夏休みの旅行の計画を立て始めるこの時期。お得な旅をしたい時に取り入れたいのが格安航空会社・LCCです。日本の国内線にLCCが就航してから今年で6年。既に使いこなしている人もいる一方、まだLCCに乗ったことがない人も多いでしょう。今回はLCCジャーナリストの五十嵐貴文さんに、LCCを利用する際に間違えやすいポイントを紹介していただきました。
1. 利用するターミナル
LCCを利用する際にまず注意したいのが、「ターミナル」です。成田空港や関西空港のように利用者が多い空港では複数のターミナルに航空会社のカウンターが分かれています。
成田空港でよく間違えやすいのが「第3ターミナル」です。現在、成田空港第3ターミナルはLCC4社が利用し、実質的なLCCターミナルとなっていますが、実はこれ以外のターミナルを使用しているLCCの方が多く「LCC=成田第3ターミナル」との思い込みには注意。利用ターミナルを事前にチェックするようにしましょう。
成田空港でのLCCの利用ターミナル(2018年6月時点)
第1ターミナル(成田空港駅)
・Peach ・エアソウル ・エアプサン ・ジンエアー
第2ターミナル(空港第2ビル駅)
・タイガーエア台湾 ・ティーウェイ航空 ・イースター航空 ・エアアジアグループ
・セブパシフィック航空 ・スクート/ノックスクート ・香港エクスプレス
第3ターミナル(空港第2ビル駅より徒歩15分またはターミナル連絡バス)
・ジェットスターグループ ・バニラエア
・春秋航空日本(Spring Japan) ・チェジュ航空
2. チェックインの締め切り時間
LCCの空港カウンターでよく見かける光景が、チェックイン締め切り時間を過ぎて訪れている方の姿。これは従来の航空会社よりLCCのチェックイン締め切り時間が早いため。これまでの感覚で空港に到着していると「間に合わなかった。。。」ということが起こってしまうんです。当日空港での変更・追加購入は割高なので、できれば避けたいところですよね。従来の航空会社とLCC各社の締め切り時間の違いをまとめてみました。
各社のチェックイン締め切り時間(国内線の場合)
| JAL/ANA | 保安検査場を出発時刻の15分前までに通過 |
| 春秋航空日本(Spring Japan) | 出発時刻の35分前 |
| Peach | 出発時刻の30分前 |
| ジェットスター・ジャパン | 出発時刻の30分前 |
| バニラエア | 出発時刻の30分前 |
| エアアジア・ジャパン | 出発時刻の30分前 |
このように締め切り時間には最大で20分もの差があるので、時間に余裕をもって到着するようにしましょう。
3. 機内に持ち込める手荷物の重さ
LCCの空港カウンターでは、荷物のトラブルもよく見かけます。従来の航空会社とは違い、LCCでは預け荷物は基本的に有料で、機内に無料で持ち込める手荷物にも制限があります。
各社の機内持ち込み手荷物の制限(※100席以上の機材の場合)
| JAL/ANA | 3辺合計が115cm以内合計10キロまで |
| 春秋航空日本 (Spring Japan) | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回りの物合計2つ 合計5キロまで |
| ジェットスターグループ (エコノミークラス) | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品合計2個 合計7キロまで ※「フレックスBiz」オプションを付けると 10キロまで可 |
| エアアジアグループ | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品合計2個 合計7キロまで |
| バニラエア | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品合計2個 合計7キロまで |
| ピーチ・アビエーション | 3辺合計が115cm以内 手荷物&身の回り品合計2個 合計10キロまで* |
*2018年10月28日搭乗分より合計7キロまでに変更となります。
当日空港で預け荷物のオプションを追加すると割高です。事前に自分の荷物の重さをチェックし、荷物が多い方はあらかじめ荷物のオプションが含まれた運賃を購入することをおすすめします。宿泊先が決まっている方は事前に宅配便を利用する方が安い場合もあるので活用してみてくださいね。
モバイルバッテリーに注意!
また、飛行機にあまり乗る機会が少ない方が間違えやすいのが、スマホなどの充電に使うモバイルバッテリーについて。国土交通省の指示により、リチウムイオン電池などを使用したモバイルバッテリーは預け荷物の中に入れることができません。
機内に持ち込むことは許可されているので、事前にスーツケースなどから取り出しておくとスムーズです。
4. 座席の割り当て
座席についても間違えやすいポイントがあります。LCCは座席指定が基本的に有料です。事前に指定していない場合、当日コンピューターによって座席が自動的に割り当てられるため、家族や友人と離れ離れになってしまう場合があります。希望がある場合は事前に指定しておきましょう。
実際に機内に乗ったあと、空席だったからといって座席を変更するのもNG。これは座席の位置を有料で販売しているからという意味だけはなく、安全のための理由があります。
LCCが多く利用するエアバスA320型機、ボーイング737型機ともに、機内の座席をA/B/Cの3つの区画に分けて乗客を配置し、重量バランスをとっています。そのため、目の前の座席が空いているからといって移動すると、実はゾーンの割り当てを超えた移動の場合も。
客室乗務員の皆さんはコンピューターが割り当てた配分に従って乗客の着席を管理しているので、厳しいチェックは安全運航のため。ルールを理解してお互いに気持ちよく搭乗しましょう。
5. 機内販売は有料
従来の航空会社とLCCの違いは機内のサービスも。LCCは機内の飲み物や食事は基本的に有料です。就航先の食材を取り入れたメニューなど、各社工夫を凝らしているのでぜひ試してみてくださいね。
LCCの違いを正しく理解して夏休みの旅をさらにお得に!
このように、いくつかの違いを正しく理解すれば、圧倒的なコストパフォーマンスで移動できるLCC。夏休みの旅行はスカイスキャナーの比較検索にも出てくるLCCも選択肢に加えて、お得な旅を実現してみてくださいね!
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筆者プロフィール
LCCジャーナリスト・メディアディレクター 五十嵐貴文
1981年東京・品川生まれ。TVディレクターとして培った行動力を活かし、「コスパ時代のお得」を共通テーマにLCCやデジタル機器の最新情報を各地を飛び回り取材。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などマスメディアで広く情報発信を続けているほか、企業のSNSを活用したライブストリーミングの監修も行う。オフィシャルブログ「いがモバ」も更新中。
(掲載した情報は2018年6月時点のものです。)