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高千穂おすすめスポットI 高千穂峡
一番の見どころは、やはり高千穂峡でしょう。高千穂峡は国の名勝・天然記念物に指定されています。阿蘇山から噴出した火砕流が急速に冷やされた岩体が、長い年月をかけて浸食されて柱状節理の岩肌となりました。「日本の滝百選」にも選ばれた真名井(まない)の滝とともに、自然の壮大さを教えてくれています。真名井の滝は、天孫降臨の際、高千穂に水が無かったので、瓊瓊杵尊が天村雲命(あめのむらくものみこと)という神様に言って、天照大御神(あまてらすおおみかみ)から貰ってきた水の種が水源になったと伝えられています。
【スポット情報】
高千穂峡
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井
駐車場:
・御塩井(おしおい)駐車場(有料500円)
・あららぎ駐車場(有料300円)
・大橋駐車場(無料)
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ボート乗り場に一番近い駐車場は、御塩井(おしおい)駐車場ですが、ゴールデンウィークや夏休みなど観光客の多い時期には、早朝から満車になることもあります。そのため、混雑が予想される日には、臨時駐車場が用意され、駐車場からシャトルバスで移動することになります。
ボートに乗って感じる真名井の滝のマイナスイオン
高千穂峡では、ボートに乗って真名井の滝を間近で観ることができ、上から見るよりもさらに滝の荘厳さを感じられます。滝の音と水しぶきが気持ち良く、マイナスイオンたっぷりです。また、そそり立つ断崖絶壁の上から水が落ちてくる様は豪快で圧倒されます。
貸しボートの料金は、1隻30分2,000円で、定員は3名(未就学児は2名で1名に数えます)です。営業時間は、8:30から17:00まで(夏休み期間中は7:30から18:00まで)です。
ゴールデンウィークや夏休み、紅葉の季節などは観光客が特に多い時期なので、朝早くに並んでも、3~4時間待ちになることもあります。13:00にはチケットが売り切れということもあります。電話やメールなどでの乗船予約はできないので、ボートに乗るのであれば、朝早く訪れることをおすすめします。
なお、大雨の後など、川が増水していると残念ながらボートには乗れません。ボートから観る滝も迫力があってすばらしいのですが、遊歩道を歩いて上から滝を観るだけでも充分その絶景に満足できるでしょう。
ボート乗り場に行くには、御塩井駐車場の奥の階段を降りて行きます。駐車場内にトイレがありますので、済ませておきましょう。駐車場の近くに団子屋などもあります。ゆっくり食事をする時間がないという時は、団子などで軽く済ませるのもよいと思います。
ライトアップ情報と絶景スポット
高千穂峡は、期間限定でライトアップが行われる様子が、2017年「日本夜景遺産」に認定されました。夜の高千穂峡は、昼間とは違った幻想的な光景が楽しめます。ライトアップは、例年夏頃に行われていましたが、2017年からはLED照明を使った「神都高千穂 神あかり」としてパワーアップし、年間を通して定期的に行われるようになりました。最近では、2017年11月から2018年2月19日までライトアップが行われました。
ライトアップ期間中は特に混み合いますので、祝休日などは避けて平日に行くことをおすすめします。3連休などは、渋滞になること間違いなしです。ホテルも、早めに予約すると良いでしょう。
画像提供:一般財団法人高千穂町観光協会
滝だけではなく、オノコロ島などの遊歩道沿いもすばらしい景観が楽しめます。オノコロ島は、神話によると、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が天の沼矛(あめのぬぼこ)という矛で、まだドロドロとして固まっていない大地をかき混ぜ、矛の先から滴り落ちた滴が固まってできたといわれています。ここは、伊邪那岐命と伊邪那美命、男女二神による国造りの舞台になりました。
画像提供:一般財団法人高千穂町観光協会
さらに、真名井の滝から車で約15分のところにある、国見ヶ丘で観られる雲海も必見です。秋から初冬にかけての早朝によく見られ、夏も稀に見ることができます。まるで神話の世界に迷い込んだかのような、神秘的な絶景が広がります。
画像提供:一般財団法人高千穂町観光協会
高千穂おすすめスポットII 天岩戸神社(西本宮)
天岩戸(あまのいわと)神社(西本宮)は、太陽の女神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)が隠れたとされる天岩戸を祀っている神社です。社務所に申し出れば、天岩戸を拝観することができ、神職による詳しい説明を聞くことができます。無料なので、ぜひ聞いてみてください。残念ながら、天岩戸の撮影は禁止されていますのでご注意ください。
駐車場の奥では、下の写真のように手力男命(たぢからおのみこと)の神像が出迎えてくれます。天照大御神が籠っていた天岩戸の戸を、手力男命(たぢからおのみこと)が力いっぱい投げ飛ばす場面をイメージしたダイナミックな像です。
【スポット情報】
天岩戸神社(西本宮)
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073-1
時間:8:30~17:00(社務所)
高千穂おすすめスポットIII 天安河原
天安河原(あまのやすかわら)は、八百万(やおよろず)の神さまたちが、天岩戸に隠れた天照大御神(あまてらすおおみかみ)にどうやって出てきてもらうかを相談した場所だと伝えられています。天岩戸神社(西本宮)から徒歩10分程度のところにあります。車では行けないので、岩戸川に沿って歩いて行きます。自然豊かな場所で、川のせせらぎを聞きながら散策できます。
大洞窟内外のあちらこちらに石が積み上げられていて、神秘的な光景が広がります。ここに石を積み上げながら祈ると、願い事が叶うとされ、パワースポットとなっています。石ではなく、小さな御地蔵様が乗っている石もありましたので、現地で探してみてください。ぜひ、この神秘的な空気を味わってください。
【スポット情報】
天安河原
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸
高千穂で泊まりたいおすすめホテル
高千穂峡を訪れる際におすすめの宿泊先は、「国民宿舎ホテル高千穂」です。高千穂神社にも高千穂峡にも近く、便利です。また、高千穂神社で20:00~21:00に毎晩行われている高千穂神楽を見物する際は、座布団を借りることができ、シャトルバスで高千穂神社までの送迎サービスもあります。
客室の風呂はユニットバスなので、大浴場(23:00終了)を利用すると良いでしょう。サウナも利用できます(21:00終了)。高千穂神楽の終了時刻も21:00なので、サウナに行くか、高千穂神楽に行くか、悩みどころです。
【ホテル情報】
国民宿舎ホテル高千穂
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1037-4
電話番号:0982-72-3255
【スポット情報】
高千穂神楽(高千穂神社)
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
時間:20:00~21:00
料金:大人700円、小学生以下無料
食事をするなら高千穂牛レストラン「和(なごみ)」
高千穂を訪れたらぜひ食べてほしいのが、「第9回全国和牛能力共進会」で日本一に輝いたこともある、やわらかく芳醇な味わいが魅力の高千穂牛です。そんな高千穂牛が堪能できるのが、レストラン「和(なごみ)」です。高千穂町の中心部に位置する「がまがせ市場」の中にあります。上質の高千穂牛の焼き肉、ステーキ、ハンバーグなどが食べられます。ハンバーグや手ごろな値段のステーキなどは、昼の営業で完売することもあるほどの人気です。夜に利用する時は、事前予約をおすすめします。
【スポット情報】
高千穂牛レストラン「和(なごみ)」
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1099-1
電話: 0982-73-1109
営業時間:
ランチ11:00~14:30(L.O.14:00)
ディナー17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:毎月第2水曜日
高千穂までのアクセス方法
飛行機を利用する場合、熊本空港、大分空港、宮崎空港のいずれからでも高千穂へアクセスできますが、熊本空港からが一番近いです。高千穂付近には列車が通っていないため、レンタカーや高速バス、路線バスなどを利用します。車(レンタカー)の場合、熊本空港からは約2時間、宮崎空港からは約2時間30分、大分空港からは約3時間です(天候、交通事情による)。長い間、「陸の孤島」と呼ばれていた宮崎県ですが、念願の東九州自動車道が開通し、高千穂までの道路事情も大変良くなりました。
高速バスを利用する場合は、熊本駅発延岡駅前バスセンター行きの高速バスを利用すると便利です。この高速バスは、JR熊本駅を出発した後、熊本空港を経由し、高千穂まで運行されています。ほかにも、宮交シティ発高千穂大橋行きの高速バスが、特定の日だけ運行されています。宮交シティとは、JR南宮崎駅の近くにあるバスセンターです。
路線バスを利用する場合は、延岡駅発高千穂バスセンター行きのバスに乗車すると良いでしょう。JR延岡駅からは、1時間30分程度です(天候、交通事情による)。
高千穂は、天孫降臨の地です。神話に出てくる神様を祀る神社も数多く、パワースポットと言われる場所が集中しています。そのなかでも高千穂峡は、一際強いパワースポットとして知られています。柱状節理の岩肌や真名井の滝などの絶景はもちろん、神様のパワーをもらいに来てみてください。
筆者ご紹介
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地球の歩き方 宮崎2Web特派員 ゆりん
結婚してしばらく宮崎を離れていましたが、やっぱり宮崎に帰りたいと夫婦で考え、夫が宮崎の企業に転職し、戻って23年になります。なんと4人の子供に恵まれ、上2人の男の子は東京に行ってしまいました。今は夫と下の2人の娘と暮らしており、天気の良い日はあちこちに出かけて行き、宮崎の旬な情報を地球の歩き方 宮崎2Web特派員ブログよりお届けしています。
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