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神在月とは?
日本における旧暦10月は「神無月(かんなづき)」と呼ばれ、神様が不在になる月といわれていますが、全国の神様はこの時期の7日間、出雲大社に集まり、縁結びやさまざまな諸事についての神議(かみはかり)を行うとされています。そのため出雲地方だけは、この旧暦10月を「神在月(かみありづき)」と呼び、神々を出雲地方へお迎えしたり、願いごとを伝えるといった関連行事が古くから行われています。
2018年は11月18日から11月24日に当たります。
神々をお迎えする神迎神事
神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)は、2018年は11月17日19時より、出雲大社から1キロメートル西方にある稲佐の浜で行われます。
毎年この時期になると天候が荒れますが、この神事の間だけは雨風がピタリとおさまるとされ、まさに神がかりとしか言いようがありません。浜辺にかがり火などが焚かれ、厳かに行われる神事が終わると、龍蛇神が先導となり、稲佐の浜から出雲大社に向けて「神迎の道」を行列が練り歩きます。なお、この神事の間、フラッシュを使用しての写真撮影は禁止ですので、ご注意ください。
出雲大社に到着すると、神楽殿で「神迎祭」が執り行われ、これが終わると、神々は出雲大社の十九社(じゅうくしゃ)という宿社でお休みになるそうです。
ここがポイント!出雲大社の参拝方法
出雲大社での参拝の際は、鳥居をくぐる前に一礼し、中央を避けて左右の参道を通ります。参道の中央は、神様がお通りになる神聖な道といわれているからです。手水で両手と口を清めた後、拝殿の前に行きますが、このとき、出雲大社では「二礼四拍手一礼」で参拝をします。
気になるお賽銭の額ですが、「遠縁」が連想される10円は避けた方が無難でしょう。おすすめは「始終ご縁がありますように」という意味を込めて45円です。拝殿の真後ろにある八足(やつあし)門の奥に御本殿がありますが、正月などの特別な日以外、中には入れません。
出雲大社最大のパワースポット
拝殿のあとは、八足門から反時計回りに境内を進んでいきますが、なんといっても出雲大社最大のパワースポットは、御本殿の真後ろに位置する「素鵞社(そがのやしろ)」。神話のヤマタノオロチ退治で知られる、スサノオノミコトをまつる社で、後ろにある「八雲山」自体が御神体となっています。この岩肌に直接手を当てて、ぜひそのパワーを感じ取ってください。
そして、境内を反時計回りに進んでいくと、御本殿の西側にたどり着きます。
御本殿の正面は南向きとなっていますが、内部の御神体は、西を向いて鎮座されているそうです。つまり、正面から拝むだけでは、御神体の横顔に向けて礼拝していることになるんですね。御神体と向かい合う御本殿の西側も、欠かさず参拝することをおすすめします。
八百万の神様の会議場
神迎神事で神様をお迎えした翌日から、縁結びやさまざまな諸事についての神議が行われます。この神議は、稲佐の浜の近くにある出雲大社の摂社「上宮(かみのみや)」で行われるとされています。大きな道から少し奥まった所にあるのでわかりにくいですが、生きとし生けるものの幸福と社会の繁栄の「縁」を結んでいるとされる、大切な場所です。ぜひとも参拝していただきたい場所のひとつです。
神様に幸せな御縁を願う「縁結大祭」
2018年11月22日および24日は、午前10時より出雲大社の御本殿で「縁結大祭」が執り行われます。縁結びを祈る祝詞が奏上され、大国主大神や八百万の神々に、幸せな御縁を願う多くの人々で賑わいます。参列には事前申し込みが必要なので、詳細は出雲大社ホームページをご確認ください。
当日は、午前8時より参列の受け付けが開始されるので、参列通知のハガキを持参し、祈祷料5,000円を納めます。当日は、参拝に失礼のない服装が良いでしょう。
さらに、11月24日(旧暦の10月17日)には、神々が出雲大社をお離れになる儀式「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。その後、松江の佐太神社で神在祭が開催され、斐川町の万九千神社から神々がそれぞれの国にお帰りになるといわれています。
【スポット情報】
出雲大社
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
電話:0853-53-3100(8:30~17:00)
アクセス:出雲空港(出雲縁結び空港)より直通バスに乗りJR出雲市駅で下車。そこから一畑バス「出雲大社」、「出雲大社・日御碕」行きに乗り、「出雲大社」バス停で下車後、徒歩約1分。
出雲大社参拝におすすめの宿
ここで、出雲大社への参拝に便利なおすすめの宿泊先を3軒ご紹介したいと思います。
まず1軒目は、「竹野屋旅館」。創業140年の老舗旅館で、2016年秋にリニューアルされ、昔ながらの風情溢れる雰囲気と、最先端の設備がそろい、快適なひとときを過ごすことができます。出雲大社の正門まで徒歩1分と参拝に便利です。シンガーソングライターの竹内まりやさんのご実家ということでも有名で、竹内まりやさんご本人がオーナーをお務めだそうです。最近では、頻繁に帰省されているという話ですので、運が良ければお会いできるかも!?
【ホテル情報】
竹野屋旅館
住所:島根県出雲市大社町杵築南857
電話:0853-53-3131
おすすめの宿泊先2軒目、3軒目は、出雲大社前駅から徒歩約10分の場所にある、「佳雲」と「月夜のうさぎ」です。2軒とも運営元が同じで隣り合っており、「漆の湯」や「絹の湯」など、個性豊かな貸切風呂や、ナイトバーなど一部の設備は、どちらの宿に宿泊しても利用できるようになっています。どちらも2017年にオープンしたばかりで、出雲地方にまつわる神話や伝説をモチーフにした館内装飾が注目を集めています。「佳雲」は贅を極めたしつらえ、「月夜のうさぎ」は気軽に泊まれる女性向けのコンセプトになっており、好みや予算に合わせて選ぶことができます。
【ホテル情報】
佳雲、月夜のうさぎ
住所:島根県出雲市大社町修理免字本郷1443-1
電話:0853-53-8877
神在月の期間中は、宿泊施設がかなり混み合うので、早めに予約されることをおすすめします。出雲市内で宿泊施設が取れない場合も多いので、松江や鳥取の米子市なども視野に入れて探してみてください。
出雲ご当地グルメといえば
出雲の名物グルメといえば、出雲そば。一般的なそばと比べ、少し黒っぽい見た目が特徴です。長年地元市民に愛され、常に客が途絶えることのない「平和そば本店」を紹介します。
出雲そばは、「割子そば」という3段の器に盛られたスタイルで有名です。まず1段目に薬味とだしをかけて食し、食べ終わると、1段目の器に残っただしを2段目にかけ、足りない分は追加します。その際、1段目の器は1番下になるように重ねます。3段目も同じ流れです。
そばはもちろん、実はカツ丼もとても美味しいのでおすすめです。訪れた際には、ぜひ、そばとカツ丼のセットを注文してみてください。
【スポット情報】
平和そば本店
住所:島根県出雲市大社町杵築西2034
電話:0853-53-3240(予約不可)
営業日時:11:00~15:00(売り切れ次第終了)
定休日:木曜(祝日の場合は振替休あり)
神在月の出雲大社、ぜひ一度は訪れてみたいですよね!
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筆者プロフィール
地球の歩き方 島根Web特派員 ふく
縁結びの神様で有名な出雲大社のある出雲市在住。趣味はカフェめぐりとキャンプなどのアウトドアが大好きです!!全国で47番目の知名度の島根県ですが、少しでも全国の皆様に島根の良いところをお伝えすべく、旬な島根情報を地球の歩き方 島根Web特派員ブログからお届けしています。