1.自分に合ったトラベルピローを使う
長距離フライトで大切なことは、機内で眠れるかどうか。ゆっくり眠りたい、という人には、トラベルピローを持っていくことをおすすめします。自分に合ったトラベルピローなら、ずっと長い間、どんなポジションになったとしても、首を支え続けてくれます。様々なタイプがあるので、どのタイプが自分に合っているか、探してみてくださいね。

持ち込みの荷物に制限があるので、トラベルピローを入れるスペースがあるかどうかも重要です。もしあまりスペースがない場合は、空気を入れるタイプのものや、バッグと一緒に簡単に持ち込めるタイプのものを選ぶのがポイント。
また、トラベルピローの中でも、U字型やJ字型など、首周りを固定できるものがベター。眠ってしまったとき、頭が倒れるのを防いでくれ、痛みをやわらげてくれます。寝ている間に背中に痛みを感じるのであれば、ポール状のピローが良いかもしれません。ポール状のピローを腰と背中部分に置くと、背中が伸びた状態になるので、背中が痛くなるのを軽減できます。
2.フットレストを持ち込む
ずっと足を下にしておくと、むくんだりして足が重く感じることがあります。フライト中にわずかでも足を上げておくと、血液の循環を良くし、エコノミークラス症候群になる危険を避けることができる上、むくみや関節の痛みを和らげることもできます。そのためにフットレスト、つまり、足を置く台を持っていくのもおすすめ。100円ショップで購入できるものでも十分です。テーブルにかけて垂らし、その上に足やふくらはぎを乗せるフットラックというものもありますよ。
3.席を変える
空いている席がないか、常に気を付けておきましょう。チェックインの際、フライトが満席かどうか聞くのも手です。もし空席がありそうであれば、チェックインの際に後ろの方の席に変えてもらうのも良いかもしれません。なぜなら、後部座席の方が空いている可能性が高いからです。3人掛け、もしくは4人掛けの席を独り占めできるのであれば、悠々と横になって眠ることができます。搭乗後は、客室乗務員に席を変われるチャンスがあるか確認してみましょう。
アップグレードするのもひとつの手です。プレミアムエコノミーやビジネスクラスに余裕がある場合、もしくはエコノミークラスが満席の場合、通常よりも安い金額やマイルでアップグレードできる場合がありますので、チェックインの際に確認してみましょう。ただし、購入したチケットにもよるようなのでご注意を。
他にも、以前にご紹介した「無料で座席をアップグレードしてもらう8つの裏ワザ」にアップグレードするコツがありますので、参考にしてみてくださいね。
4.空港内で食べ物を見つける
機内食があまり好きではない場合、ちょっと高級な食べ物を免税店や空港内のテイクアウトできるお店で買うのはいかがでしょうか?

例えば、成田国際空港の第3ターミナルにあるフードコートは、ほとんどの店がテイクアウトOKですし、関西国際空港にもテイクアウトできるお店があります。機内食には手を付けず、空港で買ったお弁当を食べることもできますが、航空会社によってはNGなところもありますので、事前にチェックが必要です。
また、航空法で禁じられている濃度の高いアルコールだけでなく、すべてのアルコールを機内に持ち込んで飲むことを禁止している航空会社もあるので、ご注意ください。
免税品の持ち込みについて、詳しくは税関のホームページでご確認ください。
5.高機能の耳栓で音を遮断
泣き叫ぶ赤ちゃん、おしゃべりを続ける隣の乗客、エンジンの音。とにかく機内は雑音にあふれています。それを完全にシャットアウトするのは難しいかもしれませんが、ノイズキャンセリング機能の付いたヘッドフォンやイヤフォン、また高機能の耳栓が、外界の雑音をシャットアウトしてくれます。

6.搭乗前に賢く座席を選ぶ
座席の好みもありますが、国内線では窓側の席、国際線では通路側がおすすめ。国内線はフライト時間が短いので、お手洗いに行くことも少ないですが、ロングフライトになればなるほど、お手洗いに行く回数も多くなるので、出やすい通路側が快適です。荷物を取りたい場合も同様。
窓側の人が席を立つ場合、通路側の自分も立たなければならないので、その点はマイナスですが、旅慣れた人は通路側の席を選ぶことが多いようです。
7.良質なアイマスクで快適な睡眠を
アイマスクは意外と忘れがちですが、良質な睡眠を取るためにはぜひ使いたいアイテムです。理由は、睡眠ホルモンといわれるメラトニンが、明るい環境だと下がってしまい、質の良い睡眠ができなくなるから。
ただし、つけた時にまぶたが押される感じになるものはおすすめしません。睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があり、「レム睡眠」中は眼球が左右に忙しく動きまわる現象が起きるため、眼球を押さえつけると睡眠が妨害され、深い眠りにつくことができないからです。なので、質の良い睡眠には、良質なアイマスクが必要というわけです。

多くの人は飛行機に乗る前に、機内で眠れるようにとわざと寝なかったり、疲れるようなことをしたりしますが、実はそれらは逆効果。過労はよい睡眠へ導いてはくれません。いつものように就寝し、体が要求することに従うほうが賢明です。
8.自分好みのブランケットを持ち込む
フライト中、ちょっと肌寒く感じることってありますよね。ブランケット一枚では足りないので、もう一枚頼んだけれど、もらえなかったということが結構あります。また、ブランケットがチクチクして嫌だった、臭かった・・・なんていうことも起こります。そんな時に、お気に入りのブランケットがあれば安心です。ブランケットは手荷物としてカウントされないのでご安心を。
機内に持ち込めるものは航空会社によってまちまちですが、だいたいが下記の通りです。
・手荷物のサイズは三辺の合計が115cm以内で重さが約10kg以内
・手荷物のほかに、身の回りの品(ハンドバッグなど)をひとつ持ち込める
9.ワンランク上のスリッパで過ごす
靴を履いたままでは、なかなかリラックスして過ごせないですよね。かといって、席を立つ度に脱いだ靴を履き直すのも面倒なので、機内ではスリッパで過ごすのが快適。もちろんスリッパを提供してくれる航空会社もありますが、しっかりとしたつくりの自分好みのスリッパの方が、ラグジュアリー感が断然増しますよね。
旅に持っていくものには制限があるので、事前に航空会社の手荷物規制をチェックし、何を持っていくべきかのリストをつくるのがおすすめ。手荷物の中も、どこに何があるかすぐにわかるように、ポーチや袋などに入れて区分けしておくと便利です。
荷づくりについては、以前ご紹介した「知っておくと便利 旅行用パッキング5つのコツ」をヒントにしてみてください。効率良く荷づくりができますよ。
10.化粧品でリッチな気分に
フェイススプレー、アイジェル、目薬、リップクリーム、歯磨きセットなど、自分好みのアメニティを持ち込むのもおすすめ。ローションなどの保湿化粧品でこまめに保湿すると、肌に潤いを与えてくれるだけでなく、フライトを快適なものにしてくれます。大好きな香りがするものを持ち込むのも、リッチな気分で過ごすコツです。

国際線では、下記のものを機内に持ち込むことができないので、気をつけましょう。
1容器あたり0.5Lまたは0.5kg以上の化粧品類(上限は、全部で2Lまたは2kgまで)
アルコール度数が70%を超えるお酒(アルコール度数が24%を超え、70%以下のものは、1人5Lまで)
液体物の持ち込みについては、『旅行前にチェック! 国際線に持ち込み可能な液体物は?』も参考にしてみてくださいね。