ワットパクナムとは
ワットパクナムの正式名称は「ワット・パクナム・パシーチャローン(Wat Paknam Phasi Charoen)」で、「ワット」はタイ語でお寺、「パクナム」は河口を意味しています。その名の通り、ワットパクナムの近くには運河が流れています。千葉県成田市にも支院があるそうで、日本とゆかりがある寺院です。
2012年に完成した白くそびえ立つ仏塔の中には、数々の美術品が展示されています。5階まであるフロアはそれぞれ特徴がありますので、ぜひじっくりと見てみてください。展示品の中には、日本語で説明が書かれているものもあります。
1階:タイの芸術品や文化遺産の展示。 2階:タンクナーロム室。儀式や行事などの開催場所。瞑想も行われる集会所。 3階:仏像などの展示。 4階:タンマクナーロム室。ルアンポーソッド師の金製仏像。 5階:プッタクローナム室。仏舎利奉安塔(仏舎利が奉安されている塔)と仏伝図(仏陀の生涯図)。 中でも人々を魅了する天井画があるのは、白い仏塔の最上階(5階)です。
幻想的な天井画とエメラルド色の仏塔!
大理石の階段を上がって行き、最上階へ足を踏み入れてみましょう。そこには思わず息を呑む、幻想的な世界が広がっています。
エメラルド色の仏塔もミステリアスな輝きを見せています。仏塔の前ではお祈りをしている人々も多く、荘厳な雰囲気です。
こちらが仏陀の生涯図である「仏伝図」。色鮮やかな彩色で描かれています。
天井画の中には、天人のお姿も。静かに眺めていると時間が止まったかのような感覚になります。
5階からは、近隣にそびえ立つワットクンチャン(Wat Khun Chan)の姿も見えます。
見応えのある本堂
白くそびえ立つ仏塔からほど近い場所にある本堂もまた、見応えがあるスポットです。こちらでも靴を脱いで中へ入ることができます。圧倒されるような両側の壁は必見です! 本堂でもお祈りや瞑想を行う人の姿があり、タイの人々から親しまれているお寺であることを感じる場所です。
拝観時間や拝観料は?
ワットパクナムは、無料で拝観することができます。拝観時間は朝8:00から18:00までです。白い仏塔の1階で、日本語のパンフレットがもらえますので、利用すると良いでしょう。
【スポット情報】 ワット・パクナム・パシーチャローン(Wat Paknam Phasi Charoen) 拝観時間:8:00~18:00 拝観料:無料 エレベーター:土日祝日のみ利用可能ですが、必要な方は係員までお申し出くださいとのこと。
気になる服装や寺院での注意事項
筆者が訪れた際は、厳しく服装をチェックされることはありませんでしたが、キャミソールやショートパンツなどの露出の高い服装は避けた方が良いでしょう。
【寺院での注意事項】 ◆寺院の中に入る前には靴を脱ぎましょう。土足厳禁です。 ◆お寺の内部には、各フロアに金の支柱があります。こちらは触ってはいけません。 ◆エメラルドの仏塔にコインなどを投げ入れないようにしましょう。 ◆お参りや瞑想をしている方々が多くいらっしゃいますので、大声で話す、無断で写真撮影をするなど、お参りや瞑想を妨げるような行為は慎みましょう。
空港から市内へのアクセス
タイのスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi International Airport)から市内へ向かう交通手段は、タクシーで直接市内まで行くか、またはエアポートレイルリンク(Airport Rail Link:ARL)と呼ばれる列車で移動するのが一般的です。エアポートレイルリンクを利用する場合は、宿泊先によってバンコクの高架鉄道「BTS」や地下鉄の「MRT」に乗り換えての移動となるでしょう。
ワットパクナムまでのアクセス
バンコク中心部からの一般的な行き方を2通り紹介します。
(1)ワットパクナムの最寄り駅まで列車で行く ワットパクナムの最寄り駅は、バンコク高架鉄道「BTS」シーロム線(Silom Line)のタラートプルー駅(Talat Phulu)、または同じくシーロム線のウタカート駅(Wutthakat)となります。どちらの駅からも歩くとやや距離がありますので、タクシー等でワットパクナムへ向かいます。
(2)タクシーで直接ワットパクナムまで向かう 中心地から離れていることもあり、直接タクシーで行くのも良いでしょう。
宿泊先は利便性の良いエリアがおすすめ
ワットパクナム周辺は、住宅地も多いローカルな地域ですので、宿泊先は利便性の良いエリアを選ぶことをおすすめします。バンコク高架鉄道「BTS」と地下鉄「MRT」の2線が乗り入れるBTSアソーク駅(Asok)周辺のホテルは、日本人にも人気のホテルが集まっています。
「グランデ センター ポイント ターミナル 21 (Grande Centre Point Terminal 21) 」は駅から直結で改札口も近いという抜群の立地です。デパートやショッピングモールも徒歩ですぐの場所に並んでいますので、食事やお土産選びの面でも選択肢が多いのが利点です。
【ホテル情報】 グランデ センター ポイント ターミナル 21 (Grande Centre Point Terminal 21) 住所:2 Sukhumvit Soi 19 (Wattana), Sukhumvit Road, Klongtoey Nua, Wattana, Bangkok 10110, Thailand. 電話:+66-2-056-9000
レストランが集まるファッションビルとおすすめの果物
BTSアソーク駅(Asok)の隣には、駅から直結のファッションビル「ターミナル21(Terminal 21)」があります。洋服や雑貨だけでなく、タイの人気店が並ぶレストランフロアも充実しています。日本のチェーン店もいくつか入っていますので、タイ料理は苦手という方でもお好みの一軒が見つかるのではないでしょうか。
また、「ピア21(Pier21)」というフードコートもあり、タイの屋台料理からお惣菜、フルーツまで幅広いラインナップを味わうことが出来ます。一品100円前後のメニューも有り、リーズナブルに楽しめるのも嬉しいです。
【スポット情報】 ターミナル21(Terminal 21) ✤レストラン街、フードコートの「ピア21(Pier21)」が入るファッションビル 住所:88 Sukhumvit Soi 19 (Wattana) Sukhumvit Rd. North Klongtoei, Wattana, Bangkok 10110 電話:+66-2-108-0888 営業時間:10:00〜22:00
また、タイを訪れたらぜひ食べていただきたいのがマンゴーです。暑い時期になるほど美味しくなると言われるマンゴーは、段々と価格が下がりはじめ、街中の店頭に並ぶことも増えてきます。タイでは1年を通じて手に入るマンゴーですが、美味しい旬の時期(4~5月)に味わってみてはいかがでしょうか。屋台や果物屋さんでは、食べやすいようにカットしてくれることが多いですよ。
バンコクの繁華街から離れたローカルなエリアに佇む「ワットパクナム」。ちょっと足を伸ばして、幻想的で静かな空間に浸ってみませんか。
筆者ご紹介 |
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地球の歩き方バンコク2Web特派員 marie期間限定でバンコク在住。普段はバンコクの中心エリアのスクンビットで街歩きを楽しむ。バンコク散歩でお気に入りのワンシーンを見つけるのが趣味で、ノラネコと路地裏が好き。休日にはタイ郊外や近隣諸国へ足を伸ばすことも。バンコクを中心にタイの旬な情報を地球の歩き方バンコク2Web特派員ブログからお届けしています。 |
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