ヨーロッパ全土から観客が集まるカタロニア・サーキット
今年は5月14日、バルセロナの近郊モントメロ(Montmelo)でFormula1グランプリが開催されます。日本ではまだあまり知名度は高くないようですがこちらでは「カタロニア・サーキット(Circuit de Catalunya)」の通称で呼ばれ毎年、特にヨーロッパ全土から多くの人がこの時期F1観戦にモントメロを訪れます。
◆カタロニア・サーキットまでは簡単に行ける!

会場のあるモントメロ(Montmelo)はバルセロナの北20kmに位置していて、交通の便もよく、かなりの本数の電車がバルセロナ市内から運行されています。モントメロまでの行き方は、Renfe(スペイン国営鉄道)の近郊線(Cercanias)R8番かR2番を使います。バルセロナ空港、バルセロナの主要駅であるサンツ駅や、中心街にあるカタルーニャ広場駅などから乗ることができます。所要時間はサンツ駅からですと約20分ぐらいです。
グランプリ期間はモントメロ駅からサーキットまでのバスが出ていますが、通常時はローカルバスの利用になり、1時間に2本程度なので、事前に調べておくことをおすすめします。またバルセロナ市内からそれほど遠くないので、電車の乗り方に不安がある場合は、タクシーという手段もあります。片道50ユーロ程度なので人数が集まればタクシーのほうが便利ですね。
◆F1を観戦するのに便利な宿泊先はサンツ駅周辺!
カタロニア・サーキットは、バルセロナからかなりアクセスしやすい場所なので、モントメロ行きの電車が出ているサンツ駅周辺で宿泊するのがおすすめです。バルセロナの主要駅だけあって、多岐にわたるランクのホテルや、アパートタイプのホテル、ホステルが充実しています。また、観光地の集まる旧市街へのアクセスも良いので最高の立地条件です。ただ、特にF1グランプリの時期はホテルの予約が取りにくくなる傾向にあるので、訪れる予定があるのであれば早めのホテルの確保をおすすめします。
【データ】カタロニア・サーキット交通:バルセロナ空港、バルセロナの主要駅であるサンツ駅や、中心街にあるカタルーニャ広場駅などからRenfe(スペイン国営鉄道)の近郊線(Cercanias)R8番かR2番で。
5月のスペインは心地よい気候でイベント満載!フラワーフェスティバル「テンプス・デ・フロールス」
そのほか、ほぼひと月を通じて気候のよい5月はイベントが目白押しです。5月13日から21日までバルセロナの近郊にあるジローナ(Girona)市にてフラワーフェスティバル「テンプス・デ・フロールス(Temps de Flors)」が開催されます。世界遺産に登録されているアンダルシア地方コルドバの「コルドバ・パティオ祭(Los patios de cordoba)」に似たお祭りで、この期間中はジローナ(Girona)の街が花で飾り付けられるだけでなく、花で飾られた個人宅の庭やパティオが一般公開され”最も美しい庭”を選ぶコンクールも行われます。
また期間中、カタルーニャ地方の伝統的なダンス「サルダーナス」や「カステジャーナ(Castellana)パレード」、コンサートなども街の至る所で行われるので見どころ満載です。ジローナへ行くには公共の交通機関であればバルセロナのサンツ駅から電車で約1時間程度です。また各旅行会社がジローナ行きの一日ツアーを開催しているので参加するのもいかもしれません。
【データ】テンプス・デ・フロールス交通:サンツ駅から電車で約1時間。
ヨーロッパ最大級のダンスミュージックの祭典がバルセロナで!
バルセロナ市内では5月29日より6月4日までヨーロッパ最大級のダンスミュージックの祭典「プリマヴェーラ・サウンド(Primavera Sound)」が行われます。2001年に始まり今年で16年目を迎えるこのイベント、毎年規模を拡大しており今年も海の見えるParc Folumの野外会場で行われています。気候のよい時期なので、一日海の風を感じながら大好きな音楽にどっぷり浸ることができる、音楽好きにとっては至福のイベントです。また、この時期は特にヨーロッパからプリマヴェーラ・サウンド(Primavera Sound)のためにたくさんの観光客が訪れるため、ホテルの予約が取りにくくなります。もしバルセロナをこの時期に訪れる予定なら早めのホテルの確保をおすすめします。
【データ】プリマヴェーラ・サウンド交通:Line4のEl Maresme-Fòrum駅から150メートルほど
この時期は外出時の対策が必要!
5月とはいえ、日中はかなり気温が上がり日本よりも日差しはずっと強いです。日焼け対策は忘れずに、またサングラスは必須です。日焼けしたくない方は帽子を持参したほうがいいでしょう。また空気は日本よりもずっと乾燥しているためミネラルウォーターのボトルを持って歩くのもおすすめします。
筆者ご紹介 | ||
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| 地球の歩き方バルセロナWeb特派員 岸田早希子1996年に初めて訪れたバルセロナに”一目ぼれ“。その後8年間バルセロナと東京間を毎年往復し2004年より”念願“のバルセロナ在住。現在はスペイン企業に勤務しつつ、日本語を忘れそうになるほど”バルセロナ”にどっぷりつかる毎日。“好きこそものの上手なれ”か、現地の友人たちの間でもお墨付きの”バルセロナ通“。地球の歩き方バルセロナWeb特派員ブログや友人たちと作ったサイトで現地の最新情報を発信中。 |
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