モンテネグロ旅行・観光

バルカン半島の西端に位置するモンテネグロは、小国ながら独自の個性が光り、最高の休暇は冒険と刺激に満ちた体験となるでしょう。山岳地帯をハイキングしたり、長い歴史を誇る町で文化に触れたり、豪華なヨットが揺れるマリーナを眺めながらビーチフロントのリゾートで贅沢なひとときを過ごしましょう。

モンテネグロで人気のスポット

コトル

おとぎ話の世界から飛び出してきたかのようなアドリア海に面した町、コトルは紺碧の海と雄大な石灰岩の絶景が魅力です。丘の上の要塞から歴史情緒あふれる風景を一望しましょう。

ブドヴァ

中世の歴史を感じさせるブドヴァ歴史地区だけでなく、のんびりと過ごせるビーチやパティオバーが立ち並ぶ石畳の通りなど、楽しみは尽きません。

ティヴァト

モンテネグロでも最も華やかなリゾート地で、スーパーヨットや洗練されたホテルが並ぶティヴァト。地中海料理やヴェネツィア風の建築物、個性的な博物館は必見です。

モンテネグロの基本情報

言語

モンテネグロ語

通貨

ユーロ(€)

タイムゾーン

UTC+1(中央ヨーロッパ標準時)、UTC+2(中央ヨーロッパ夏時間)

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モンテネグロ旅行のハイライト

古代の建築を巡る

その狭い国土と中央に位置するという地理的条件から、モンテネグロはヴェネツィア人やローマ人、スラブ人、古代イリュリア人といったさまざまな文明に支配され、それぞれの文明がこの国の建築に独自の足跡を刻んでいます。その象徴ともいえるのが12世紀に建てられた聖ルカ教会で、ビザンチン様式、ロマネスク様式、スラブ様式、ゴシック様式が巧みに融合した独特の建築美を見ることができます。

地元ワインのテイスティング

モンテネグロのワインは、地元品種の「ヴラネツ」が特に世界的に人気です。「強い黒」を意味するこのワインは、その名の通り濃厚で力強い味わいが特徴。国内ワイン生産量の約70%を占めています。ヴラネツを試飲するなら、スカダル湖を望むクリムニカ・ワインカントリーにあるヴィルパザルの家族経営ワイナリーがおすすめです。

中世の町へ

モンテネグロ観光の定番は、中世の町並みを今も残すコトルです。世界遺産に登録されているこの町を散策すれば、街のシンボルとして知られる何百匹もの猫たちと出会うことができるでしょう。狭い石畳の道が続く歴史地区をのんびり歩き、ヴェネツィア様式の要塞を訪れたら、オープンカフェが並ぶ広場でひと休みしましょう。

モンテネグロのおすすめアクティビティ

人気の観光スポット

ヴェネツィア時代の要塞の城壁をハイキングしてコトル湾を一望したり、夕暮れ時にカヤックで渡ったりするのも良いでしょう。ドラマチックなオストログ修道院は崖の岩肌を彫り込んで築かれています。洞窟の壁に描かれた古代のフレスコ画は必見です。時間がなくてもドゥルミトル国立公園を見たいなら、環状道路をドライブして氷河湖と鬱蒼とした松林の絶景を堪能しましょう。

ビーチ

モンテネグロの海岸線はヨーロッパでも有数の美しさを誇り、無数の小さな入り江やビーチが点在しています。砂浜から小石の浜まで多様な風景が広がり、訪れる人々を楽しませてくれます。特にブドヴァ・リビエラは国内でも屈指のビーチスポットと名高く、その中でも目を引くのがスヴェティ・ステファン島です。透き通った青い海に浮かぶ城壁に囲まれたこの島は、訪れる人々を常に魅了し続けています。

自然

「黒い山」を意味するモンテネグロという国名は、青々と茂る暗い森に覆われた山々にちなんでいます。最高峰はドゥルミトル国立公園内にあり、17もの氷河湖やヨーロッパで最も深いタラ川峡谷が広がっています。バードウォッチングなら、南部のスカダール湖を目指しましょう。この地域にはダルマチアンペリカン、コビトウ、ハヤブサなど250種以上の鳥が生息しています。

文化と美術・博物館

ツェティニェにあるニコラ王の宮殿は、モンテネグロを訪れるなら必見の観光スポットです。ここではかつて「ヨーロッパの義父」と呼ばれた君主の居住地を見学することができます。リサンにあるローマ・モザイク博物館では、2世紀に建てられたローマ時代の屋敷に保存された美しいモザイクを鑑賞可能です。さらに、コトルの猫博物館では、猫をテーマにしたユニークな芸術コレクションを楽しむことができます。

料理

モンテネグロの有名レストランの多くは、風光明媚なコトル湾沿いの海岸リゾートに集まっています。また「コノバ(居酒屋)」ではイタリアの生ハムにも引けを取らない「ニェグシュキ・プルシュト」や、ポレンタに似た郷土料理「カチャマック」など、多彩な伝統料理を楽しめます。

ファミリー向け

バルカン半島最大の湖であるスカルタリ湖には、島の修道院やユリに覆われた草原があり、そして希少なダルマチアペリカンが生息しています。ボートで湖を探検したり、美しい湖岸沿いを自転車で走ったりして、湖を散策しましょう。ドゥルミトル国立公園には、世界最深の一つであるタラ川渓谷があります。木々の間をジップラインで駆け抜けるスリル満点の冒険や、ターコイズブルーの急流でのラフティングに挑戦してみましょう。

モンテネグロ旅行のベストシーズンをチェック

モンテネグロの気候

3月~5月:野花と豊かな緑が咲き誇る春は、海岸沿いでは美しい季節です。5月の平均気温は17.8℃で、山は涼しく保たれます。

6月~8月:アドリア海沿いの夏は暑くて乾燥しています。気温が27℃前後になるこの時期は、泳ぐには最適な季節です。内陸部は少し涼しく、山でのハイキングに最適です。

9月~11月:初秋は泳げるほど暖かく、ワインの収穫祭も盛況です。11月になると、特に内陸部では雨が降ります。

12月~2月:冬は沿岸部は穏やかですが、雨が多くなります。北部では、コラシン山とジャブリャク山の山頂が白い雪に覆われ、スノースポーツに最適な時期です。

モンテネグロのイベント

カーニバル(2月と8月):コトルのカーニバルでヴェネツィア人のようにパーティーを楽しみましょう。日中はパレードを観て、フライドフィッシュなどのごちそうを堪能しましょう。夜は仮装舞踏会に参加して、夜明けまで踊りあかしましょう。

ファシナーダ(7月):ペラストの地元の人々と一緒に、何世紀も続いている船の行列の行事を見てみましょう。漁師たちは航海の安全に感謝し、岩窟の聖母教会の周りに石を投げます。この伝統は、コトル湾を信仰とコミュニティの祝祭の場へと変貌させます。

コトルアートフェスティバル(7月~8月):コトルの中世の旧市街ときらびやかな湾を背景に、このクラシック音楽フェスティバルが開催されます。世界的に有名なアーティストの演奏、哲学的なラウンドテーブル、子供向けの演劇など、さまざまな催しが行われます。

事前にご確認ください

現地のエチケット

モンテネグロでは時間は大まかな目安に過ぎません。予定よりも遅れている場合は、流れに身を任せましょう。修道院、教会、その他の宗教的な場所では控えめな服装を心がけましょう。礼拝中は写真を撮らないようにしてください。また、モンテネグロの独立やセルビアやコソボとの関係などの政治的な話題は避けるのが賢明です。

医療・健康および安全情報

山岳地帯の国立公園を探索する際は注意が必要です。ハイキングの経験が少ない場合は、簡単なルートにとどめ、ハードなトレッキングにはガイドを雇うことを検討しましょう。夏でも天候が予測しにくいため、防水加工を施した服を持参してください。地図、軽食、水などの必需品も持参しましょう。計画を他の人と共有し、帰着予定時刻をホテルに知らせておきましょう。

LGBTQ+の旅行

モンテネグロでは同性間のシビルパートナーシップが合法であり、差別禁止法が性的指向と性自認を保護しています。ポドゴリツァでは毎年プライドパレードが開催され、その支持は増えています。ブドヴァやコトルなどの沿岸の町にはLGBTQフレンドリーな会場がありますが、地方は依然として保守的です。公の場での愛情表現は避けるのが賢明です。

お得に楽しむ

豪華旅行で知られるモンテネグロですが、格安旅行も十分可能です。タクシーでの移動は通常、約5ユーロ(€)、ビールやコーヒーは3ユーロ以下、手頃な食事なら10ユーロ以下で楽しめます。

モンテネグロでの移動

公共交通機関

バス:モンテネグロには、国土のほぼ全域を結ぶ広範なバス網があります。都市間バスは運行頻度が高く、料金も手頃ですが、特に地方では時刻表が変わることがあります。荷物は追加料金がかかることが多いため、現金を少し用意しておくことをおすすめします。

鉄道:鉄道は2路線のみで、モンテネグロ鉄道が運行しています。バルからセルビアのベオグラードまでの長距離路線は、ヨーロッパで最も風光明媚な路線のひとつとされています。

船:モンテネグロでの船旅は限られていますが、美しい景色が楽しめます。コトル湾では水上タクシーが運行しており、車両や乗客を素早く運びます。アドリア海沿い、特にコトル、ブドヴァ、ヘルツェグノヴィ周辺では、貸し切りボートツアーやチャーターが一般的です。

国内航空券

モンテネグロには、ポドゴリツァ空港とティヴァト空港があります。国内線はありませんが、車で90分で移動できます。

ドライブ

モンテネグロを観光するなら、レンタカーが最適です。海外沿いの道路は狭く、ガードレールがないこともあるため、運転には注意が必要です。法律により、常にロービームを使用することが義務付けられています。風光明媚な景色とスリルを味わうなら、16の劇的なヘアピンカーブで有名なコトルからのサーペンタインロードに挑戦してみましょう。

モンテネグロ旅行に関するよくある質問

モンテネグロの公用語はモンテネグロ語です。近隣諸国の言語(セルビア語、クロアチア語、ボスニア語、アルバニア語)も広く話されています。観光地以外では英語を耳にすることはほとんどないので、現地の言葉をいくつか覚えておくと便利です。「zdravo」(こんにちは)、「molim」(お願いします)、「hvala」(ありがとう)などから始めましょう。
モンテネグロではユーロ(€)が使用されています。クレジットカードは多くの場所で利用でき、ATMも多数あります。特に小さなお店や市場を訪れる際は、現金を持参することをおすすめします。
小さな町ペラストでは、コトル湾のロマンチックな景色を楽しめます。ウォーターフロントのパラッツォで朝のコーヒーを飲みながら絶景を眺めるのもおすすめです。または、ドゥルミトル国立公園への玄関口であるジャブリャクへと向かいましょう。
グルメやワインを楽しむなら、気候が穏やかになり、観光客が比較的少なくなる秋の収穫期がモンテネグロのベストシーズンです。海水浴や活気あふれるナイトライフなら、ぜひ夏に訪れましょう。冬にはモンテネグロのゲレンデにスキーヤーが多数集まります。
モンテネグロはヨーロッパの他の地域と同程度の安全性です。特に雨や雪の日は、山道が急勾配で曲がりくねっていることがあるため、運転には注意が必要です。
モンテネグロは比較的手頃な旅行先です。他のバルカン諸国と比べると物価は高めですが、ヨーロッパの基準からするとまだリーズナブルです。予算を抑えて旅行を楽しみたいなら、華やかな海岸線ではなく高地へ足を延ばしてみましょう。