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往復2万円から!LCCでハワイへ行ける時代がやって来た!
常夏の楽園としてスカイスキャナーでも常に人気のハワイ。これまでお手軽に行ける場所ではありませんでしたが、これを一変させる出来事が2017年に起こりました。LCC(格安航空会社)による日本~ハワイの直行便がついに実現したのです。
2017年6月28日にエアアジアグループのLCC「エアアジアX」が関西~ホノルル線に新規就航。明日(12月19日)にはシンガポール航空傘下のLCC「スクート」も関西~ホノルル線を就航させます。
気になる価格はセール時で往復2万円台~(諸税込み)と圧倒的な低価格。憧れのハワイ旅行が「人生で一度きり」ではなく、毎年・毎シーズンでも叶えられる現実的な価格になり、ハワイが一気に身近な場所になりました。
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LCCとは?JAL・ANAとどう違う?FSCとの違いを比較
旅の憧れを叶えてくれる魔法のような乗り物のLCC。そもそも「LCC」とはどのような航空会社なのでしょうか?
LCCは「Low Cost Carrier(ローコストキャリア)」の略。日本では「格安航空会社」と呼ばれ、価格の安さが特徴です。一方のANAやJALなどの大手航空会社はFSC(フルサービスキャリア)と呼ばれ、その名のとおり手厚いサービスが特徴です。
では具体的にLCCとFSCはどのように違うのでしょうか?表にまとめてみました。
LCC | FSC | |
---|---|---|
航空会社 | ピーチ・アビエーション ジェットスター・ジャパン エアアジア スクート など | ANA JAL マレーシア航空 シンガポール航空 など |
価格 | ◎安い (空席に連動) | △高い (早期予約で割引) |
預け荷物 | △有料 | ◎無料 |
座席指定 | △有料 | ◎無料 |
機内食 | △有料 | ◎無料 |
予約変更 | △有料 | 〇可能 |
マイル制度 | ×なし (一部ポイント制度) | ◎あり 上級会員制度も |
販売方法 | △ほぼネット直販 | ◎旅行代理店などでも購入可能 |
このように従来のFSCが預け荷物・座席指定・機内食が航空運賃に含まれているの対し、LCCはすべて有料となっています。LCCは付帯サービスを別料金にし、ITを活用して航空券の販売を行うなど運航コストを下げる工夫を行うことで低価格を実現。FSCの同じ路線に比べて2分の1、3分の1ほどの価格で販売することもあります。「目的地までできる限り安く行きたい」、「浮いたお金を1ランク上のホテルや現地のアクティビティに使いたい」という方には、LCCはピッタリの乗り物なのです。
LCCの乗り方 チェックイン締め切りが早いことに注意
LCCの乗り方はFSCとほぼ同じです。購入時に送られる予約確認書のQRコード・バーコードをチェックイン機にかざすだけで航空券が出てきます(国際線はパスポートの確認が必須)。注意点はLCCはチェックインの締め切り時間が早いこと。LCCは国内線は約30~40分前、国際線は約1時間前には締め切られます。時間に余裕をもって空港に向かいましょう。
ジェットスター・ジャパンなど一部のLCCではスマホの画面が搭乗券がわりになる会社もあります。スマホ一つで予約から搭乗までできる気軽な旅をぜひ体感してみてください。
LCCの最大のポイント 荷物の制限を各社チェック
LCCを使いこなすうえで一番のポイントが「荷物」。 LCCは預け荷物は基本的に有料です。空港で預け荷物を申し込むと割高なオプション料金がかかってしまいますので荷物が多い方はあらかじめ預け荷物のオプションが含まれた運賃を購入するのをおすすめします。宿泊先が決まっている方は宅配便を使ったほうが割安な場合もあります。
機内に持ち込む手荷物もLCC各社によって制限が異なります。自分の利用する航空会社に合わせて荷物を調整しておきましょう。以下、主なLCCの機内持ち込み手荷物の制限をまとめました。
主要LCCの機内持ち込み手荷物 制限まとめ (2017年12月11日時点)
春秋航空日本(Spring Japan) | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回りの物合計2つ 合計5キロまで |
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ジェットスターグループ (エコノミークラス) | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品 合計2個 合計※7キロまで ※「フレックスBiz」オプションを付けると10キロまで可 |
エアアジアグループ | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品 合計2個 合計7キロまで |
バニラエア | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品 合計2個 合計7キロまで |
ピーチ・アビエーション | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品 合計2個 合計10キロまで |
スクート (エコノミークラス) | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品 合計2個 合計10キロまで |
関連URL:国際線の荷物規定ーLCC、ANA、JALの比較
意外と広い?LCCの座席をチェック
LCCは1つの飛行機により多くの乗客を乗せるため、前後の座席間隔がコンパクトになっています。「LCCは狭い」というイメージがあるかもしれませんが、実際の数値で表すとFSCとの違いは最大で3インチ・約8cmほどしか変わりません。国内線・近距離のアジア路線では「これで十分」と感じる方が多いでしょう。
エアバスA320型機の場合 前後間隔を比較
LCC 28~29インチ(約71~74cm)
FSC 31~32インチ(約79~81cm)
座席の快適さを重視したい方は、「非常口座席」などの足元の広い座席を事前に指定するのもオススメです。LCCでは片道1000円前後で最前列・非常口座席を指定でき、足を伸ばしながら快適に移動できます。
指定オプションを追加してもFSCより安いことが多く、LCCとFSCの良い所を組み合わせた賢い利用方法と言えるでしょう。
今回は、まだLCCを試したことのない方のために、座席と荷物の違いをまとめました。12月25日の後編では、機内食やプレミアムシートを中心に、LCCをさらに深く掘り下げていきます!お楽しみに。
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筆者ご紹介 | ||
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LCCジャーナリスト・メディアディレクター 五十嵐 貴文(イガラシ・タカフミ)
1981年東京・品川生まれ。TVディレクターとして培った行動力を活かし、「コスパ時代のお得」を共通テーマにLCCやデジタル機器の最新情報を各地を飛び回り取材。LCC専門サイト「LCC STYLE」の立ち上げや大手航空会社の動画ニュース監修など、メディアに関するディレクション業務を数多く手掛ける。NHKラジオ「すっぴん!」のレギュラーコメンテーターなど、マスメディアでも広く情報発信を続けている。オフィシャルブログ「いがモバ」(https://igamoba.jp/)も更新中。