※新型コロナウイルス感染症の影響により、自治体によっては住民の移動や観光客の受け入れに関して制限を設けたり、自粛を要請したりしている場合があります。方針は随時変更されます。旅行の際は、出発地・目的地の各自治体の公式サイトで最新のガイドラインをご確認ください。
※記事内の航空券価格は、スカイスキャナーから「最安値の月」で検索した際の最低価格です(羽田/成田空港発、エコノミークラス大人 1 名、 往復便)。2020 年11月4日時点の検索結果に基づいており、価格は随時変動しています。
1. 幻想的な青の光に包まれる|「小樽・余市ゆき物語」(北海道)
古くから“北の商都”として栄え、今もなお歴史的な建造物やノスタルジックな雰囲気が漂う小樽。そしてその隣、積丹半島の付け根に位置し、ウイスキーの生産でも有名な余市。この二つのエリアで行われる冬のイベント、「小樽・余市ゆき物語」の期間中は、キャンドルやイルミネーションの光に包まれて街がひときわ幻想的に。
小樽最大の観光名所「小樽運河」では、 “青の運河”として1万個もの青色LEDが点灯し、寒い季節をロマンチックに彩ります。特に日没後、まだ空に青みが残るブルーアワーの時間帯に空と光の色合いが重なりあう風景は、心に残る美しさ。期間中は、人気の運河クルーズにも青色の電飾が施され、青く染まる水上からの景色も楽しむことができます。
(C)小樽観光協会そのほか、小樽の運河プラザ館内には、2000個ものワイングラスを積み上げた「ワイングラスタワー」がお目見え。またJR小樽駅では、小樽の硝子工房で制作されたアート作品が展示され、“硝子の街・小樽”ならではの美しい光景が広がります。
(C)小樽観光協会
(C)小樽観光協会そして余市駅前の「琥珀色の夢」は、ウイスキーの街らしいあたたかみのあるイルミネーション。この時期だけの特別な景色が広がります。
【イベント詳細】
「小樽・余市ゆき物語」
https://www.snowstory.info/
2. 大正ロマン漂うレトロな街並み|銀山温泉(山形県)
山形県尾花沢市にある銀山温泉。その歴史を江戸時代にさかのぼる古い温泉地で、この地域で大銀山として栄えた延沢銀山にちなんで名付けられたといいます。
銀山川に面して三層四層の木造の宿が並ぶ光景を目にすれば、古き良き時代にタイムスリップしたような気分に。大正ロマン漂うレトロな街並みは、テレビドラマ『おしん』の舞台にもなりました。銀山温泉の泉質は含食塩硫化水素泉で、慢性皮膚病や慢性婦人病、筋肉痛や冷え性などに効果があるとされています。
weniliou / Shutterstock.com四季折々の美しさに出合える銀山温泉ですが、たっぷりと雪化粧した冬の景色は格別。ガス灯が真っ白な雪を照らし出す夕方以降の景色は、異次元の世界に迷い込んだかのような美しさです。
weniliou / Shutterstock.com【スポット情報】
銀山温泉
http://www.ginzanonsen.jp/
3. 冬だけの神秘的な自然の営み|肱川あらし(愛媛県)
愛媛県大洲市長浜、肱川(ひじかわ)の冬の風物詩が「肱川あらし」。「肱川あらし」とは、毎年10月頃から翌年3月頃にかけて発生する、冷気と霧を伴った局地風のこと。夜間に内陸の大洲盆地で発生した冷気が、日の出と共に霧と一緒に一気に肱川河口に流れ出すという世界的にも珍しい現象です。
(C)いよ観ネット霧が海面を走り抜けるさまは「龍頭」と呼ばれ、風に乗った龍が走り抜けていくかのような強風は圧巻の迫力。肱川あらしが特に発生しやすいといわれているのは11月と2月ですが、この時期なら毎日必ず起こるというものでもありません。晴れた日、大洲盆地の冷気と伊予灘の海水に適度な寒暖差が生じたときに見られるという、神秘的な自然の営みなのです。
霧をともなった強風は、ゴーゴーと音を立てて長浜大橋を通り抜け、大規模なときには河口から数キロにも達します。
(C)いよ観ネット肱川あらしを見るために設けられた公園が、小高い丘の上にある「肱川あらし展望公園」。海面を走る霧が、橋や街をも包み込み、生き物のようにうごめく壮大な景色を見下ろせます。
【スポット情報】
肱川あらし展望公園
愛媛県大洲市長浜
http://www.city.ozu.ehime.jp/soshiki/toshiseibi/1179.html
4. 白米千枚田のあぜを彩る|「あぜのきらめき」(石川県)
石川県の北部に位置する輪島市。日本海に面する白米町の棚田「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」では、2021年3月14日(日)まで、千枚田のあぜを彩る「あぜのきらめき」が開催されています。
8fields / Shutterstock.comこの期間は、小さな田んぼがいくつも重なり海岸へとつづく美しい景色に、2万5000個ものLEDが設置され、ピンク→グリーン→ゴールド→ブルーへと色が変わるイルミネーションが楽しめます。15分ごとにゆっくりと色を変えながら灯り、冬の夜がロマンチックに染まります。
Sean Pavone / Shutterstock.com【イベント詳細】
「あぜのきらめき」
http://senmaida.wajima-kankou.jp/
5. 湯西川温泉の一大イベント|「かまくら祭」(栃木県)
壇ノ浦の合戦に敗れた平家落人が、湧き出る温泉を見つけ傷を癒やしたといわれる湯西川温泉。2021年1月30日(土)〜2月28日(日)(記事公開時点での予定)の期間、一大イベント「かまくら祭」が行われます(期間中水・木曜日は休み)。
Club4traveler / Shutterstock.com日本夜景遺産「歴史文化夜景遺産」に認定されたこのイベント。なかでも、沢口河川敷に並ぶミニかまくらには、夜になるとろうそくが灯され、銀世界の中にふんわりとあたたかな炎が揺らめきます。
Em7 / Shutterstock.com【イベント詳細】
「かまくら祭」
http://www.nikko-kankou.org/event/1210/
北から南まで、日本国内にはこの時期だけのとっておきの風景がいくつもありますね。