第10位|ニュージーランド

第10位は、南半球にある島国「ニュージーランド」。日本でも海外旅行先として人気が高く、自然が豊かで美しい絶景地が点在する国として知られていますよね。

2019年からは「幸福予算(ウェルビーイング・バジェット)」と呼ばれる国家予算が、世界で初めて導入され話題に。「精神疾患」「子どもの貧困」「家庭内暴力(DV)」といった問題に主に使われるほか、国民の生活水準を向上させる事案に対して予算を組み、国民の幸福度を高める資金として未来を見据えた取り組みが行われています。
第9位|ルクセンブルク

ベルギーとフランス、ドイツに囲まれた大公国「ルクセンブルク」が、第9位にランクイン。面積は神奈川県と同じくらいで人口はわずか64万人という小国ながら、渓谷や森林が美しく、旅先としても人気です。

国民一人当たりの国内総生産(GDP)が高く、世界屈指の富裕国としても知られているルクセンブルク。ほかのヨーロッパ諸国に比べて税率が低く、所得格差が少ないという特徴も。金融業に加え、近年は世界のIT関連企業の本社が多く、AmazonやeBay、日本のファナックや楽天なども欧州本社を構えています。
第8位|スイス

第8位は、ヨーロッパ中央に位置し、国土の3分の2をアルプス山脈が占める「スイス」。美しい山々や、湖、緑豊かな森林や牧草地など、大自然のイメージも強いですよね。世界からツーリストが集まる観光大国でありながら、世界をリードする金融大国としての一面も。

成人1人当たりの純資産額では、スイスが世界のトップであり、億万長者の多い裕福な国としても知られています。また、日本に次いで世界第2位の長寿国でもあり、100歳以上の高齢者の数も増えているそうです。
第7位|ノルウェー

スカンジナビア半島の西部にあり、北海に面した北欧の国「ノルウェー」が第7位にランクイン。フィヨルドの観光地としても名高く、氷河による浸食によって削られた美しい海岸線の絶景は、世界遺産に登録されているものも。

ノルウェーは、教育システムが充実しており、小学校から大学まで公立の学校であれば学費は無料。消費税は高額ですが、そのおかげで社会保障が手厚いという特徴も。高齢者の医療や年金などを充実させながらも、高齢者の社会参画の推進も図っているそうです。
第6位|スウェーデン

第6位になったのは、ノルウェーのお隣にある北欧最大の国「スウェーデン」。国土の大半は森林地帯で、約7分の1が北極圏内に属しています。自然と共生しようという意識が高い国民性が特徴といわれています。

政府開発援助(ODA)の一人当たりの予算額は、世界トップレベル。子育て支援が手厚く、出産費用や20歳までにかかる医療費が無料といった金銭的な援助のほかに、長期の育児休暇が取れるなど、さまざまな手当が充実。事実婚であっても両親に親権が与えられるといった、多様性に対応した新しい制度の導入が進んでいる国です。
第5位|オランダ

ヨーロッパ北西部、北海に面した国「オランダ」が第5位に選ばれました。王室のある立憲君主制の国で、日本の皇室とも親交が深いことでも知られています。世界最大級のチューリップ畑や公園があり、観光地として人気の国です。

働き方の自由度が高く、仕事とプライベートを両立するのが上手な国として定評があります。コロナ禍以前からリモートワークが進み、ライフワークバランスが高いことから、幸福度の高さにもつながっているといえそうです。
第4位|イスラエル

第4位にランクインしたのは、地中海の東側に面した国「イスラエル」。ヨーロッパ諸国が大半を占める上位10位内に、昨年9位から中東の国がランクアップ。ユダヤ教とキリスト教、イスラム教の3つの宗教が聖地とするエルサレムは、観光地としても人気です。

宗教的な対立や紛争、迫害を受けてきた民族といったイメージもありますが、それゆえにハングリー精神が高く、前向きに捉えるタフさがあり、自殺率が低いことでも知られています。健康や美容、アンチエイジングなどへの関心が高く、健康寿命でも世界ランキングで上位にランクイン。ヴィーガン率もトップクラスです。
第3位|アイスランド

第3位は、北大西洋に浮かぶ島国「アイスランド」。ヨーロッパ最大の氷河がある一方で火山も多く、手つかずの自然が残るダイナミックな絶景が広がる地です。北海道よりやや広いくらいの面積があります。

生活インフラが高いことでも知られ、国民が平等に暮らせる北欧特有の「ノーマライゼーション」も定着。子どもは医療や教育が無料で受けられるなど、保険や教育システムの充実も幸福度の高さに影響しているそうです。
第2位|デンマーク

バルト海と北海の間にある北ヨーロッパの国、「デンマーク」が第2位になりました。家具、照明などのインテリア製品、文房具や食器類などの雑貨、そして建築など、おしゃれなデザイン発祥の地として世界的に有名です。

風が強いエリアが多く、丘陵地帯を利用した農業や風力発電など、環境に優しいバイオマス・エネルギーの利用が進んでいる国でもあります。社会保障がしっかりしていて、税金が高い代わりに、医療費や介護費、教育費などが無料。生活保障が充実していることから、幸運度が高いとみられています。
第1位|フィンランド

第1位に輝いたのは、スカンジナビア半島の東側にある「フィンランド」でした。「湖沼の国」という意味が変化してフィンランドという国名になったといわれ、水に恵まれ自然が豊かな国としても知られています。

ほかの北欧の国と同様に、生活基盤を支える社会保障や教育システムが充実しており、暮らしやすいことから国民が感じる幸運度につながっていると考えられます。大学までの学費が無料のほか、返済不要の教育奨励金が支給されるなど、手厚い教育システムが導入されています。
*社会的支援、収入、健康、自由度、寛容さ、腐敗の程度
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