運転免許を取り立ての初心者は特に、レンタカーを安心して借りられるのか不安に思う方は多いでしょう。この記事では、レンタカーの借り方や初心者向けの貸出条件、安全に運転するためのポイントや、万が一の事故に備える保険・補償の種類や加入時の注意点まで詳しく解説します。 一般的なレンタカー予約の流れや持ち物、便利な検索・比較方法もご紹介するため、初めての予約から返却まで、安全にドライブを楽しむための参考にしてください。
初心者でもレンタカーを借りられるか?
レンタカーは通常、たとえ免許を取り立ての初心者でも借りることができますが、法律に沿った対応やレンタカー会社によっては貸出条件が設けられていることがあります。 実際にレンタカーを利用する際に下記などの点をチェックして準備・対応しましょう。
初心者マークの提示が必須
免許取得1年未満のドライバーは、道路交通法に定められているルールとして、車の前後に1枚ずつ初心者マーク(若葉マーク)を貼る必要があります。初心者マークは自分で用意してレンタカーの車体に貼り付けても良いですし、レンタカー会社で在庫がある場合は貸し出してくれることもあります。 ただし、レンタカー予約時に特別に初心者かどうかを確認するプロセスが無いことが一般的ですし、貸し出していない会社もあるため、予め用意することが安全でしょう。
年齢制限・免責補償制度の制限の可能性
レンタカー利用時にもしもの時の事故に対する保険・補償の適用や追加加入は非常に重要です。 基本的にほとんどのレンタカー会社において対人・対物・車両・人身傷害の補償は料金に含まれています。それでも対物・車両では自己負担額が5万円ほど掛かることが一般的で、それを免除する「免責補償制度」にも追加料金で加入できます。 しかし、「ワンズレンタカー」など一部のレンタカー会社や店舗では、免許取得後1年未満の方や、21歳未満の方は免責補償制度に加入できないというルールが設けられていることがあります。加入ができない場合はより一層事故に注意して運転する必要があります。
運転経験者の同乗が条件になることも
多くのレンタカー会社では同乗者が必要となる条件は設定していませんが、「100円レンタカー」など一部の会社では、免許取得後1年未満の初心者が借りる場合、3年以上の運転経験者が同乗することを貸出条件にしています。 レンタカー会社によって異なる規約に注意して予約や準備を進めましょう。

初心者マークの掲示ルールと購入場
初心者マークの取り付け方法
道路交通法に則って、車の前後に1枚ずつ貼る必要がありますが、表示位置についても規定があり、「地上0.4メートル以上1.2メートル以下」の見やすい位置に表示する必要があります。
取り付け様式には磁石タイプ・ステッカータイプ、車内用の吸盤タイプがあり、レンタカーには取り外しが簡単なタイプが便利です。
初心者マークを付け忘れた場合の罰則
運転免許取得から1年間は初心者マークを掲示する必要がありますが、その掲示義務があるにもかかわらず掲示しない場合は道路交通法違反となり、普通車は反則金4,000円と違反点数1点が科せられることになります。
初心者マークの購入場所
初心者マークは比較的身近なお店でも購入できます。ダイソーなどの100円ショップが100円と最安で、東急ハンズなどのホームセンター、イエローハットなどのカー用品店、Amazonなどのネット通販では500円程度で売られています。
レンタカーを借りる際に必要な持ち物
ウェブサイトなどで予約したレンタカーを当日借りるにあたって、以下の持ち物を準備して店舗まで行きましょう。
運転免許証(運転する人全員分が必要)
本人確認書類(免許証以外)
クレジットカードまたは現金(支払いに必要)
ETCカード(レンタカー会社によっては有料で貸し出し可能)
初心者マーク(免許取得後1年未満の場合)
予約確認書(メールや印刷物)
なお、「トヨタレンタカー」や「ニッポンレンタカー」など含めほとんどのレンタカー会社では、有効なクレジットカードを持っていない場合、別途「本人確認書類」も必要になるケースがあるため注意しましょう。 本人確認書類には、住民票、印鑑証明、パスポート、社会保険料領収書、健康保険証、マイナンバーカードなどが該当します。

保険・補償の種類と加入についての注意点
レンタカー会社では、万が一の事故発生時に利用できる、基本料金に含まれる保険である「基本補償」と、更に安心して利用できる追加補償である「免責補償」と「NOC補償」が用意されています。 それぞれどのような意味と補償内容、料金相場であるかを事前に確認しましょう。
一般的な保険・補償制度の内容
保険・補償の種類 | 補償内容・金額相場 | 支払い料金相場 |
1. 基本補償 | 事故発生時に一定額の補償が含まれる。 ・対人補償:無制限 ・対物補償:無制限(自己負担額:5〜10万円) ・車両補償:車両時価額まで(自己負担額:5〜10万円) ・人身傷害補償:3,000〜5,000万円まで | レンタカー料金に含まれる |
2. 免責補償 | 追加で加入することで、事故発生時の自己負担額(5〜10万円)を免除可能。 | 1,000~2,000円/日 |
3. NOC補償 | 追加で加入することで、事故発生後の車両の修理・清掃などの期間における営業補償(2〜5万円)を免除可能。 | 500~1,000円/日 |
補償の詳細と初心者の加入について
まず「基本補償」については、レンタカー料金に既に含まれている一定金額の補償です。 レンタカー事業者は自動車保険への加入が義務付けられていることから、レンタカー利用者にはその保険が適用されることになります。 しかし、もし実際に事故を起こしてしまうと一定の自己負担額が発生し、対物・車両の事故で5〜10万円となり、レンタカー料金と比べると高額な支払いとなります。
そういった高額な支払いにつながる事故に備える補償として、「免責補償」と「NOC補償」がオプションとして保険加入できることが多くのレンタカー会社で可能です。 免責補償に加入することで、対物・車両の事故で発生する自己負担額の5〜10万円を免除できます。 NOC補償は同じく事故発生により、その後レンタカー会社が車両を利用できなくなり、営業補償が必要になった場合に請求される2〜5万円を免除できるものです。
それぞれ1日あたり1,000円前後、500円前後から気軽に利用できる保険のため、運転初心者がレンタカーを利用する際には安心のためにも加入を検討する必要があります。
初心者のレンタカーに関するよくある質問
1. 初心者におすすめの車種は?
初心者にはやはり車体サイズの小さめなコンパクトカーや軽自動車がおすすめです。小回りが利くため、道路幅の狭い道の運転や交差点の右左折、駐車場への停止も比較的スムーズに行えます。
2. 仮免許中に借りられるか?
教習所で仮免許を取得して、仮に運転歴の長い同乗者がいたとしてもレンタカーの利用は不可能です。 仮免許の保持者は公道における路上練習が可能にはなりますが、教習指導員有資格者が同乗して指導する必要があります。 また、レンタカー会社では本免許証の提示が必須のため、やはりレンタカーは借りられません。
3. 初心者でも高速道路を運転できるか?
免許取得1年未満の初心者ドライバーでも高速道路を運転することは可能ですが、一般道とは異なるルールや注意点があるため、しっかりと安全準備と心構えが必要です。 まず制限速度が通常80〜100kmと速いため、合流箇所など危険が伴います。また、サービスエリアや料金所付近などの一部の場所でしか緊急時でも停止しづらい点にも注意が必要です。 初めて高速道路で運転する場合は、まずは空いている時間帯や短い距離を運転してみたり、運転歴の長い人に同乗してもらうなどの練習が推奨されます。
4. 借りた店舗とは別の店舗で返却できるか?
いわゆる「乗り捨て(ワンウェイ)」という借り方で、借りた店舗とは別の店舗で返却するレンタカーの利用は、多くの店舗で対応可能ではあります。しかし、別途手数料が掛かることが一般的です。 レンタカー会社によって詳細な料金は異なりますが、20km以内であれば無料か2,000円程度、50km以内で5,000円前後、それ以上の場合50kmごとに5,000円前後加算されるなどのシステムがあります。
5. 返却時間を超えてしまう場合はどうすれば良いか?
渋滞などの影響で、当初予定していた返却時間を過ぎてしまうと延長料金が発生します。車種にもよりますが1時間あたり1,000〜2,000円くらい掛かることが一般的です。 多少の遅れであれば追加料金を回避できる可能性もあるため、早めにレンタカー会社の店舗に連絡をすることが推奨されます。 また、その日の営業時間が終わってしまうと返却できる時間が翌日の開店後となるため、追加料金もその分増えます。多くのレンタカー会社が21時前後で閉店するため、夜間帯の返却の遅れには特に注意しましょう。
6. 予約しないで当日車を借りられるか?
当日でも店舗に空きがあれば可能ですが、繁忙期はもちろん、週末などは満車の可能性が高くなるため、やはりウェブサイトなどを通じて事前の予約がおすすめです。 「トヨタレンタカー」や「ニッポンレンタカー」など多くのレンタカー会社は利用の1時間前までのウェブ予約が可能で、それ以降は電話での予約が必要です。なお、「ニコニコレンタカー」では直前予約のサービスがあり、一部店舗では30分前のウェブ予約も可能となっています。 利用するレンタカー会社ごとにルールを確認して予約しましょう。

レンタカーの予約方法・便利な検索方法
最後に、レンタカーの予約方法の具体的な進め方やポイント、「スカイスキャナー」のウェブサイト・アプリを活用した便利なレンタカー検索と一括比較についてご紹介します。
基本的な予約の進め方・借り方
レンタカー会社の公式サイトや比較サイトで検索 近くに店舗があり、そこで借りるといった場合は直接ウェブサイトにアクセスする方法がありますが、複数のレンタカー会社があり、車種・料金や空き状況などを一括で検索・比較する場合は比較サイトが便利です。
希望の車種、レンタル日程、出発・返却店舗を選択 特定のウェブサイトや比較サイトを通じてレンタルしたい車種・日程・店舗を選びます。 利用可能な車が複数表示される場合、それぞれ詳細を確認して検討しましょう。
オプション(保険、カーナビ、ETCカードなど)を選択 次に、追加の保険、カーナビ、ETCカード、チャイルドシートなどの各種オプションを必要に応じて選択します。それぞれ追加の料金が表示されて合計の支払金額を確認できます。
支払い方法を決定し予約確定 店頭でクレジットカードや現金で支払う方法が一般的ですが、レンタカー会社によっては事前にクレジットカードでのWeb決済も可能です。
予約確認メールを受信し、当日店舗で手続き 予約が完了すると、通常登録したメールアドレスに予約確認のメールが送信され、予約内容の確認に利用できます。あとは当日予約した店舗に向かい手続きをしてレンタルができます。
スカイスキャナーでの検索・比較とメリット
スカイスキャナーのウェブサイトやアプリのレンタカーページでは、複数のレンタカー会社を一括でまとめて検索・比較でき、候補の中から最安値で予約できるレンタカーを見つけることができます。 レンタルしたい場所と日程を選んで検索すると、利用できる車の一覧を車種や地図上の店舗の場所を切り替えながら、複数のレンタカー会社を横断して比較できます。 その他にもスカイスキャナーには下記のような機能の特徴やメリットがあります。
乗り捨て利用の可否でも絞り込める
特定のレンタカー会社(単一・複数)に絞って検索できる
レビューを参考にして予約検討できる
日本国内だけでなく、海外旅行では世界各地のレンタカー会社を比較可能
いくつものレンタカー会社のサイトを行き来しなくても簡単に比較できるため、スムーズに予約を進められます。希望する車種の予約、万が一に備える保険加入などをしっかり準備して、安全に運転をしましょう。
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