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異国で祝うお正月 アジア各国の旧正月の過ごし方

主に中国文化の影響がある国々で祝われる、旧暦のお正月「旧正月」。この時期は、アジア各国から日本を訪れる旅行者も増えますが、それぞれの国は、さらに賑やかなお祭りムードに包まれます。アジア各国では、どのように旧正月がお祝いされているのでしょうか。意外と知る機会のない、その過ごし方をご紹介します。

中国

旧正月は年によって異なり、2019年の旧正月元日は2月5日。中国では、旧正月のことを「春節」と呼びます。

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2019年の春節休暇は、2月4日~2月10日の7連休。工場労働者などは1カ月ほど仕事が休みになることもあり、春節の2週間ほど前から、徐々に帰省ラッシュが始まります。

近年は海外旅行を楽しむ人も増えていますが、故郷に帰って家族と春節を過ごすのが古くからの習わし。春節や元宵節(正月の望の日)前後には、各地で「廟会(ミィァォフゥイ)」と呼ばれる縁日のようなお祭りが開かれます。食べ物や雑貨の屋台がずらりと並び、さまざまなイベントやパフォーマンスも催され、会場は熱気でいっぱいに。

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春節といえば、爆竹のイメージを持つ人も多いことでしょう。1日は邪気を払うため、5日はお金の神様を家に呼び込むために、旧暦の1月1日と5日の前夜から爆竹や花火を鳴らします。ところが近年では、火災や騒音、大気汚染などのため、各地で爆竹と花火の禁止や制限が課されるようになり、春節の風景も様変わりしています。

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香港

香港の春節休暇は中国本土よりも短く、2019年は2月5日~2月7日。公休日は比較的少ないものの、有給休暇をつなげて長めの連休を取得する人も多くいます。

旧正月の大晦日は、年末セールのハイライト。新しいものを身に着けて新年を祝う香港では、店側は新年前の売りつくしを狙うため、クリスマスからのセール品がさらに値を下げるのです。この時期の香港は、お値打ち品を手に入れるチャンス。

旧正月の香港は、尖沙咀や旺角などの有名繁華街を除き、多くのレストランや商店が休業に。いつもは賑やかな通りも、ひっそりとした姿を見せます。

一方で、この時期ならではの華やかなお祭りやイベントも開催。旧正月元日の2月5日は、ネイザンロードナイトパレード、2月6日には、ビクトリアハーバーで大規模な花火大会が開かれます。香港ディズニーランドも旧正月仕様になり、スペシャルイベントを開催。

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いずれも混雑は必至ですが、この時期ならではの香港の雰囲気が楽しめます。

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台湾

2019年の台湾の旧正月休みは2月2日~2月10日の9日間。この時期は、家族とともに旧正月を過ごす人々の帰省ラッシュがあったり、お店が休業になったり、タクシー料金が割り増しになったりと、旅行者にも影響があります。

旧正月の年末、台湾では年越し商品を売る歳末市「年貨大街(ニィェフォダージェ)」を開催。年越しのための食材やお菓子、正月飾り、年賀カードなどの年越しグッズが並び、活気にあふれる様子は、見ているだけでも楽しめます。

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年が明けると爆竹が鳴らされ、花火が上がり、獅子舞が登場するなど、新年を祝うお祝いムード一色。台湾にも初詣の習慣があり、各地の寺院は参拝客でにぎわいます。

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韓国

韓国で旧正月は「ソルラル」と呼ばれ、秋夕(チュソク)とともに2大名節に数えられています。2019年のソルラル休暇は、2月2日~2月6日の5連休です。

ソルラル(旧正月元日)は、各家庭で「茶礼(チャレ)」と呼ばれる先祖を祀る伝統行事が行われる日。当日は朝風呂に入り、正装して儀式を行います。茶礼が終わると韓国の雑煮「トックク」を食べ、親族や地域の人が挨拶をしたり、祭事を行なったりという習慣が残っています。

ソルラル中のソウルは、通常に比べて人出が少なくなり、休業する店も多くなりますが、古宮や公園、テーマパークなどでは、特別イベントとして韓国の伝統的な習慣や遊びに触れる機会も。普段よりも伝統色の強い韓国の姿が楽しめます。

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ベトナム

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ベトナムでは、旧正月のことを「テト」(テト・グエン・ダン=元旦節)といいます。2019年のテト休暇は、2月2日~2月10日の9日間。故郷へ帰る人々の帰省ラッシュはもちろんのこと、大都市では大晦日に多くの人々が街へと繰り出し、大渋滞が起こります。

ベトナムでは、旧正月に家の中を花で飾る風習があるため、旧正月が近くなると各地で花市が開催され、ひときわ華やかなムードに。ホーチミンやハノイでは、市内複数カ所で新年を祝う花火も打ち上げられます。

ベトナム人は初詣に熱心で、家の近くのお寺にお参りするだけでなく、ツアーに参加して初詣のはしごをしたり、会社単位で初詣に出かけたりすることもあるほどです。

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シンガポール

シンガポールは人口の7割以上を中国系が占めるため、旧正月は国全体が大いに盛り上がる時期。2019年は、2月5日と2月6日が祝日です。

中でも、町中が旧正月の装飾で彩られ、夜になると市が立ち、ライトアップも行われるチャイナタウンの華やかさは格別。獅子舞や火を食べるパフォーマンスなども見ることができます。

マリーナ・ベイ地区の海上に設けられた世界最大の浮遊式ステージ「ザ・フロート@マリーナ・ベイ」では、旧正月を祝うランタンフェスティバル「リバー・ホンバオ(河畔紅包)」も開催。巨大なランタンが並ぶ風景や、シンガポール最大の屋外フード・ストリートに並ぶ料理の数々が堪能できます。2019年の会期は、2月3日~2月10日。オープニングナイトと大晦日のカウントダウン・パーティーには、特に盛大な打ち上げ花火が上がります。

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マレーシア

多民族国家マレーシアにおいては、旧正月は、中国系マレーシア人にとって最も重要な祝日。2019年は、2月5月と2月6日が祝日です。

旧正月が近づいてくると、街じゅうが赤に染まり、多くの中国系マレーシア人が故郷に戻ります。年が明ければ、街のあちこちで花火や爆竹の音が鳴り響き、中国獅子舞が街を練り歩くなど、旧正月ならではのにぎわいに包まれます。

「イーサン」と呼ばれる料理は、旧正月の時期にしか食べられない縁起物の祝膳。できるだけ高く箸を持ち上げて、テーブルを散らかしながら食べると福を呼ぶというのですから、ユニークですよね。

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モンゴル

モンゴルでは旧正月を「ツァガンサル」と呼び、2019年は2月5日~2月7日が祝日です。モンゴルの旧正月は、インドの暦に起源を持つモンゴル暦に基づいて決まるため、中国の春節とずれることも。

元日は日の出前に起き、日が昇ると近くの山や丘の上など幸運をもたらす場所に行き、神様に食べ物を捧げるなどの儀式を行います。その後は家族や親戚などが集まり、ごちそうを囲みながら、厳しい冬を乗り越えて春を迎えることを喜び合い、一年間の幸せを祈ります。

一年に一度の大行事に備えて、多くの家庭では一カ月も前から準備が始まります。挨拶の仕方一つにもさまざまなルールがあり、旧正月はモンゴル独自の伝統文化が最も色濃く感じられる時期です。

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日本もかつては旧正月を祝っていましたが、明治時代に西洋社会と同じ太陽暦(グレゴリオ暦)が導入され、新暦の正月のみが祝われるようになりました。

他のアジア諸国でも太陽暦を導入していますが、お正月となると旧暦が健在。世界の国々と同じく、12月31日~1月1日にかけてもさまざまなイベントが開催されることが多いですが、旧正月にはより盛大なお祝いムードが訪れるのです。

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