ローマ、ミラノ、フィレンツェ、それともベネチア?車があれば、全部行けちゃいます。
イタリアを自分のペースで楽しむなら、ロードトリップがおすすめです。この記事では、イタリアでのレンタカーの借り方や、この地中海の国を運転して回るために知っておくべきことについてご紹介します。
イタリアで車を借りるには
疑問を解決

イタリアでのレンタカー利用方法は、ヨーロッパの他の国とほぼ同じです。もしBrexit以降に変更点があったかどうか気になっているなら、ご心配なく。2024年6月現在、すべて以前と変わりありません。
ローマのフィウミチーノ空港や、イタリアの他の場所でレンタカーを借りる場合でも、事前の準備が大切です。イタリアでの車の借り方についてよくある質問にお答えします。
イタリアで車を借りるのに必要なもの
イタリアでレンタカーを借りるのに必要なものは、他の国と大きく変わりません。主に以下の3点が必要です:
- 運転免許証
- パスポート
- デビットカードまたはクレジットカード
多くのレンタカー会社では、パスポートと運転免許証と同じ名義の支払い方法を提示する必要がありますが、実際の支払いは別の人が行うことも可能です。この3つの名前が全て一致していることが重要です。最近名前を変更した場合は、全ての身分証明書で名前が統一されていることを確認してください。
イタリアのレンタカーでは、運転中に免許証、パスポート、保険書類を車内に携帯することが義務付けられています。
イタリアで運転するのには国際免許証が必要?
「日本の運転免許証」に「国際運転免許証」若しくは「翻訳証明」(大使館又は総領事館で取得可能。)を添えて携行すれば運転可能です。なお、これら免許証等の有効期限が切れた場合、有効なものを再取得すれば、住民登録完了日から1年を超えない限り運転可能です。
なお、「日本の運転免許証」の有効期限が切れた状態で運転した場合には、無免許運転違反が成立し、高額な違反金が課せられますのでご注意ください。
(在イタリア日本大使館ウェブサイトより)
イタリアでの法定運転可能年齢は?
イタリアで車を運転するには18歳以上である必要があります。
しかし、レンタカーを借りるには何歳から可能なのでしょうか?これは会社によって異なります。18歳でも貸し出す会社もありますが、21歳未満には貸さない会社もあります。一般的に、25歳未満のドライバーは保険に加入するために追加料金を支払う必要があり、通常1日約20ユーロかかります。
イタリアでのレンタカーに年齢の上限は特に設けられていませんが、70歳や75歳を超えるドライバーには保険料が割増になる会社もあります。
イタリアでのレンタカー保険について
イタリアでは、すべての車両に2種類の保険が必須です:対物補償保険(CDW)と盗難保険です。念のため確認することをお勧めしますが、国内のすべてのレンタカー会社はこれらを標準で提供しているはずです。また、火災保険や対人賠償保険などをセットで提供していることもあります。
より良い条件を得るためにこれらの保険を比較検討することもできますが、レンタカー会社は万が一に備えて、あなたのクレジットカードに最大2000ユーロほどの保証金を確保することがあります。
重要なのは、盗難保険は車両自体のみをカバーし、車内の所持品は対象外だということです。自分の持ち物も保護したい場合は、個人所有物保険や、場合によっては旅行保険でカバーできることもあります。
ゾーナ・ア・トラフィコ・リミタート(ZTL)とは?
ゾーナ・ア・トラフィコ・リミタート(ZTL)、つまり交通制限区域は、イタリア全土の約350都市に存在します。これらの区域では、非居住者の市中心部への進入が禁止されています。ただし、適切な障害者バッジを持っている場合は例外が認められることがあります。
制限時間や罰金については、各都市で独自のルールがありますが、制限区域はすべて「zona traffico limitato」という言葉と、白地に赤い円が描かれた標識で示されています。一般的に、これらの区域に無断で進入すると、80ユーロから300ユーロの範囲で罰金が科されます。
AutostradaとSuperstradaとは?
イタリアで車を運転する際、主に二種類の道路があります 。アウトストラーダ(Autostrada)とスーパーストラーダ(Superstrada)です。
アウトストラーダは有料道路です。運転中は緑色の標識で示されています。アウトストラーダの制限速度は通常130km/hですが、雨や雪の場合は110km/hに下がります。
一方、スーパーストラーダは無料で、青い標識があります。制限速度は110km/hで、悪天候時は90km/hに下がります。
注意すべき点として、アウトストラーダにはサービスエリアやガソリンスタンドがありますが、スーパーストラーダにはありません。
両方の道路タイプで、左車線は追い越し用です。この車線にずっといると、後ろの車がライトを点滅させて右車線に戻るよう促すかもしれません。基本的には右車線を走行し、追い越す時だけ左車線を使うようにしましょう。
イタリアで初めて運転する方へのアドバイス
知っておくべきこと

最も気をつけなくてはならないのは、イタリアが右側通行であることです。日本とのこの違いは特にラウンドアバウト(環状交差点)で明確に感じられます。最初は慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、すぐに自然に感じるようになるはずです。
イタリアのドライバーは、一般的に少し主張の強い運転スタイルです。彼らは車間距離を短く保ち、頻繁に車線変更をし、他の運転手の運転が気に入らない場合にはクラクションを使うことで知られています。このような運転スタイルは時にストレスに感じられるかもしれませんが、イタリアのドライバーは概して高い運転スキルを持ち、周囲の状況をよく把握しています。これは、彼らの独特な運転スタイルによって培われた能力です。
都市によって、運転スタイルの「過激さ」が異なることも知っておくべきです。例えば、ナポリやミラノでレンタカーを借りた場合、イタリアの他の地域よりも荒っぽい運転に遭遇するかもしれません。
車で旅行すれば、イタリアでの体験がより広がるでしょう。地図を印刷して、自分だけの旅程を計画してみましょう。アマルフィ海岸の絶景ドライブを楽しむのも良し、パレルモ近郊の最高のビーチを探すのも良し、はたまた心のままに道なき道を進むのも良し。
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