まるでジブリ作品の世界のような神秘的な光景が話題になった、千葉県君津市にある絶景スポット「濃溝の滝」。その絶景が一年で最も映えるベストシーズンは、周辺が新緑に包まれる梅雨の時期といわれています。話題の絶景スポット「濃溝の滝」の魅力を地球の歩き方 房総・千葉Web特派員の嶋津彰一(さくらパパ)さんに紹介いただきます。

インスタグラムで話題になったのは、実は「濃溝の滝」ではなかった!
インスタグラムで、朝霧に包まれた洞窟越しに朝日が射しこむ幻想的な光景が、まるでジブリ作品の世界のようだと話題になった千葉県君津市にある「濃溝の滝」。実は話題になった光景は、正確には「濃溝の滝」ではなかったことをご存知ですか?
「濃溝の滝」があるのは、千葉県君津市の「清水渓流広場」という場所で、近くには「千寿の湯」という立ち寄り湯があります。「千寿の湯」から、下を流れる笹川沿いの遊歩道を5分ほど進んでいくと・・・

写真中央付近、川底がハート型になっているのが分かるでしょうか?これは「真愛の滝」という滝で、さらにそのハート型の手前に、川が落ち込んでいる箇所があり、実はこれが本当の「濃溝の滝」なのです。

本当の「濃溝の滝」から遊歩道をさらに進むと、1分ほどの所に「幸運の鐘」があります。この「幸運の鐘」の先に、インスタグラムで話題となったあの場所があります。
千葉行きの航空券をチェックしてみる実はここだった!話題になった絶景スポット

話題になった「濃溝の滝」ですが、実はインスタグラムで間違った名称のまま拡散されており、本当に話題になった場所の名称は「亀岩の洞窟」なのです。それでも、運が良ければ幻想的な光景を見ることが出来ることに変わりはありません。早朝、朝日が射しこむ時間帯には、このような光景を見ることが出来ます。

特に3月と9月頃、朝日が射しこむ「亀岩の洞窟」を横にして見ると、きれいなハートの形が浮かび上がります。運が良ければ、先ほどの本当の「濃溝の滝」の近くにあった川底のハート型とあわせて、二つのハートを見ることができます。
千葉行きの航空券をチェックしてみる新緑に包まれる梅雨どきが見頃です!

今から約350年前に、川の流れを変えることなどを目的として掘られた洞窟(川廻し)が、川の高低差によって滝となったそうです。「亀岩の洞窟」が、一年のうち最も映える時期が、周辺が新緑に包まれる梅雨どきです。特に、梅雨どきの早朝、運が良ければ朝霧が立ち込める中に朝日が射し込む、幻想的な光景を見ることができます。
「亀岩の洞窟」でホタル観賞

「濃溝の滝」、ではなく正確には「亀岩の洞窟」で、ホタル観賞をすることができることをご存知でしょうか。ホタル観賞が出来る時期は、6月初旬から7月中旬頃まで。6月初旬からはゲンジボタル、6月中旬からはヘイケボタルを見ることが出来ます。観賞におすすめの時間帯は、夜19:30から18:00頃です。
【スポット情報】
濃溝の滝、亀岩の洞窟(清水渓流広場内)
所在地:千葉県君津市笹1954-17
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「亀山温泉ホテル」は、「濃溝の滝」から車で10分ほどの亀山湖畔にある温泉宿です。その魅力は、チョコレート色の天然自噴温泉。100%源泉かけ流しで、まるで美容液に浸かっているかのような「つるすべ」感が堪能できます。

さらに、ずっと見ていても飽きない亀山湖畔の眺望、どこか懐かしいレトロな雰囲気の館内や素材を活かした自慢の料理など、魅力たっぷりでおすすめの宿です。
【ホテル情報】
亀山温泉ホテル(Kameyama Onsen Hotel)
住所:千葉県君津市豊田65
電話:0439-39-2121 (受付時間 8:00~21:00)
このホテルをチェックする「濃溝の滝」へのアクセス方法
東京方面から「濃溝の滝」までは、車や電車、高速バスなどで行くことができます。さらに、横浜駅や新宿駅発着ツアーもあるので、アクセスに不安がある方は利用すると便利です。
【車の場合】
東京方面~川崎浮島JCT~東京湾アクアライン~木更津JCT~館山自動車道~君津IC~房総スカイライン~清水渓流広場
【電車の場合】
東京駅~JR京葉線~蘇我駅~JR内房線~木更津駅~JR久留里線~上総亀山駅~デマンドタクシー(※)~清水渓流広場
【高速バスの場合】
東京駅八重洲口~高速バス「アクシー号」~君津ふるさと物産館~デマンドタクシー(※)~清水渓流広場
(※)デマンドタクシーとは、運行エリア内の指定された乗車場所から目的地まで、利用者の希望時間帯や乗降場所などの要望に応じて利用できる交通サービス(要予約)。
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これからの時期、一年のうち最も見頃を迎える「濃溝の滝」、ではなく正確には「亀岩の洞窟」。朝日が射しこむ早朝の時間帯は、多くのカメラマンや観光客が集まります。他の人に迷惑をかけないように配慮しつつお楽しみください。
筆者プロフィール

地球の歩き方房総・千葉Web特派員 嶋津彰一(さくらパパ)
房総特派員のさくらパパこと嶋津彰一です。鴨川市在住で、現在、館山市で観光関連の仕事をしています。 休日は、ミニチュアダックスで房総ワンワン特派員のさくらと寅次郎と一緒に、房総地方を駆け回っています。ブログでは、女子旅やワンコ連れ旅におススメのお店やイベント情報を地球の歩き方房総・千葉Web特派員ブログからお届けしています。
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