ゴシック建築、目を見張る彫像、貴重なステンドグラス窓。これらがフランスの大聖堂の特徴です。
フランスには、欧州旅行を忘れられない思い出とするために必要なすべてがあります。歴史や建築の愛好者にとって、フランスは数々の比類なき大聖堂を探訪できる旅先です。
フランスとその息を呑むような大聖堂
フランスと言えば一般的には美しい風景、絶品グルメ、活気に満ちた文化を思い浮かべます。しかしそれだけにとどまりません。フランスの最大の魅力は、畏敬の念を抱かせる数々の大聖堂なのです。パリのシンボルであるノートルダム大聖堂から、ノルマンディーの威厳あるモンサン ミッシェル修道院まで、それぞれがフランスの過去を物語り、建築の知見を具現化しています。フランスの卓越した大聖堂は、礼拝の場所であるだけでなく、芸術、歴史、文化の宝庫でもあり、世界中の旅行者が必ず訪れるべき場所となっています。
フランスの有名な大聖堂 フランスの大聖堂の真髄に触れる
フランスには歴史的、建築的に優れた大聖堂が多く残されています。ただ大聖堂の外観を眺めるだけでも、可能であれば宝物を鑑賞するために中に入っても、崇高な建造物の設計と建設を生み出した技術に圧倒されることでしょう。
パリのノートルダム大聖堂 世界的に有名
パリ
聖母マリアに捧げられたノートルダム大聖堂は、フランスの首都パリにあるフランスゴシック建築の傑作として、世界的に知られています。火災後の現在は内部には入れませんが、見事な外観は鑑賞できます。強固な構造とするため、独自の手法で建造されており、軽量の壁、大型の窓、バットレス、フライングバットレスを特徴としています。大聖堂のステンドグラス窓、石の複雑な彫刻、高さ100mを超える荘厳な尖塔に圧倒されることでしょう。
見どころ:
壮麗なステンドグラス窓 優雅な石の彫刻 そびえ立つ高い尖塔
モンサン ミッシェル修道院 島のコミューン
パリ
独特な島コミューンであるモンサン ミッシェル修道院とその湾は、ユネスコの世界遺産に登録されており、毎年多くの観光客を魅了しています。ノルマンディーとブルターニュに抱かれる湾に臨むこの島は、大天使ミカエルが聖堂建設を告げたと信じられていたため、何世紀にもわたり欧州の重要なキリスト教巡礼地の1つとなってきました。長年にわたり、多くの見事な建造物が建てられましたが、そのいくつかは現在ではホテル、博物館、レストラン、店舗となっています。アクセスは、シャトルバス広場(Place des Navettes)の停留所からシャトルバスに乗るか、指定駐車場から徒歩で移動します。
見どころ:
西のテラスからの眺望 周辺の海のアザラシやイルカの群れ ひときわ魅力的な「レース飾りの階段」 フランス文化のプチ情報: フランス大聖堂の多くは、ゴシック建築の貴重な実例です。
フランスには100を超える大聖堂があります。
フランスには大聖堂だけでなく、数多くの中世の教会があります。
シャルトル大聖堂 壮観なステンドグラス
シャルトル
保存状態が極めて良好な中世のステンドグラスで有名なシャルトル大聖堂も、フランスゴシック芸術の傑作の1つです。見事な身廊、卓越した彫像、彫刻装飾がほどこされた9つのポルタイユ、176のステンドグラス窓などを特徴とする、フランスでは必見の大聖堂です。サントル=ヴァル ド ロワール地域圏に位置するこの大聖堂は、聖母マリアを讃えるために建てられました。聖母マリアは170回も像などで表現されています。大聖堂は、見学、祈り、儀式やコンサートへの参加、建物周囲の散歩などの目的で訪れる人々に公開されています。フランス語によるガイドツアーに参加できます。また日本語のVisioガイドを選ぶこともできます。
見どころ:
数世紀を経たステンドグラス窓 日本語のVisioガイド 儀式とコンサート
アミアン大聖堂 フランス最大のゴシック大聖堂
アミアン
アミアン大聖堂はフランス最大のゴシック大聖堂でピカルディ地域圏の中心に位置しています。大聖堂の天井の高さは42メートルもあり、天地創造やアダムとイブなど聖書の場面を描いた彫刻が数多くあります。この大聖堂には、イエス・キリストに洗礼を授けた洗礼者ヨハネの頭蓋骨がエルサレムの聖遺物とされ納められています。そのため、アミアン大聖堂はフランスの大聖堂の中では傑出する存在となっています。大聖堂の床には、キリスト教徒による聖地巡礼の道程の代わりとなる迷路が描かれています。
見どころ:
旅のヒント
フランスの大聖堂には、建物の歴史や建築について詳しく学べる多言語対応のオーディオガイドを提供しているところもあります。
ランス・ノートルダム大聖堂 歴代フランス国王の戴冠式が行われた場所
ランス
フランス国王の戴冠式が行われたランス・ノートルダム大聖堂は、シャンパーニュ地方の非公式な首都ランスにあるローマ・カトリックの大聖堂です。ランス・ノートルダム大聖堂はその大きさで有名で、戴冠式で多くの列席者を収容できるよう、奥行き122mもの荘厳な規模を誇っています。2,303体もの彫像があり、多くの見どころがあります。午前7時30分から午後7時30分までは無料で見学することができます。さらに詳しく知りたい時は、ガイドツアーを利用できます。
見どころ:
「ランスの微笑みの天使」像 バラ窓 15世紀の木製の天文時計
その他の魅力的なフランスの大聖堂 これ以外にもフランスの大聖堂を巡ってみましょう
フランスの有名な大聖堂の多くをすでに訪れているのなら、あまり知られていないところに行くことをおすすめします。大聖堂にはそれぞれ特徴と個性があるため、1つとして同じ建造物は存在しません。
ストラスブール
天文時計が有名で、332段の階段を上ると、眼下に街の素晴らしい風景が広がります。ストラスブール大聖堂はヴォージュ山脈産のバラ色砂岩を建材とし、尖塔の高さは142m、展望台の高さは66mです。ステンドグラス窓、特にバラ窓は必見です。
ルーアン
華やかなゴシック建築を特徴とする、世界でもっとも有名なゴシック大聖堂の1つです。高さ151mの尖塔を有するため、現在はフランスでもっとも高い大聖堂です。大聖堂の人目を引くファサードには70の人物像が飾られており、内部にはリチャード1世の心臓が安置されています。
ブールジュ
その独自なスタイルとステンドグラスで知られるブールジュ大聖堂は、助祭と石工の守護聖人である聖ステファノに捧げられたローマ・カトリック教会です。ここでは、ティンパヌム、彫刻、石造物を照らす希少なステンドグラス窓などがもっとも興味深い特徴となっています。
フランス旅行の平均的な費用 フランス旅行の費用の目安です:
レストランでの食事は1食あたり通常15~20ユーロ。
地ビールは1本あたり5~6ユーロ。
ホテル宿泊代は1泊あたりおよそ60~120ユーロ。
地下鉄運賃は通常1回の乗車あたり1.90ユーロ。
フランスの大聖堂は、見事な建築、興味深い彫像、美しいステンドグラス窓など、見どころがたくさんあります。フランスの大聖堂を巡る旅行を計画中ですか?
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