※記事内の航空券価格は、スカイスキャナーから「最安値の月」で検索した際の最低価格です(羽田/成田空港発、エコノミークラス大人1名、往復便)。2019年5月20日時点の検索結果に基づいており、価格は随時変動しています。
みなさん、今年のGW10連休はいかがでしたでしょうか?丸々10日使って海外へ行こうとすると、あまりの航空券の高さに諦めて、出発や帰国を前後にズラした人や諦めた人も多いのではないでしょうか。
そして、6月は祝日が一度もない一ヶ月・・・。でも、航空券の値段もあまり高くない時期なので、そこをあえて狙って旅に出たいもの。今回はうまく有休を取って旅に出る、サラリーマン旅の根回し術とそれに欠かせないお土産を紹介します!

ただ行きたいでは伝わらない!夢を語れ!【旅行前のテクニック】
みんなが休んでいない中、休みを取るのは勇気が必要なもの。また、周りの反感を買いながら休みを取っては、次から休みにくくなったりします。そんな時こそ、周りに忖度しながら休みを取りましょう。
一番使いやすいテクニックとしては、休みを取るときに「休む理由」を熱く語ること。
休みをなかなか取らない上司に対しては、「アメリカへ行きたいので休ませてください」では、なかなか理解してもらえません。少なくとも気持ちよく休ませてもらえることは少ないでしょう。そんな時こそ、「休む理由」を熱く語りましょう。特に有効なテクニックは、夢を語ることです。
「小さい頃から見たかった本場アメリカのバスケが見たいので休ませてください」
これは、実際に、僕が一番最初に旅に出る前に勇気を出して言った、休む時の文言です。
ただ休ませてください、だけでは納得してもらえる自信がなかったので、行く理由を明確にして伝えたことで、上司にも納得してもらえ、気持ちよく休むことができました。夢がなくても、例えば「1日休むだけで航空券の値段が○万円も変わるんです!」や「ここ一日休むだけで、なんと○○まで見ることができるんです!」など、休まないともったいない!ということをいやらしくなく伝えるのもアリですね。また上級者になってきたら、夢じゃなくても、夢だったかのように語っちゃうのも交渉術です(笑)

この時は「象に乗るのが小さい頃からの夢で、それも1日休めば象使いの免許が取れるんです・・・」と言って、ラオスにいきました。
休ませてもらった感謝は最大化して伝えよう!【旅行後のテクニック】
有休を使って休むというのは権利です。しかし、一方で、その間に代わりに働いてくれている同僚がいるのも、また事実。ですので、休んでた時に働いてくれた同僚には感謝を最大化して伝えましょう。

感謝を最大化して伝えるツールとして使うのは、「お土産」です。
お土産なら、買ってくるよ・・・と思った、そこのあなた!あなたのお土産は感謝の価値を最大化できていますか?感謝が伝わらなければ、そのお土産は何の価値もありません。行ったから買う、のではなく、休ませてもらい、その感謝を伝えるために買うのです!
お土産に点数をつけるとしたら、10点満点で評価すると・・・
●1点:箱詰めになったお菓子(個装されていない)を共有スペースに置く
部署の共有スペースなどに置きっぱなしにするのは、ほぼ0点、つまり買っていないに等しいです。そのお菓子を取った同僚は、あなたが席にいなかったら、特に感謝せずに食べるでしょう。また、センスのないお菓子で、ずっと共有スペースに余っていたら、あなたのセンスがないと思われ、むしろ逆効果になることも。
●7点:定番のお菓子(個装されている)を直接手渡しで渡す
これは難しいことではないので、最低限、このレベルでは対応したいところ。定番のお菓子でまずいものは聞いたことがありませんので、渡せば大抵喜ばれます。また、それを直接手渡しで渡すことが大切。そこで、きちんとコミュニケーションをとって渡すことで、旅について話ができたり、直接感謝を伝えることができるのです。
●10点:その人が欲しいものを考えて、特別に個別に買って渡す
これができたら10点満点!ただし、これは全員に使ってはいけません。他の人と差別化することで、感謝を最大化するのです!これは、仕事を引き継いでくれた人にだけ買うようにしましょう。僕は10点満点を狙うのは、一回の休みで多くて2〜3人。本当に感謝を伝えたい人だけ、特別なお土産で感謝を伝えましょう。
●マイナス100点:よく分からないけど、現地で盛り上がって買った民芸品
絶対にやってはいけないのが、何に使うかよく分からないが、現地っぽいからという理由で買った民芸品。あなたが使い方の分からないものを、行ったこともない人がわかるはずがありません。また、あなたにとって非日常だったとしても、日常を頑張っていた同僚にとっては、その非日常は違和感でしかないのです。あくまで、お土産は感謝を伝えるツール。攻めなくていいです。相手のことを考えて、最適なものを買いましょう。
職場で喜ばれたお土産ベスト3
第3位 アメリカ:オーガニック系スーパーマーケットのエコバッグ
アメリカでは、「ホールフーズマーケット」をはじめ、オーガニック系スーパーマーケットが大人気。そのお店ごとのエコバッグは、それぞれがとてもおしゃれで、日本では買えない上に、日々のスーパーでの買い物に重宝するため、とても喜ばれます。特に既婚の男性(上司!)に渡すのが、実は一番効果的。上司に感謝を伝えつつ、奥様へのプレゼントとしてお渡しするのです。渡した男性の家庭内の評価もアップするので、男性でも喜ばれること間違いなし!渡す相手次第では、切り札になるアイテムです。

(デザインが女性向きではなかったのでこれは自分用に)
第2位 国問わず:リップクリーム
リップクリームは、男女問わず、渡すと喜ばれますね。化粧品となるとハードルは高いですし、僕みたいに男性だと女性が使う化粧品のことは全くわかりません。ですが、リップクリームであれば、気兼ねなく使えますし、何本持っていても困るものでもないので、僕のお土産の定番の1つとなっています。先ほど紹介したホールフーズマーケットのようなスーパーなどへ行けば、オリジナルのリップクリームが売っていたりするので、現地でしか買えないようなアイテムをお土産として渡します。
第1位 台湾:ホテルオークラのパイナップルケーキ
台湾の定番スイーツといえば、パイナップルケーキ。中でも、ホテルオークラのパイナップルケーキは、味がおいしいのは当然のことながら、1つずつ個装になったそのパッケージが、すべて異なり、どれも可愛いのです。もらった方もインスタ映え間違いなし!こういった定番のものでも、味だけでなく、パッケージにこだわるところも増えているので、ぜひインスタ映えする一品を探してみてください。

行く前と行った後のケアを徹底すれば、あなたもリーマントラベラー!ぜひ、旅に行きやすい職場環境を自ら作って、旅に行きやすいキャラを目指しましょう。
著者プロフィール

東松 寛文(とうまつ・ひろふみ)
リーマントラベラー・作家
1987年岐阜県生まれ。平日は激務の広告代理店に勤務するかたわら、週末で世界中を旅するサラリーマン。2016年、3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。同年、地球の歩き方から旅のプロに選出される。現在、東洋経済オンライン、CLASSY.等で連載・執筆中。著書に『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』。
Blog| http://www.ryman-traveler.com/
リーマントラベラー東松さんの連載企画「週末海外の極意」、過去の記事はこちら!