ボストンサウスエンドのガイド

サウスエンドを散策すると、アメリカ最大規模のビクトリア朝時代のブラウンストーン造りタウンハウス群を堪能できます。これらのタウンハウスは、19世紀半ばに労働者階級の家族向けに建てられたもので、チェスター・スクエア、ユニオンパーク、ウースター・スクエアといった美しい広場に面して並んでいます。10月にはサウスエンド・ハウスツアーが開催され、この歴史的地区の建築遺産についてさらに深く学ぶ絶好の機会となります。

SoWa Art + Design Districtはサウスエンドにあるクリエイティブなハブで、昔の工業用倉庫がアートスタジオ、ファッションブティック、ショールームに生まれ変わっています。受賞歴のあるカフェやレストランも豊富で、ランチや午後のひとときにぴったりのスポットです。地元の人気アーティストやメーカーを紹介する定期的なイベントにも注目してみましょう。

サウスエンドは1970年代からボストンのLGBTQ+コミュニティの中心地となっており、通りに並ぶショップ、バー、レストランには、虹色の旗が高く掲げられています。6月に開催されるボストン・プライドパレードでは、LGBTQ+コミュニティのエネルギーを肌で感じることができます。8月はどんな人も大歓迎のチャンドラー・ストリート・ブロックパーティーに参加しましょう。

家族でのお出かけなら、ピーターズパークの遊び場やボールコートは子供たちに大人気のスポットです。木陰のベンチでリラックスしながら、ユニオンパークストリート・プレイグラウンドで元気いっぱいに遊ぶ子供たちを見守るのも良いアイディアです。また、アンダーグラウンド・アット・インクブロックには、広大な都会の地下道にカラフルなストリートアートが数十点も描かれており、子供たちの好奇心を刺激すること間違いなしです。

サウスエンドで訪れるべき最高の美術館は、地元アーティストを称える施設です。ボストン芸術センター内にあるミルズギャラリーでは、現代美術展が数多く開催され、ライブシアターやコンサート、フェアのためのスペースも提供されています。また、世界的に有名なボストン・バレエ団では、19世紀のクラシック作品から現代作品まで幅広い演目を楽しめます。さらに、ハリエット・タブマン記念館では、奴隷制度廃止運動家ハリエット・タブマンを讃える記念碑を訪れることができます。

サウスエンドのグルメシーンは、常にボストンの美食家を惹きつけてきました。昔ながらのダイナーからアジアのストリートフード、本格的なプエルトリコ料理やギリシャ料理まで、あらゆる味が揃っています。特に「レストラン・ロウ」として知られるトレモント・ストリート沿いは、訪れるたびに新たな発見があるエリアです。おすすめは、有名シェフのバーバラ・リンチが手がける「B&G Oysters」。ここでは、新鮮な牡蠣やボリュームたっぷりのロブスターロールを注文しましょう。

サウスエンドのナイトライフは、ダイブバーやLGBTQ+バー、パブ、ジャズクラブまで幅広く楽しめます。。1909年からギネスビールを提供し続けている「JJ Foley’s Cafe」は、市内で最古の人気アイリッシュパブです。気分を変えたいなら、ハンティントン劇場へ演劇やミュージカルを見に行くのもおすすめです。

サウスエンドは、個性あふれる独立系デザイナーやユニークなショップが揃う、ショッピングにうってつけのエリアです。トレモント・ストリートを歩けば、ジュエリー店やワイン店、仕立て屋、インテリアショップなどで、バラエティ豊かな商品を見つけることができます。さらに、5月～10月の毎週日曜日にはSoWaオープンマーケットが開催され、地元の手工芸品やオーガニックコスメ、新鮮な農産物など、ここならではの品が手に入ります。

SoWaファースト・フライデーズ期間中は、ギャラリーやショールームでアートを鑑賞しながらアーティストと直接交流することができます。また、毎年7月にプラザ・ベタンセスで開催される「フェスティバル・ベタンセス」は、ニューイングランドで最も歴史あるラテンパーティーで、ライブ音楽、パレード、屋台などが楽しめる賑やかなイベントです。さらに、毎年恒例のSoWaウィンター・フェスティバルでは、100以上のアート、工芸品、食べ物の屋台がSoWaパワーステーションを華やかなワンダーランドへと変貌させ、訪れる人々を楽しませます。