歴史や文化、音楽、スポーツなど、見どころ満載のイギリス。多くの人が一度は訪れたいと憧れる人気の旅行先です。
しかし、「行ってみたいけれど、最近の物価高や円安で費用が心配…」と、一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、イギリス旅行にかかる費用を徹底解説します。航空券やホテル代はもちろん、食費や交通費、観光費、通信費のことまで、項目別に費用相場を紹介します。
イギリスへの旅行日数としておすすめの「5日間(5泊7日のケース)」の旅行費用も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
本記事で、イギリス旅行にかかる費用を把握し、より自分に合うプランを立ててイギリス旅行を楽しみましょう。
イギリスの通貨・物価状況

イギリス旅行の前に把握しておきたい、現地の通貨や物価状況を解説します。
イギリスで使われる通貨は「ポンド」です。通貨記号には「£」、国際通貨コードには「GBP」が使われます。補助通貨は「ペンス(p)」で、1ポンド=100ペンスです。2025年時点のレートでは、1ポンド=約195円前後。変動の大きな日は1ポンドあたり200円に達する日もあります。
近年の物価上昇と円安の影響により、地域や品目による差はあるものの、イギリスの物価は日本の約1.5〜2倍に達しています。イギリスでは、2021年から2022年にかけて前年比10%を超える急激な物価上昇がありました。その後、落ち着きを見せたものの、2025年に入り物価は上昇傾向にあります。
イギリス旅行では、予算を少し多めに見積もっておくのがよいでしょう。
【参考】
英消費者物価2ケタ上昇 7月10.1%、40年ぶり高水準(日本経済新聞 2022/8)
英消費者物価指数、4月は3.5%上昇 1年3カ月ぶり高水準(日本経済新聞 2025/5)
航空券の料金相場/便の種類比較

イギリスの首都・ロンドンへは東京から直行便が出ており、フライト時間は約13〜15時間ほどです。乗継便を利用する場合は、アジア・ヨーロッパ・中東を経由するルートがあり、空港の待機時間によって変動はありますが、全体の所要時間の目安は18〜25時間ほどです。
一般的に、イギリス旅行のベストシーズンは5〜8月の夏の時期といわれています。
日本より涼しく比較的過ごしやすい日が多い時期ですが、現地の夏休みと重なるため、飛行機やホテルの料金が高くなる傾向があります。できるだけ旅行費用を安く抑えたい場合は、年末年始を除く11月〜クリスマス前や、1月中旬〜2月の時期の渡航がおすすめです。
下記は、直行便と乗継便について、航空会社ごとにフライト時間や料金をまとめたものです。繁忙期と閑散期で料金を分けているので、あわせて参考にしてください。
(※参考:2025年6月時点、スカイスキャナーでの検索結果)
直行便の航空券(東京→ロンドンの場合)
航空会社 | フライト時間目安 | 繁忙期料金目安 | 閑散期料金目安 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 13〜15時間 | 30万円〜 | 17万円〜 |
JAL(日本航空) | 13〜14時間 | 45万円〜 | 20万円〜 |
ANA(全日空) | 14〜15時間 | 49万円〜 | 24万円〜 |
乗継便の航空券(東京→ロンドンの場合)
航空会社 | フライト時間目安 | 経由地 | 繁忙期料金目安 | 閑散期料金目安 |
マレーシア航空 | 23〜26時間 | マレーシア・クアラルンプール | 25万円〜 | 13万円〜 |
キャセイ・パシフィック | 18〜25時間 | 香港 | 27万円〜 | 16万円〜 |
トルコ航空 | 18〜20時間 | トルコ・イスタンブール | 40万円〜 | 16万円〜 |
KLMオランダ航空 | 16〜17時間 | オランダ・アムステルダム | 38万円〜 | 16万円〜 |
エールフランス | 18〜26時間 | フランス・パリ | 35万円〜 | 18万円〜 |
エティハド航空 | 22〜30時間 | アラブ首長国連邦・アブダビ | 30万円〜 | 15万円〜 |
乗継便を利用する場合、フランスやオランダなど、ヨーロッパを経由する便なら、フライト時間を短くできます。
ドバイやアブダビなど、中東を経由する便は、フライト時間が長くなりますが、費用を抑えたい人におすすめです。
■スカイスキャナー:イギリス行きの飛行機・格安航空券・LCC
ホテル・宿泊料金の相場
イギリス旅行での宿泊費は、宿泊施設のグレードやタイプ、さらに立地によって大きく変わります。
市内中心部のホテルは高めの傾向がありますが、郊外の宿やドミトリータイプの宿泊施設を選べば比較的リーズナブルに滞在できます。
参考までに、以下は、ロンドンの宿泊施設タイプごとの費用目安です。
宿泊施設タイプ | 1泊あたりの費用目安 |
高級ホテル | 40,000円〜 |
中級ホテル | 20,000円〜 |
格安ホテル | 15,000円〜 |
ゲストハウス(ドミトリータイプ) | 7,000円〜 |
さらに、具体的な例として、以下で2つのホテルを紹介します。
【5つ星・高級ホテル】チェルシー ハーバー ホテル アンド スパ
「チェルシー ハーバー ホテル アンド スパ」は、ロンドン南西部の5つ星ホテルです。
テムズ川沿いのヨットハーバーに面した落ち着いた場所にあり、ロンドン中心部や観光名所へのアクセスも便利。特に「ハイドパーク」や「バッキンガム宮殿」を訪れたい人におすすめです。
宿泊料金は1泊約4〜8万円。ロンドンの5つ星ホテルとしては、比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。
客室が広めに設計されており、ハーバービューやリバービューの客室も高い評価を得ています。
ハーバー沿いの落ち着いた場所にあるため、のんびり滞在を楽しみたい人におすすめです。
■ホテルの詳細ページ:チェルシー ハーバー ホテル アンド スパ
【3つ星・リーズナブルなホテル】ゼッドウェル グリニッジ
「ゼッドウェル グリニッジ」は、ロンドン東側のグリニッジに位置する3つ星ホテルです。
ホテルは睡眠や健康を意識した設計で、間接照明や防音設備により、快適な滞在ができるよう工夫されています。
最寄のグリニッジ駅までは徒歩15分。市内観光に出かけるのにも便利です。
宿泊料金は1泊約1〜3万円で、時期や予約のタイミング次第ではかなりお得に泊まれるのも魅力です。
防音性に優れた落ち着いた客室設計が好評で、ロンドンでは比較的リーズナブルなホテルとして評価されています。
ホテルがあるグリニッジには、天文台や公園、博物館などの見どころがあり、ホテル周辺の観光もおすすめです。
■ホテルの詳細ページ:ゼッドウェル グリニッジ
イギリスのおすすめホテルの格安プラン
その他のイギリス各地のホテルは下記ページから検索してプランを比較できます。
スカイスキャナーでは数百もの旅行代理店・予約サイトなどを横断的に検索し、まとめて比較できるため、簡単にお得なプランを探せます。価格帯、レビュー点数、設備内容、エリアなど様々な好みの条件でフィルタすることもできます。
■スカイスキャナー:イギリスのホテルのお得なプランを検索
外食費・食料品の値段相場

物価上昇と円安の影響で、外食費は特にかさみやすくなっています。イギリス旅行では、食事の予算を多めに見積もっておくのがおすすめです。
目安として、ロンドンの飲食店でかかる費用を以下にまとめます。(£1=195円で換算)
レストラン
メニュー | 現地価格 | 日本円目安 |
前菜 | £8〜 | 1,560円〜 |
メインディッシュ | £12〜25 | 2,300円〜4,880円 |
カフェ
メニュー | 現地価格 | 日本円目安 |
コーヒー | £3〜 | 580円〜 |
パンなどの軽食 | £6〜 | 1,170円〜 |
ワンプレート料理 | £10〜 | 1,950円〜 |
ファストフード
メニュー | 現地価格 | 日本円目安 |
マクドナルドのセット | £7.5〜 | 1,460円〜 |
バー
メニュー | 現地価格 | 日本円目安 |
ビール | £6〜 | 1,170円〜 |
ワイン | £8〜 | 1,560円〜 |
予算重視の旅行者は、チェーン店のテイクアウトやスーパーの食品を組み合わせるのもおすすめです。スーパーで買える食品の価格目安は下記のようになります。(£1=195円で換算)
品目 | 現地価格目安 | 日本円目安 |
ミネラルウォーター(2L) | £0.75〜 | 145円〜 |
パン(800g) | £0.75〜 | 145円〜 |
牛乳(1L) | £1.20〜 | 230円〜 |
サンドイッチ | £1.50〜 | 290円〜 |
地下鉄などの移動手段と交通費
イギリス国内の移動には、主に下記の手段があります。
鉄道
地下鉄
バス
トラム
タクシー
レンタカー
レンタサイクル
都市間の移動には鉄道が便利です。たとえば、ロンドンからマンチェスターまでは片道2時間ほどで£50(約9,700円)です。早めに予約するとさらに安くなる場合もあるため、National Railのサイトであらかじめ確認しておくとよいでしょう。
ロンドンではキャッシュレス化が進み、バスやトラムの運賃支払いに現金は使えず、地下鉄では交通ICカードの「オイスターカード」やクレジットカードのタッチ決済の利用で割引を受けられます。
ロンドンの交通手段の費用目安は下記の通りです。(※2025年6月時点)
通常料金 | オイスターカード または コンタクトレス決済時料金 | |
地下鉄 | 1回券購入の場合:£7 | ピークタイム:£2.9〜 オフピーク:£2.8〜 |
バス | 現金払い不可 | £1.75〜 |
タクシー | 初乗り運賃:£4.20 (10〜20分の乗車で£12〜£20が目安) | - |
トラム | 現金払い不可 | £1.75〜 |
レンタカー | £50〜 | - |
レンタサイクル | 現金払い不可 | £1.65〜(電動自転車は£3〜) ※オイスターカードは利用不可 |
■ スカイスキャナー:イギリスのレンタカー・お得なプランを検索
観光地・博物館などの入場料
イギリスでは多くの博物館や美術館が無料で開放されており、ロンドンの「大英博物館」や「ナショナル・ギャラリー」、「自然史博物館」なども常設展は無料です。
入場料がかかる施設の料金目安は下記を参考にしてください。(※2025年6月時点 / £1=195円換算)
施設によっては、オンライン予約による割引が適用される場合もあるため、事前にチケット情報を確認しておくのがおすすめです。
現地の観光ツアー/アクティビティ
イギリス旅行で現地観光を存分に楽しむなら、ツアーに参加するのもおすすめです。
人気の現地観光ツアーを紹介します。
ツアープラン | ツアー料金目安 | ツアー概要 |
バッキンガム宮殿見学 | 6,500円〜 | 夏期限定で一般公開される宮殿内の一部を見学するツアー。 |
ウィンザー城&ストーンヘンジ1日観光 | 23,000円〜 | ウィンザー城と世界遺産・ストーンヘンジを巡るツアー。郊外の観光もバスツアーで楽々。 |
テムズ川ディナークルーズ | 18,000円〜 | テムズ川沿いの夜景を楽しみながらコース料理を楽しめる。 |
チェルシースタジアムツアー | 6,000円〜 | チェルシーFCの本拠地「スタンフォード・ブリッジ」のガイド付きツアー。 |
コッツウォルズ1日観光 | 19,000円〜 | コッツウォルズの代表的な村を巡るツアー。お土産屋でのショッピングやカフェでのティータイムも楽しめる。 |
モルトウィスキー蒸留所ツアー | 19,000円〜 | スコットランドのウイスキー蒸留所を巡るツアー。 |
通信費(インターネット・電話料金)
イギリスでは、観光地周辺やカフェ、レストラン、ホテルなどでWiFiの利用が可能です。しかし、全ての場所でWiFiが使えるわけではないため、SIMカードやレンタルポケットWiFiなどを用意しておくのがおすすめです。
下記は、各接続方法の料金目安です。
接続方法 | 料金相場 |
海外用ポケットWiFi | データ無制限:500円〜/日 |
現地SIMカード | 10GB 1,900円〜 30GB 2,500円〜 |
eSim | 1日 データ無制限:850円〜 7日 データ無制限:4,000円〜 |
関連ページ:海外旅行でインターネット利用する5つの方法とスマホ設定の注意点
海外旅行保険の費用
旅行中のトラブルへの備えとして、海外旅行保険に加入しておくと安心です。
海外旅行保険には、以下の2つの種類があります。
保険タイプ | 料金相場 (5泊7日の旅行の場合) | 特徴 |
保険会社の海外旅行保険 | 2,500〜8,000円 | ・プランの選択肢が豊富 ・日本語でのサポートを受けられる場合もある |
クレジットカード付帯の海外旅行保険 | 無料 (条件を満たせば利用可能) | ・カード保有で保険が適用される「自動付帯」と、旅行料金の支払いへの利用で保険が適用される「利用付帯」がある ・保険会社の保険に比べて補償内容は限定的 |
関連ページ:海外旅行保険に入るべきか?クレジットカード付帯との違いや選び方
チップの習慣と金額相場
イギリスでは基本的にチップの支払いは不要ですが、ホテルやレストラン、タクシーの利用ではチップを払うのが一般的です。
チップの相場については、下記を参考にしてください。
場所 | シチュエーション | チップの目安 |
ホテル | ポーターに荷物を運んでもらった | £1~£2/バッグ |
ルームサービスを呼んだ | £1/回 | |
部屋を過度に汚してしまった | £1〜2 | |
レストラン | 請求書にサービス料(Service charge)が含まれていない | 料金の10〜15% |
タクシー | 運賃を支払う | 運賃の10~15% |
電子渡航認証(ETA)
2025年1月から、外交官とその扶養家族や外国要人などの一部の人を除き、6ヶ月以下の旅行でイギリスに入国する場合は「ETA(電子渡航認証)」の申請が必要となっています。
申請は「UK ETA」アプリまたはGOV.UKのウェブサイトから可能で、申請料は16ポンド(約3,000円)です。
申請の際は、高額な手数料を請求する詐欺サイトに注意し、必ず公式のアプリやサイトから手続きを進めるようにしてください。
関連ページ:ヨーロッパに行く際必要な「ETIAS(エティアス)」について知っておきたいこと
5泊7日のイギリス旅行の予算はいくら必要?
ここまで紹介してきた費用目安を5日間の滞在(5泊7日)のイギリス旅行にあてはめると、1人あたりの旅行予算は下記のようになります。(£1=195円とした場合の費用目安)
航空券代 | 16万円〜 |
ホテル代(中級ホテルの場合) | 10万円〜 |
食事代 | 7万円〜 |
現地交通費 | 2万円〜 |
観光費(ツアー代含む) | 5万円〜 |
通信費 | 3,000円〜 |
海外旅行保険料 | 2,500円〜 (カード付帯の保険なら0円) |
ETA申請料 | 3,000円 |
合計 | 41万円〜 |
上記の目安は閑散期のフライト料金で算出しています。
繁忙期は航空券代が約2倍ほどとなるため、旅の予算は少なくとも55万円ほどは見積もっておいたほうがよいでしょう。
食事代を少し多めに見積もった目安となっているので、費用を抑えたい場合は、食費面を工夫することで、全体の予算をおさえられるはずです。
旅の予算は旅行スタイルでも変わるため、自分がどこを重視して旅行したいかを整理してみるのもポイントです。
