何度も訪れたくなるほど神秘的な光を放つ「青の洞窟」に行ってみよう!
まずはカプリ島への玄関口、ベヴェレッロ港へ行こう!
ナポリの空の玄関カポディキーノ空港からタクシーで約25分、カプリ島へ行くフェリーターミナルのベヴェレッロ港に着きます。悪名高いナポリのタクシーですが、タクシー乗り場から正規のタクシーに乗れば空港から港までの料金は一律で設定してあり、19ユーロで行くことができます。スーツケースは一つにつき1ユーロずつ別料金がかかります。乗る前に運転手に一律料金かを確認することをおすすめします。最近では空港のタクシー乗り場の前に、一律料金が明確に表示されているので安心です。
ちなみにナポリ中央駅からベヴェレッロ港に向かう場合は、一律11ユーロが目安です。ここ2、3年でナポリはベネチアを超える人気の観光地となり、市長が治安改善、ぼったくり撲滅に務めているため、以前よりも格段に安心して観光できるようになりました。
青の洞窟のベストシーズンはいつ?
実は青の洞窟はなかなか手強く、簡単には中に入れてくれません。天気が良くても高潮だと入れませんし、冬より夏、午後より午前、と入れる確率が上がります。特に11月~3月にかけては入れる確率はとても低いそうですので、興味のある方はお早めに。入る時には船頭さんのかけ声で、体を小舟の中で完全に倒して水が引いた間隙を縫って入ります。入る確率を上げるためには早朝がおすすめです(青の洞窟入場は午前9時〜午後5時)。
なぜ青いの?神秘的な奇跡の自然現象!
青の洞窟が青く光って見える理由は、海底の色が影響しているそうです。カプリ島周辺の海底は白い石灰岩で覆われていて、太陽の光が反射してライトアップされたような効果を受け、鮮やかな青となって映っているのです。例えるのであれば、中からライトアップされているプールと同じ原理とのこと。洞窟の入り口から入る光、白い海底、透明度など、いくつもの奇跡が重なることによって、綺麗な青色に輝く洞窟となっているという、まさに神秘的な奇跡の自然現象なのです。
青の洞窟への行き方は?
ナポリのフェリーターミナル、ベヴェレッロ港から高速船に乗り、約1時間でカプリ島のマリーナグランデ港に到着します。マリーナグランデ港で青の洞窟行きのボートに乗り換えます。このボートは乗り合いで、一人往復14ユーロ(カード支払い可)またはアナカプリ行きのバスでも洞窟の入り口の近くまで行くことができます。
青の洞窟の近くまで来たら、ボートから2~3人ずつ小舟に乗り換えます。この時、小舟上で青の洞窟の入場料(10ユーロが小舟代、4ユーロが入場料)を支払います。現金14ユーロ/人は必ず用意しておきましょう。ちなみに6歳以下のお子様は無料です。毎月第一日曜日は美術館が無料となるため、青の洞窟の入場料も無料となり、小舟代の10ユーロのみで青の洞窟に行くことができます。
船頭さんの美声も青の洞窟での楽しみのひとつ
いよいよ小舟に乗り換えたら、船頭さんとうまくコミュニケーションを取るのがポイント! 日本語でも英語でもいいので笑顔で楽しくお話しすれば、サービスが違ってきます。また、チップも現金で用意しておきましょう。(チップは洞窟の中か最後に渡します)
船頭さんが歌をうたいながら洞窟内を一周してくれます。あっという間で、感激しているうちに写真を撮るのも忘れてしまいます。そんな時は、チップを渡して「もう一周して!」と頼みましょう。チップを渡さなくても「お願いー!」と言うともう1周してくれることも。ちなみに洞窟内で泳ぐことは法律で禁止されています。
カプリ島には泊まってみたい素敵なホテルがたくさん
そんなカプリ島でおすすめのホテルは「プンタ・トラガーラ」(Punta Tragara)です。5つ星のこのホテルは、マリーナピッコラサイドのトラガーラ通りにあります。
テラスから360度海を見渡せるスイート・チェルトーザもおすすめです。海に囲まれて、あまりにもロマンチックで夢のようなお部屋です。宿泊には朝食ビュッフェがついて、レストラン・バーもあり、夜遅くまで楽しむことができます。
【ホテル情報】プンタ・トラガーラ(Punta Tragara)住所:Via Tragara, 57 – 80073 Capri (NA)電話番号:+39 081 8370844
どこまでも青い海と空、心地良く肌に触れる爽やかな風、ワインを片手に耳に届く波の音。至福の時間を過ごしにカプリを訪れてみてはいかがでしょうか。
筆者ご紹介 | ||
|---|---|---|
| | 地球の歩き方ナポリWeb特派員 角南 有紀東京芸術大学大学院修了後イタリアに国費留学。ナポリ国立音楽院修了。2012年サンカルロ歌劇場主催オペラ「ラ・ボエーム」に出演。同歌劇場専属ソプラノを経て、オペラやコンサートを中心に音楽活動をする傍ら、通訳や翻訳業を行っています。ゴッドファザー、マケロニ等の映画の影響で南イタリアをこよなく愛す、現在イタリア生活9年目です。ナポレターノと結婚し、一児の母。治安が悪く、ゴミ問題やスリが後を絶たないナポリの街をいかに安全に楽しむか、そして「ナポリを見て死ね」の言葉の深さを伝えたいです。地球の歩き方ナポリWeb特派員ブログからお届けしています。 | |
あわせて読みたい
夏限定!ローマの夏祭り「ルンゴ・イル・テヴェレ・ローマ」の楽しみ方
夏のローマは陽気で開放的な空気に包まれ、夜の散歩もとても楽しいものです。夏だけオープンするバーやレストランが建ち並び、屋外イベントも開催され多くの人で賑わうローマの夏祭り「ルンゴ・イル・テヴェレ・ローマ」をご紹介します。
知って得する「海外プリペイドカード」の賢い使い方
いざ海外旅行へ行くとなるとお金の持って行き方をどうすればいいのか悩みませんか?旅行時の利用者が増加中の海外プリペイドカード(トラベルプリペイドカード)についてご説明します。