■秋冬の見学がおすすめの遺跡群、フォロ・ロマーノ
温暖なローマは地中海性気候で、冬は雪が降るのも30年に一度程度。寒さも穏やかで霜も降りないことから、バナナやヤシ、ゴクラクチョウカなどの熱帯性の植物が地植えとなっています。そんな一年を通して暖かいローマは時期を問わず観光に適しているといえます。
中でも、ローマの中心部にあり、古代の政治や経済、宗教の中心地であったフォロ・ロマーノ(Foro Romano)の遺跡は、特に今の時季から春にかけての観光がおすすめです。というのも、日射しが厳しいローマの夏には、日陰のあまりない、広い遺跡内での観光はしっかりとした暑さ対策が必要となるからです。また遺跡内ではしばしば砂ぼこりが舞うこともあります。気温の下がる秋からは、遺跡の観光はじっくりと立ち止まって見ることができます。
フォロ・ロマーノと隣接しているパラティーノの丘、コロッセオの世界遺産は、2日間有効の2カ所共通入場券がとっても便利でお得。フォロ・ロマーノとパラティーノの丘は2カ所で1つの遺跡と見なされ、どちらか1カ所しか見学していなくても、一旦出口から出てしまうとこれらの2施設には再入場できなくなりますのでご注意下さい。
またこの共通券の切符売り場は、それぞれの施設に1~2カ所ずつ設置されているので、一番混んでいない窓口で切符を購入し、入場の為の列が短そうな場所から観光を始めるのがポイント。その他には、ローマ国立博物館アルテンプス宮、同じくローマ国立博物館のディオクレティアヌスの浴場跡の切符売り場でも追加料金2ユーロで購入することができます。
町全体が美術・芸術作品といった趣のローマ。2000年前の建築物がほぼ完全な形で残っているのは、世界でもここだけかもしれません。こういったものが入場無料なのも嬉しいですね。おいしいイタリア料理に舌鼓を打ったり、本場のオペラやサッカーを鑑賞したり、グルメから文化まで網羅しているローマは、どなたにも素晴らしい滞在を約束してくれるでしょう。12月に入るとコロッセオの前にクリスマスツリーが飾られ、大変ロマンティックな雰囲気となります。ライトアップされた夜のコロッセオもご堪能下さい。
■ローマ遺跡に最も近いユニークな宿、コルベホテルローマ
遺跡に近いホテルとしてイタリア人にダントツの人気を誇る4つ星ホテル「コルベホテル ローマ」(Kolbe Hotel Rome)。ここは、2015年、2016年に、世界で最も素晴らしいホテルの一つとして、ホテル界のオスカーとも呼ばれる "ワールド・ラグジュアリー・ホテル・アワード"(World Luxury Hotel Awards)を受賞しています。ホテル内に、教会、コルベ神父の部屋と博物館を備えているユニークなホテルです。
ホテルはフォロ・ロマーノとパラティーノの丘の遺跡の隣に位置し、72室ある客室のうち、いくつかのお部屋からはパラティーノの丘の遺跡のパノラマを堪能できます。歴史や遺跡が好きな方にはたまらない眺めです。
真実の口やチルコ・マッシモ、コロッセオ、ヴェネツィア広場も徒歩圏内にあるので、ローマ観光の拠点としておすすめです。また、パノラマが楽しめるダブルルームには、パラティーノの丘の遺跡を眺められるお部屋と、ホテルの中庭に面したガーデンビューのお部屋の2種類があります。
ぜひ立ち寄っていただきたいのが、柑橘類や花々が咲き乱れるホテルの庭園にあるバーとガーデンレストラン「パラティーノの丘で」です。ここではモダンにアレンジしたローマ料理を味わうことができますよ。
ホテルの周辺がパラティーノの丘などの遺跡ということもあり、ここではローマ中心部にありながらも街の喧騒から完全に隔離されてゆったりと過ごせます。 バーとレストランはホテルの宿泊者以外でも気軽に利用することができますので、ぜひ屋外席でのお食事をお楽しみ下さい。
・DATAコルベ ホテル ローマ(Kolbe Hotel Rome)住所:Via di San Teodoro 48, 00186, Roma Italyお問い合わせ(日本語可):info@kolbehotelrome.comホームページ(日本語):http://www.kolbehotelrome.com/japanese/
■この時期にしか味わえない、ローマの秋の味覚
そして忘れてはならないローマグルメ。今回ご紹介するレストランは「ロモロ エ レモ」。
お値段も手頃でおいしいローマ料理を出すお店です。いつもローマっ子でいっぱいなこのレストランで、この季節におすすめなのは、”ポルチーニ茸のフェットチーネ”。松茸、トリュフに並ぶ世界三大キノコの一つで、キノコの王様ともいわれるポルチーニ茸は今が旬です。
そして、ローマを訪れたならぜひ味わって欲しいのはアーティチョーク。ローマで代表的なアーティチョークの調理法には、ローマ風とユダヤ風の2種類があります。アーティチョークのローマ風は、”カルチョフィ・アッラ・ロマーナ”といい、アーティチョークのつぼみの中にローマミントなどを詰めて、白ワインとオリーブオイルで蒸し煮にしたものです。
一方、アーティチョークのユダヤ風は、”カルチョフィ・アッラ・ジュデェア”です。こちらは蒸し煮ではなく、丸ごと唐揚げにしたもので、パリパリの食感が最高においしい一品です。
またこちらのお店では30種類以上あるピザもおすすめ。ピザの発祥地はナポリで、ナポリ風ピザといえば生地に厚みがありモチモチとしたピザが特徴的ですが、ローマは生地が薄いクリスピータイプのローマ風ピザです。イタリアを代表する食べ物、ピザは現地では夕ごはんとして食べられます。永遠の都ローマでは、ローマっ子に混じって、ゆったりとしたディナーの時間をお過ごし下さい。
・DATAロモロ エ レモ(Romolo e Remo)住所:Via Pannonia 22, 00183, Roma Italyランチ:12:30~15:30、ディナー:19:30~23:30。年中無休。ホームページ(イタリア語):http://www.romoloeremo.it/
■意外に知らない、イタリアの食事マナーTipsとピザの伝統
食事のマナーは、イタリアでは男性が女性にお酒(ワイン、ビール)を注ぐのが普通。特に女性がワインを注ぐのは見苦しいこととされています。また時々ある誤解で、イタリアではテーブルで女性が男性に料理を取り分けたり、配ったりしてはいけない(*注 男性が女性にワインを注ぐように、女性は配ったりしないという意味です)というのがありますが、これは正しくありません。家庭内では妻や姑が男性達に食事を取り分けることはごく普通のことです。また、水(ボトル)を注ぐ時は、左手で注いではいけません。左手で乾杯するのもNGです。そしてアルコールがないからといって、水で乾杯することもマナー違反です。
そして、米国などではいつでもお手軽に食べられる「ピザ」。本場イタリアでは伝統的には“夕食”の扱いとなることが一般的です。そのため、ピザの有名店はほとんどが夜のみオープンとなっていますので、ピザ目的で来られる方はご注意下さい。
お友達や家族でご旅行される際にも、イタリア式の食事マナーを少しだけ覚えて、優雅に振舞ってみてはいかがでしょうか。
ローマへのアクセス:ローマのフィウミチーノ空港は、別名「レオナルド・ダ・ビンチ国際空港」とも呼ばれており、東京からの直行便飛行時間は約13時間。