※2019年7月時点の情報を掲載しています。観光スポットの営業時間や交通機関などの情報は随時変更される可能性があります。渡航前に、公式ホームページにて最新情報をご確認ください。
※記事内の航空券価格は、スカイスキャナーから国ごとに「月全体」で検索した際の乗り継ぎ便含む最低価格です(2019年10月出発、羽田/成田空港発、エコノミークラス大人1名、往復便)。2019年7月29日時点の検索結果に基づいており、価格は随時変動しています。
- もくじ
1. ロマンチック街道
ロマンチック街道とは、フランケン地方の古都ヴュルツブルクから、オーストリア国境に近いフュッセンまで、南ドイツの真ん中を縦断する街道です。東京~大阪の距離に匹敵する約350㎞には、中世の面影を残すノスタルジックな町が点在しています。

日本からロマンチック街道へ行くには、フランクフルト空港かミュンヘン空港からがアクセスが良いかもしれません。鉄道では街道沿いのいくつかの町と村に行けるだけなので、街道に沿って走るロマンチック街道のバスが便利です。フランクフルト~フュッセン間を、南下便と北上便が1日1便運行しています。乗り降り自由のこのバスで、行きたい場所をピックアップして、自分だけの旅を楽しむことができます。
気をつけたいのが、このロマンチック街道バスが運行しているのは10月までという点。ルートによって運行期間が異なるので、詳しくは公式HPで確認してください。
ただし、10月の後半からは木々がきれいに色づき、温かな雰囲気に包まれた町も素敵なので、レンタカーで訪れるのもひとつの手です。
ロマンチック街道バス:
https://www.romantischestrasse.de/bus-train/romantic-road-bus/?L=1
ここで、ロマンチック街道の中でもぜひ訪れたい場所3カ所をご紹介します。
1) ローテンブルク(Rothenburg)
面積約41㎢の小さな町ですが、帝国自由都市の面影を残し、「中世の宝石箱」と称えられているローテンブルク。迷路のような石畳の小路に木組みの家並みは、まるでおとぎ話の世界のようです。

夜になるとランタンとホルンと槍を手にした夜警と一緒に、夜のローテンブルクの見回りに繰り出すツアーもあります。参加方法は、ローテンブルクの街の中心にある、マルクト広場に20時に集合するだけ(英語でのツアー。ドイツ語ツアーは21時半より)。夏は22時くらいまで明るいため夜警にはならないのですが、10月には19時ぐらいには暗くなり、暗い街並みを歩くと、さらに中世にタイムスリップしたような気分になりますよ。
ローテンブルク 夜警と巡回するツアー:
https://tourismus.rothenburg.de/index.php?id=1173#c3698

ローテンブルクへのアクセス方法
フランクフルト、ミュンヘンのどちらからも電車で2回乗り換え、3時間程度。
2) ノイシュバンシュタイン城(Schloß Neuschwanstein)
美しいドイツアルプスの森と湖に囲まれた「ノイシュヴァンシュタイン城」。ディズニーのシンデレラ城のモデルとなったことでも有名ですよね。19世紀、南ドイツのバイエルン王国の国王、ルードヴィヒ2世が中世ドイツの騎士の城を体現させた、夢のお城です。102日しかこのお城に住まなかったルードヴィヒ2世は、「私の死後は、城を破壊せよ」という遺言を残したのだとか。しかし彼が亡くなった後は未完成のまま、観光施設として一般公開されています。

城の外観もさることながら、ルードヴィヒ2世の趣向を凝らした様々な部屋は豪華絢爛で、彼の夢がこのお城に詰まっているようです。
ノイシュヴァンシュタイン城へは入場券が必要です。当日だと入場するのに待つ可能性があるので、事前にインターネットでの購入をおすすめします。
ノイシュヴァンシュタイン城チケット:
https://www.hohenschwangau.de/?id=856″

ノイシュバンシュタイン城へのアクセス方法
ロマンチック街道の最終地、フュッセンから、73番・78番バスでノイシュバンシュタイン城がある麓の町、シュヴァンガウ(Schwangau)まで約10分。シュヴァンガウからノイシュバンシュタイン城まではシャトルバスで15分程度。
3) ヴィース教会(Wieskirche)
世界遺産にも登録されている「ヴィース教会」も一見の価値があります。ヴィースとはドイツ語で「草原」の意味で、草原の中に建っている教会です。

その外観からは想像できないほど、内部は壮麗なロココ様式の作りになっています。天井画も素晴らしく、主祭壇に安置さてれている「鞭打たれるキリスト像」が涙を流したという伝説も有名です。

2. ビールやワインのお祭り
1) 世界最大規模のビールのお祭、オクトーバーフェスト
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「オクトーバーフェスト」の起源は王室の結婚式でした。1810年10月に、当時の皇太子ルートヴィッヒとザクセン皇女が テレジエンヴィーゼ(Theresienwiese)で、5日間続く盛大な結婚式を行い、多くのミュンヘン市民に祝福されたことから、このお祭りになったのだそうです。
毎年650万人以上が訪れるこのビール祭り。とにかく規模が半端ではありません。東京ドーム9個分の敷地に14の大きなテントと、21の小さなテントで地元ミュンヘン発祥の6醸造所のビールを楽しむことが出来ます。
ビールは1リットルのジョッキのみですが、スッキリとしたドラフトビールなので、不思議と飲めてしまいます。ドイツでは、「ビールとソーセージ」というイメージがありますが、是非食べてみて欲しいのが、グリルチキンのヘンドゥル (Hendl)。こちらも日本のサイズよりも大きめですが、ビールと一緒に食べると難なく食べられてしまいます。
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民族衣装を着て参加している人がたくさんいます。せっかくなので、バイエルンの伝統的な服を着て参加すると、お祭り気分がさらに盛り上がるかもしれませんよ。
「オクトーバーフェスト」概要
開催期間:2019年9月21日(土)~10月6日(日)
開催時間:10:00~22:30(ラストオーダー) ※土日祝は9:00~
開催場所:テレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)
公式ホームページ:http://www.oktoberfest.de/en/(ドイツ語と英語)
2) カンシュタッター・ヴァーゼン
シュトゥットガルト(Stuttgart)はバーデンビュルテンベルク州の州都で、緑地帯が広がる庭園都市です。メルセデスベンツ社誕生の地でもあり、ベンツ博物館やポルシェ博物館があります。そんな産業都市ですが、市街地のすぐ近くまでぶどう畑が広がる自然豊かな街でもあります。

この街で行われる「カンシュタッター・ヴァーゼン」は、ミュンヘンのオクトーバーフェストと並ぶ、ドイツで二番目に大きなビール祭り。1818年に大飢饉の後に行われた、収穫感謝祭がお祭りの起源です。
ビール祭りでは、カンシュタッター・ヴァーゼン広場に約25mのフルフトゾイレ(収穫の柱)という野菜や果物をモチーフとした柱が立てられ、地元の醸造所の巨大なビアテントで好みのビールと郷土料理を楽しむことができます。周辺にワインの産地があるので、ビールだけでなくワインのテントもあり、ビールとワインを両方楽しみたい人には絶好のお祭りと言えます。
「カンシュタッター・ヴァーゼン」概要
開催期間:9月27日(金)~10月13日(日)
開催時間:12:00~23:00 (土日祝は時間が異なるので詳細は公式HPでチェック)
開催場所:Bad Canstatt(バード・カンシュタット)
公式HP:http://cannstatter-volksfest.de/en/landing-page/(英語)
アクセス方法
シュトゥットガルトへは、フランクフルトから空路45分、鉄道ではフランクフルトから1時間20分、ミュンヘンから2時間10分。
シュトゥットガルト中央駅から地下鉄Sバーンでバード・カンシュタット駅まで約5分。シュトゥットガルトから徒歩やバスで。
3) リューデスハイム・フェーダーヴァイサー祭り
「ラインの真珠」と呼ばれるワイン醸造で有名なリューデスハイム(Rüdesheim)。ここからからコブレンツまでのライン渓谷中流上部が世界遺産に登録されています。1000年以上の歴史をもつ、ドイツ有数のワインの名産地で、「リースリング」という高級白ワインや、「シュペートブルグンダー」という赤ワインが特に有名です。

「世界で一番陽気な小路」といわれる通称「つぐみ横丁(Drosselgasse)」には、かわいらしい建物が並び、名物のワインを味わえるワインハウスや、レストラン、土産物店が並んでいます。リューデスハイムを楽しんだ後は、ライン川下りもおすすめです。

フェーダーヴァイサーとは、収穫されて間もないブドウで作る、発酵途中の白ワインのこと。まだ発酵途中なので酵母がろ過されず残っているため白濁していて、アルコール度は低めです。
このフェーダーヴァイサーは、1年でも9月から10月の約2ヶ月しか飲むことができない季節限定ワイン。そのお祭りと聞けば、ワイン好きは行かずにはいられませんよね。
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「フェーダーヴァイサー祭り」概要
開催期間:2019年10月18〜20日、10月25〜27日
開催場所:町の中心にあるマルクト広場(Marktplatz)
住所:Kellerstraße 1, 65385 Rüdesheim am Rhein,
公式ホームページ:http://www.tage-des-federweissen.de/(ドイツ語)
リューデスハイムへのアクセス方法:
フランクフルト中央駅から電車で1時間程度。