなど:高さ56cm×幅36cm×奥行23cm以内 スーツカバーなど:高さ114cm×幅60cm×奥行11cm以内

春秋航空

身の回り品+手荷物の合計2個まで

総重量が7kg以内

3辺の合計が115cm以内 (それぞれの長さは、高さまたは幅が36cm×56cm×奥行23cm以内)

エア・ドゥ

身の回り品+手荷物の合計2個まで

身の回り品を含め1人10kg以内

3辺の合計が115cm以内 (それぞれの長さは、高さまたは幅が55cm×40cm×奥行が25cm以内)

ソラシド・エア

身の回り品+手荷物の合計2個まで

身の回り品を含め1人10kg以内

3辺の合計が115cm以内 (それぞれの長さは、高さまたは幅が55cm×40cm×奥行25cm以内)

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LCC利用に向いているのは料金重視で、時間に余裕のある方

料金と引き換えにデメリットが多少目立つLCCは、いくつもあるデメリットを理解できる方や旅行費用を極力抑えたいという方、またはスケジュールに余裕がある方にピッタリの航空会社です。

また、北海道内を飛行機で周遊する場合にエア・ドゥを選択する、中国国内の支社間を移動したい場合に春秋航空を選択するなど、シチュエーションによっては、大手航空会社を利用するよりもチケットがかなりリーズナブルになる場合があります。 ただし、本記事内に述べた機内サービス観点のデメリットの他にも、空港のカウンターや搭乗口が遠い、空港カウンターの数が少ない、などの飛行機以外の手続き上でのデメリットもあります。LCCは旅程に都合をつけやすく、時間に余裕がある方にお勧めです。

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充実した機内サービスや往復割引など活用する場合はANA/JALがピッタリ

LCCは基本的に片道単位で航空券を購入できることに対し、ANAやJALは往復での購入が基本です。その際、往復割引や早割、学生割引など、LCCにない多用な割引サービスが適用できる場合もあります。

また、LCCのデメリットとして記載した機内食、ドリンク、機内エンターテインメントなどのサービスが基本的には航空券の料金内に含まれているため、快適に空の旅を楽しみたい場合は、JALやANA等の大手航空会社を利用するようにしましょう。

ANA・JAL・ジェットスター(LCC)で東京-札幌間の航空券を比較するとジェットスターが最安

上記の前提を踏まえた上で、実際の航空券料金を計算してみます。

ANAとJALはそれぞれ早割で購入する場合、12,260円で同一、一方でLCCのジェットスターでは4,480円になりました。差額は7,780円となりますが、ジェットスターの場合、羽田から札幌行きの就航がないため、成田発着となります。

プラン名

料金

ANA スーパーバリュープラン (ANA 987便 羽田-札幌 新千歳)

13,150円

ANA フレックスプラン (ANA 987便 羽田-札幌 新千歳)

48,340円

JAL 先得割引

13,151円

JAL 大人普通運賃

48,340円

ジェットスター(成田-新千歳)

4,790円

※2025年9月21日に検索した結果です。 ※料金は大人1名の片道料金になります。

LCC各社の航空券の料金を比較するには?おすすめはメタサーチの活用

各社の料金を比較するには、複数の航空会社や旅行代理店が販売する格安航空券などを横断的に検索できて、料金比較などが可能なサービスを活用することが最も効率的です。このようなインターネット上のサービスは『メタサーチ』と呼ばれ、スカイスキャナーは、その中でも代表的なサービスとなります。

スカイスキャナーでは、JAL、ANAはもちろん国内や海外のあらゆるLCCの航空券の価格を横断検索して、あらゆる割引適用後の最安値の価格をみつけることができます。

旅行代理店独自の割引が適用された航空券も横断検索できるので、航空会社の公式HPにて直接航空券を購入するより価格が安い航空券を見つけることができる可能性もあります。

スカイスキャナー(スマホアプリ版)でLCCと大手航空会社をそれぞれ検索する場合、「すべての絞り込み条件」をタップし、“航空会社”部分で任意でチェックを入れたり外したりすることで、すぐに検索結果に反映されます。(下記画像参照)

料金で検索する場合、LCCが優先されて表示されることが多いため、上記のような絞り込み検索機能を活用して、旅行の計画に最適なプランをご選択ください。

また、この検索窓に出発地や目的地を入力することでもスカイスキャナー上で航空券の検索を始めることができます。ぜひご利用下さい

※記事公開日時点の情報をまとめています。ご利用の際には必ず公式サイト等で最新の情報をご確認ください。

FAQ

LCCと大手航空会社の間では、持ち込みや受託できる荷物についての差は保安検査の観点からはありません。しかし、LCCの方が持ち込み・受託荷物制限が厳しかったり、LCCによっては機外からの飲食物の持ち込みを制限している場合があります。詳細はご利用の航空会社にご確認ください。

一般的にLCCは都心から離れた空港を利用することがほとんどです。都心から離れた空港は航空会社が支払う離着陸料やゲート利用料が低かったり、消費者が支払わなければならない空港使用料も比較的安価なため、LCCにとってより魅力的な空港となっています。

基本的な料金は安いLCCですが、追加するオプションによっては大手航空会社と同等、あるいはそれよりも高額なる場合があります。例えば受託荷物がある場合、大手航空会社では無料で預けられる分をLCCでは追加料金で支払う必要があるため、最終的には大手航空会の方が安い場合があります。選ぶ際には最終的な金額を確認してから比較するようにしましょう。